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今日の「鳥葬声宴」で読んだ歌ですが、
・前回の展示に合わせて刊行した『人形歌集 羽あるいは骨』の収録歌
・前回の展示に寄せて、今回の展示に合わせて刊行した『人形歌集II 骨ならびにボネ』の収録歌(新作)
・今回の展示に寄せて、設営に入ってから作った未収録歌(最新作)
が混在しています。

人形歌集IとIIで歌に詠んだひとたちのほとんどはもうどこかのお家に棲家を定めていて、今回の展示に来るひとたちは出来立てほやほやのはじめましてのひとたちが多いので、その中でどの歌を朗読するかは直前まで決まっていなくて、二日間設営にお邪魔して展示の空間が出来上がっていくのを見ながら、歌を選んだり新しく作ったりしました。
ほぼまっさらな状態の会場から見ていて、最初はどの歌もしっくり来ないように感じていたけれど、お人形がひとりまたひとりと箱から出てきて自分の位置を見つけていくと、あ、この子には(別の子から詠んだ)この歌が似合うな、というのが見つかってきたり。
それでも『癩王のテラス』のジャヤヴァルマンと『ヘリオガバルス』のヘリオガバルスの存在感は大きかったので、このひとたちのために歌を書き下ろさないと、となって、この数日で原作を読むところから始めて設営の会場で歌を作っていました。
旧作だけでなく新作が出てきたら嬉しいんじゃない? と思っていたけれど、お客さんにとってはIIも新作なのを途中まで忘れていた……ので、朗読を聞いていいなと思ってくれた歌が、歌集を探しても載ってない、ということもあるかもしれません。それはすみません、最新作なので次巻を待っててください。

手書きで一首ずつ歌を書いて紙を会場に撒き散らしながら歩き回るスタイルだったのですが、お客さんが紙を拾って読んでも楽しいしお土産に持ち帰ってもいいようにと思っていろんな書き方をしてみました。
いや8割くらいは、手で書いてるうちに楽しくなってきちゃったからなんですけど。
なので、皆さんが拾った中には、まだどこにも載ってない、その手書きの紙にしか書かれていない歌もあります……。

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