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セルビアの友人とおしゃべり。荷物を送りたくて、少し前に言ってた引っ越しってどうなった?と尋ねた。ちょうど考えていた頃にロシアから人が押し寄せて、市内の不動産需要と価格が上がってしまった、予算に合わない、どうしよう、と言ってたのだけれど。相変わらず予算と見合う物件は探せていないようで、しばらくは郊外で我慢するらしい。
そこから、「いや、実は今アフリカから人がたくさん来ててね」という話になった。主な仕事は建設作業。「危険で、そのわりに安いから誰もやりたがらないんだよね」と友人。続けて、「でもさ、セルビアからドイツに出稼ぎに行っている人の大半は建設作業員だよ」。
おーい、世界、世界よ!という気持ち。

昨日は東京言語研究所の公開講座「この一文をどう訳す~翻訳の実践から規範へ」を受講しました。講師は柴田元幸先生。
“翻訳とは快楽の伝達。作品を読んで得た感動を伝えるのが大事。意味内容を多少曲げてもその感動が伝わるなら、そちらを優先することもある。ただし良い文学作品なら意味内容をそのまま伝えることが感動を伝える手段になる”
”他の言語の他者性の強調は翻訳者のエゴの拡大に通じる”などなど、格言の宝庫に、行き詰まってこんがらがっていた頭がシャキッとしました。
面白かったのが「のだ文」。「だ・である調」で訳すときに、どうしても要所要所を「のだ」で締めたくなるけれど、自己主張が過ぎるコイツの使い方には注意が必要。やはりとにもかくにも原文が何を言わんとしているのか、その流れを掴むことが大事ですね。

猫についてのとても良い話を2つ聞いたのでシェアします。1匹はアメリカ、もう1匹はロンドンで保護された仔たち。
アメリカはこんなふう。風の強い夜、友人が愛犬と散歩していたら、tumbleweed(西部劇によく出てくる絡まった草のでっかいボール)が目の前を舞った。すると、犬が猛烈に吠えだし、耳を澄ますと微かに「みゃうみゃう」と鳴き声が聞こえる。まさかと思ってその一つに駆け寄って覗いてみたら、本当に仔猫がいたんだって。友人はひっかき傷をこさえながら中に腕を突っ込んで、仔猫を救出。今では2匹仲よく暮らしているよって写真を見せてくれた。
ロンドンの仔の場合。友人の隣人はちょっと問題のある家族で(夜中に乱痴気騒ぎ、泥酔、ドラッグetc.)、ろくに世話もしないのに猫を飼ってた。ある日、一家は家賃を滞納して夜逃げしてしまい、雪の寒空の下に猫を残した。外をうろつく姿があんまりにも可哀想で、友人はdog personなのに思わず連れて帰った。先住猫(これもドラマがある)ともうまくやれているみたい。
2匹(だけじゃないけれど、とりあえず)に、幸あれ。

いわゆるレコード💽 って和製英語的表現で、”vinyl"が正しいんだと思ってたら、口の悪いウェールズ人が「そんな言葉使うのはミレニアル以降の世代!マイジェネレーションはrecord!」と言っていた。そもそもvinylは素材で、不可算名詞。だからvinylsって言い方も嫌い(hate)なんだよねって。よかった。これからもrecordでいこうっと。

深夜の英語クラスで知り合った子が日本にやって来た。アニメと漫画が大好きで、日本に来るのが夢だったって。初めての海外旅行でいきなり3ヶ月の滞在も凄いし、そのために仕事も辞めたっていうのも凄い。若いっていいな。でも、直前になって一緒に行くはずだった子が予定を変えてしまい(自由だなあ)、一人なのよ。宿代だいじょうぶ?って聞いたら、泊まるところで夕方から深夜まで働くから安いって。それはそれでちょっと心配。お母さんになった気持ちで面倒みてあげようと思ってる。

世界ネコ歩き「肉球の秘密」
肉球と鼻の色はおんなじ。言われてみれば確かにね。だけど、複数色のお鼻の子は肉球もちゃんと複数色なの!そこまで一致って!猫のかわいさって増すな。猫見かけたらチェックしてしまいそう(いい迷惑)。
plus.nhk.jp/watch/st/g1_202402

昨夜は、深夜の英語クラスで友人になった4名とクラスの休みを利用して読書会を。課題はポーの「告げ口心臓」。語り手はなぜ老人の青い目(ただの青い目なのに)をあんなにも恐れるのか、という問いに、トルコの魔除け、青い目玉のような“ナザールボンジュウ”を引き合いに出す人がいて、ナルホドと思ったのでした。原書をPDFではなく、実際の本をめくりながら読め、かつ、幾つかは読み上げを聴けるこのライブラリーはとても便利ね。2週間と貸出期限が決まっているのも良いです。本当の図書館みたい。
openlibrary.org/

チベット文学と映画制作の現在「セルニャの会」主催のペマ・ツェテン監督『轢き殺された羊』上映会へ。突然の雪模様で星泉さんの解説が短縮されてしまったのが残念でしたが、二つの短篇小説が入れ子構造になって一つの摩訶不思議な物語を編んでいく展開に魅せられました。制作ウォン・カーウァイも嬉しい驚き!今月の16日から29日までヒュートラ有楽町で開催されるペマ・ツェテン監督の特集上映は1本でも多く観たいところ。
tokyofilmex-pematseden.mystrik

日曜の夜、締め切り前の最後のお願いに上がりました。
まだ間に合います!
誰でも投票できるノンジャンルの文学賞
「みんなのつぶやき文学賞」!
①ページへ飛んで
tbaward.jp/4th_2023/
②メアド/作品名/作者名を書き込めば完了
お手元にある読了の面白本、
そのタイトルが知りたい!

えっ、もう2月!?って思いません?
おんなじように、えっ、もう〆切!?なんです「みんなのつぶやき文学賞」。
2023年に読んだ2023年刊行の新作小説で、面白かった本を「投票」で広めませんか?
端っこ集計員として毎年楽しみにしているのが、誰か一人が推す「一票本」です。世の中には知らない本が山とあることを思い知らされる楽しさ!
今年からSNSアカウントを持っていなくても投票できます(というのをSNSで広める矛盾はさて置いて)、 

〆切は【2月4日(日)23:59】明日です!
Googleフォームから
tbaward.jp/4th_2023/
①メアド②作品名③作者名
の3点だけで🆗、あとは任意!

拡散と投票にご協力を🙏

《投票のお願い》
選挙ではありませんよ!文学賞への参加のお願いです。
10年続いたTwitter文学賞を継承して生まれた「みんなのつぶやき文学賞」、端っこ集計員としてお手伝いしています。
今年で第4回!👏
第3回まではTwitterからしか投票できませんでしたが、SNS多様化を受けて今年から投票方式を一新、
”SNSアカウントを持っていない人でも投票できます!”
【リンク先からフォーム記入】
tbaward.jp/4th_2023/

もう一回言っておこうっと。
”SNSアカウントを持っていない人でも投票できます!”
【Googleフォーム記入です】
tbaward.jp/4th_2023/

こういう文学賞の類いってどうしても敷居が高く感じてしまいますが(読んだ冊数とか、読書好き的な肩書きとかね)、この賞のマインドはシンプルです。2023年あなたのオンリーワン小説に1票を!ふだんは読まないけど、たまたま読んだ1冊が面白かった!――これもまたよし、投票してください、以上!
【2024年2月4日(日)23:59〆切】です!

2024年1月20日、父親と初めてのサシ飲み記念。シビアに、しかしさほどの悲嘆や同情も見せない主治医から淡々と告げられた余命宣告が撤回になった。嘘みたいだ。とはいえ、いわゆる寛解という状態で再発の余地はあるらしい。つらい治療が一段落して父はご満悦だ。
早まったというべきか、この期に乗じてよかったというべきか、父が先に逝くことを見越し、家族で相談のうえ母が大手術を受けることになっている。20年来悩まされていた脊髄椎間板ヘルニアを転倒事故で悪化させてしまい、すっかり腰が曲がってしまったのだ。母の年齢に渋い顔をしていた先生だったけれど、元気な様子を見て(2回の自己採血も果たした)決断してくれた。あれよあれよと日程が決まり、入院は明日、明後日が手術。早朝から12時間に及ぶらしい。術後はしばらくICU入り。さすがにつきっきりというわけにかいかないものの、大手術だし、健啖丈夫とはいえ何が起きてもおかしくない年齢、明後日は超早起きして顔だけ見に行くつもり。母は豪胆に「仕事あるんだし来なくていいよ!」とは言うけれど。

インド在住、映画批評の竹美さんとホラー映画についておしゃべりするポッドキャスト「ジェニファー&ジェイミー」更新しました。第12怪「『狼の血族』と『エクソシスト信じる者』について考える」。
前半は、前回の『フライトナイト』(1985)に続いて、三大モンスターのひとつ「狼男」を描いたニール・ジョーダン監督『狼の血族』(1984)を取り上げました。古典童話の「赤ずきん」という器に違うワインを入れた本作が放つ香りは、思春期の少女の性への興味と、そこからつながる欲望。今観ても興味深い作品です。後半は、フリードキン監督『エクソシスト』(1973)の正統な続編として三部作構成で制作が始まったシリーズの1作目『エクソシスト信じる者』(2023)。評価の割れるという本作ですが、ブラムハウス制作という点に着目して、何が描かれているのかを考えてみました。
どちらも完全ネタばれで話していますのでご注意ください。
竹美さんのインド映画コーナーは、先頃インドでリバイバル上映されたサンジャイ・リーラー・バンサーリー監督の『パドマーワト 女神の誕生』(2018)について。悲劇的な物語ですが、なぜ惹かれるのか。その魅力を解説しています。
podcasters.spotify.com/pod/sho

神保町共同書店PASSAGE柴田元幸さんの書棚の売上げで運営するトークショー「ほんやく世界旅」、第4回を公開しました。フランス語翻訳者の平岡敦さん、早川書房編集者の井戸本幹也さんをゲストに、聞き手はミステリ書評家の若林踏さんに務めていただきました。テーマは「新訳」。シムノンを中心に、フランスミステリを多数取り上げています。
私は学生時代にシムノンを長島良三訳で読みましたが、最近出た平岡さんの新訳はとてもとても読みやすく、目からうろこでした。新訳を出すことの意義をあらためて感じる回でした。ルメートルから復権した感のあるフランスミステリ。その潮流から最新の傾向まで、幅広く紹介いただきました。読書の秋、ジャンルを広げるきかっけにどうぞお楽しみください。
youtube.com/watch?v=a6VJFb2KGb

翻訳協力した本が発売になりました!
『勘違いが人を動かす 教養としての行動経済学入門』。
インセンティブやモチベーションの「巧い」使い方、「ダメな」使い方などを具体例で面白おかしく読んでいるうちに、行動経済学の考え方が分かってくる、そんな本でした。人の心理って単純で複雑。
Viva、ハウスフライ!

今年一年、神保町共同書店PASSAGEにある柴田さんの棚の売上を元に、翻訳家と翻訳書を紹介する「ほんやく世界旅」という無料のトーク番組を配信してきました。今年の締めくくりとして、11月22日に柴田さんをお招きしてPASSAGE bis!という3階のカフェで朗読会を開催します。テーマは「読書」です。
残念ながら会場チケットはチラシが刷り上がる前に完売してしまったのですが、配信チケット(500円)は販売中です。シックな雰囲気のなかでお読みいただく「読書」にまつわる掌編。1ヶ月の見逃し配信付きです。ぜひ! チケットはこちらからお買い求めいただけます。 peatix.com/event/3725734/
PASSAGEの柴田さん棚とレジのところに、柴田さんの手書き原稿をあしらったチラシを置いています。思わず保存したくなるチラシです。PASSAGEにお立ち寄りの際はどうぞお持ち帰りください。

5回目のワクチンを受けてきました。甘い物を補給して仕事に戻ります。なんにも出ないといいな。
Mastodonの画像投稿時「画像からテキストを検出」という機能がつきましたね。試みてみましたが、しばらく待っても無応答でした。これはちょっと難しい?

tomomeken さんがブースト

Scavengers Reign 奇妙な生き物や風景がいろいろ出てくる。おもしろそう。
youtube.com/watch?v=JOsZVmVPn4

tomomeken さんがブースト

2023年10月12日発売予定 小林 丸々(著/文)、亜樹 新(イラスト)『とけるとゾッとする こわい算数(1) : リンゴは何個もらえるでしょう?』ポプラ社 「おなかをすかせた鬼は、だれを食べた?」「強盗がアンナさんの部屋に隠れている確率は?」算数×こわい話×ナゾトキをミックスした、意味がわかるとゾッとするショートストーリー集。コワさのポイントと問題のとき方を、ナビゲーターのフミカちゃんがていねいに教えてくれます。算数が苦手でも楽しめちゃう、新感覚のナゾトキ算数ホラー! https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784591179277

昨日はエクストリームのライブを見にZepp Hanedaへ。少し早めに行って空港をぶらつき、地ビールを飲みました。出発、到着とも平日なのに思いのほか混んでいでびっくり。足早に行き交う人々、その賑わいに、今すぐ旅に出たい気持ちになりました。bon voyage!!

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