保育園のおもちゃに、木でできた球に赤や黄などのペンキを塗ったものがあったのだけど、その中に木の地肌はそのままでニスだけ塗ったものがあり、これは何色と呼んだらいいのだろう、木の色だから「木色」? いやそれでは「黄色」とかぶってしまうし、などと思っていたら他の子が何の気なしに「肌色」と呼んだので、肌色! なるほどこれは肌色と呼べばいいのか! といたく感心したこととか。
肌色という言葉は当然知っていたけれど、この言葉はこういう場合に使うのか、と新しい用例を知ることができて感動しました。
(いま「肌色」という言葉が使われなくなっていることに対して惜しむ気持ちは特にないです)
小学校低学年くらいの時、父と姉と近所を歩いていて、空き地に「⚪︎⚪︎不動産」という看板がかかっているのを見て「『不動産』って何?」と父に聞いたところ、「『不動』は動かないこと、『産』は財産のこと。反対の言葉として、『動産』、動く財産があって、持ち運べるお金とか宝石とかのこと。じゃあ動かせない財産って何だ?」とクイズを出され、見当もつかないので冗談のつもりで「おうち!」と答えたらまさかの正解で父も私もびっくりしたこと。当時、「おうち」や地面は大きくて動かせないものの代表であって、それを売り買いするなんて想像もできなかった。