遅ればせながら「NHK ダークサイドミステリー ”日ユ同祖論”」を視聴。
”日ユ同祖論”自体は全否定と言える内容だったが、「どうしてそうなったか」「どうして流行っているか」的な解説には、例えば戦前は”日ユ同祖論”を利用し大陸に進出し植民地主義を推進しつつもナチスと手を組んだ以降は有耶無耶にしたみたいな話をしつつも「欧米のアジア対する差別への抵抗の一つの拠り所だった」みたいな話を許容していたり、戦後は「終戦を持っていままで信じていたものが全否定され、自らの出自に自信を持つ必要があった」的なWGIPみたいな話もしてしまう。こんなクソみたいな話を信じちゃいかんではなく、間違いだけどそうなる心境はまあ理解は出来るよねという雰囲気もあった事には違和感を感じた。
解説が原田実と雨宮純、原田実はアレだけど、雨宮さんはなかなかだった。雨宮さんの”古代宇宙人説”への批判、「あれは差別主義に根差しているのではないか」という話はなるほどと思った。
まじかー、てか、UberEatsが現代版なのか
“訪日・在留西洋人にとって、人力車は「人類を以て牛馬の用を為さしむる」野蛮な乗り物で、しばしば人道上の問題ありと反対キャンペーンを張る一方、人力車を便利に使いつつ車夫を人間扱いせず、車代を踏み倒して殴る蹴るの狼藉する西洋人も後を絶たなかった、と齋藤俊彦『人力車の研究』にある”
こういうのこそ、中年以上の人がさっさと買って読んでしまって、背景知の参考文献の更新やアプデ箇所をつきとめてチェックするといいんだろう。
「論点・~史」シリーズも同じような、サクッと再学習&メンテのための本(すでに『論点・ジェンダー史学』『論点・日本史学』『論点・東洋史学』『論点・西洋史学』が刊行されている)。
https://www.minervashobo.co.jp/book/b625168.html
きまぐれにホーリーランドを読見直してみたら、主人公神代と男親友シンちゃんがとにかくかわいいので驚いた。
出会う男たちから「もしかしてマジなゲイなのか?」と疑惑持たれるのも、その後の作品でやってない試みだなー。
こんな叢書あるんだな。
Routledgeの"Literature and Contemporary Thought"シリーズ。
『Literature and Materialisms』とか『Literature and Animal Studies』とかがあるのを眺めてた。
なお、セール中につき、『Literature and the World』はKindle0円です。
あまり書き物ができてない。