もう二十年以上前に8月7日に地元の小樽の喫茶店でコーヒーを飲んでいたら、子ども数人がやってきて「ロウソク出せ」と言った。 マスターが「ごめん、よく分からない」と答えると、後ろにいたおじさんが「お金をください」と補足した。お駄賃をもらった子ども達は神輿を揺らし、お礼を言って帰って行った。 ロウソクを出せというのはハロウィンのtrick or treatと同じで、北海道の七夕祭りでお菓子やお駄賃を求めるときの定型句だったのだが、東京から移住してきたマスターは突然のことで困惑してしまったようだ。しかも、こちらの七夕は本州の1ヶ月遅れだった。