これは谷頭の包摂としてうまい。バリューブックスの中の人の発言。
"件の議員氏に対して、個人として『82年生まれ、キム・ジヨン』を「知っていてほしい」「読んでいてほしい」、あるいは「本をバカにしないでほしい」という気持ちは強くある。
だが一方、そこに見られた一部の反応に対して思うことは、ある本を「知らない」ことや「読んでいない」ことが、糾弾の対象になることの怖さだ。
ちょっと話が迂回するが、そこから派生したブックオフの話においても、小田光雄氏以降の、古いブックオフ観で語る人をいくらか見かけた。いまブックオフについて語るなら、『ブックオフ大学ぶらぶら学部』(岬書店、2020)や『ブックオフから考える』(青弓社、2023)を読んで、少しその文化的な裾野のひろがりを知ってほしいとも思う。もちろん、あの柳瀬博一氏が編集した『ブックオフの真実』(日経BP、2003)における創業者の生の声も。
たしかに2000年代後半、ブックオフが近隣にできたことで、消えた書店が全国にあった。原宿の文鳥堂がなくなったことは、(後略)"
https://twitter.com/numabooks/status/1674417863166394368?s=46&t=5mSltbi1UVoy9J3RPXDKUQ
千野帽子の闇落ち止まらない〜と言う感じだった。
千野とか伊藤剛とかの闇落ち、右傾化みたいなものこそ「成熟」と称されているものの裏面だと私は見てしまうんだよな。彼らは主観的には成熟してああなってる。
あ、あ、新作だ。チェックチェック。
"マンガ家・増村十七の新作が中日BIZナビに登場 新連載『全員記憶喪失オフィス』がスタート"
この攻め方うまいな
"俺はこれです>自分をろくでなしのクソエゴイストだと思ってるからこそヒーローに憧れるしその生き方を少しでも見習いたい"
キットラーがタイプライターは女性参加だと論じたような、筆耕女性や書くことと代行の話かな。
カナダのトロント近郊にあるウォータールー大学で刺傷事件のニュース。被害に遭ったのはジェンダースタディーズの授業。幸い死者は出なかった模様だが、数名が病院に搬送されている。
現在の報道ではまだ動機は不明だが、授業中の教室に侵入した男がクラスの内容を聞き、その直後に刃物を取り出したということなので、ジェンダースタディーズの授業であったことが関連している可能性は高いだろう。
そういう「これは未成熟のせい」「これは日本社会の未成熟」論法っていまなお根深く残っていて(浅田の日本ポストモダンは幼児的だとかの言説が中継言説)、小野寺のこの種の指摘などにも混ざる。
https://twitter.com/kmovie/status/1672760181757980673?s=46&t=5mSltbi1UVoy9J3RPXDKUQ
スキップとローファーに出てくる主人公、ポピュリズム議員になりそうじゃね?といった疑義は私もわりと持つのだが(ていうか日本の漫画アニメの女主人公に私は「自民党/維新の女性議員になるかも」チェックをけっこう入れる)、すぐさまそれを日本社会の未成熟に議論をつなげてしまう。
浅田彰の呪いにでもかかってるんか?と思うが、こういうロジック使う人めちゃくちゃ多いんだよな。
この件はいろいろ考えさせられるんだけど、私はオタクをエスニシティのように捉えることにはわりと違和感はあるんだけど、社会のノーマビリティとは異なる文化や階層、行動原理の出現とその対応という意味では、多民族社会のエスニシティや文化をめぐる取り組みを参照する意義があるんだろう。
そこで見ると、浅田も上野も「成熟」を盾に、日本における別のエスニシティや文化階層を抑圧する側に、ごく慣習的になってたように見えるし、それが悪質に見えなかったのは90年代までの日本社会秩序の同質性ゆえなのではないか?と思える。
彼彼女らは在日韓国人とかハーフといった指標にもちろんレイシストの振る舞いはしないわけだが、日本国内の階層差や文化の差に対してマウントを取るのが習性になってる感じ。
これは別冊宝島おたくの本で発言のことなんだけど、女性漫画家におけるBL(当時はやおいの扱い)、男性漫画家における百合(当時はロリコン漫画の枠)の作品などについて聞こうとするインタビュアーに対し、上野の発言が今の目では見るに耐えないものだった。
たぶん、モテーモテないのバイナリーコードがあって、後者の方に、マザコン、ロリコン、未成熟、魅力がない、などを放り込む手続きになってるんだけど、その結果、「モテて正常で成熟したら大人」規範がかなり強化されている。
が、こうした傾向は上野だけに見られるものではなく、わりと前世紀論客はこういう手つきが多かったことを思い出す。山田詠美にも中沢新一にも浅田彰にもそういうところがある。
このへんの産業的なつながりは日本も大差なさそう。 ゲイ右翼が生まれる素地でもある。
"でっ、Stonewallの暴動に繋がるわけですが…。異性装が禁止されていたNYCにも、トランスやドラァグがショーを行う店が色々あったのです。USは異性装が大好きなので、エンタメとしての需要が高く、これに目をつけたマフィアがこれらの店を経営してたわけです。(警察には賄賂を払っていた)"
https://twitter.com/hatakeno_tomato/status/1673960952562348035
あまり書き物ができてない。