#落語
【さん喬あわせ鏡~月の巻~】2023年9月21日(木)18:45~21:35
市助「子ほめ」
さん喬「応挙の幽霊」
さん喬「お若伊之助」
~仲入り~
さん喬「宮戸川(前半)」~「笠碁」
きのうのテーマは「動物」。今日のテーマは何だろうというのは、後ろの列のお客さんもしきりに話題にしていたし、みんな気にしていたと思う。前半だけを見たらこれは「怪異」がテーマかと思いきや、後半の思いがけない展開。答えは何だろうと、たぶんみんなの頭に「?」が浮かんだときに、師匠が答え合わせ。今日のテーマは「秋の宵」を感じさせるものだったと。なるほど~! しかも、どなたかがペケッターで分析していらしたけど、昨日の三席ともぴたりと符合すると。それが本当なら、さすが師匠。さすが「あわせ鏡」。考え抜かれている。
さん喬「応挙の幽霊」
これはどなたでも初聞きの噺だったが、めちゃくちゃ楽しい! 大好き、これ! しかもさん喬師匠によーく合っている。掛け軸の絵の美人幽霊、久々に巻物の状態を解かれて愛でてもらったお礼にと、絵から抜け出てきて古道具屋と酒を酌み交わす。その可愛らしさ、楽しさ。ご機嫌でヨーデルやら(ユ~レヒ、ユ~レヒ♪)自作の都都逸やらを披露する。幽霊が酔っていくさまは「棒鱈」の酔客のようでもあり、でも美人の女性だからしゃっくりもああいう「ヒック」ではなく可愛く「ヒッ」。それを織り交ぜながらの都都逸、なんて芸の細かい。だんだん目が据わってくだを巻くさまは「らくだ」の屑屋のようでもあり、実際はあまり酒を飲まないらしいさん喬師匠は酔っ払いが本当にうまいから不思議。あらすじで見るサゲのちょっと手前で終えたが、大満足。これ、絶対に寄席でかけたらいいと思う。ぜひともまた聴きたい!
で、この「絵から抜け出る」が前日の「抜け雀」と対応すると。符号その①。
それにつけても、遠めの会場に2日つづけて夜出かけるのはつらいな。今朝は疲れで体が重くて、今の時間になってようやく元気が出てきた。今後は夜の会は厳選しよう。もう年じゃよ。。。
@torajiyama 厳選すると言いながら、顔づけみたらホイホイ出かけていくに違いない😆