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本日は「この身をつなぐ草の根のようなしがらみを断ち切って、都から出ようかと思う」という歌を古今和歌集から。

8/2 No.433
わびぬれば身をうき草の根を絶えてさそふ水あらば去なむとぞ思ふ

小野小町 古今和歌集



本日は「吉野山に入ってもう出まいと思っているけれど、花が散れば出てくるのではと、外の人たちは待っているのだろうか」という歌を新古今和歌集から。

今日も暑いです。みなさまご安全に。

7/31 No.432
吉野山やがて出でじと思ふ身を花散りなばと人や待つらむ

西行法師 新古今和歌集



おはようございます。

本日は「赴任される先にある生の松原の風の方が涼しいでしょうが、送った扇の風を忘れないでください」という、枇杷殿の皇太后(道長の次女、三条天皇の皇后)が、隆家(道長の甥)が太宰府に赴任するときに送った歌を、新古今和歌集から。

今日も暑いです。みなさまどうぞご安全に。

7/30 No.431
涼しさは生の松原まさるとも添ふる扇の風な忘れそ

枇杷皇太后宮 新古今和歌集



おはようございます。

本日は「雲が天の川となって月を流してしまう(のでゆっくり鑑賞できない)」という歌を古今和歌集から。

今日も暑いです。皆様どうぞご安全に。

7/29 No.430
天の川雲の水脈(みを)にて早ければ光とどめず月ぞ流るる

よみ人知らず 古今和歌集



さて、本日は「涙の色が赤く変わっていくのを、何度染めさせたら気が済むのかをあなたに尋ねたい」という恋の歌を新古今和歌集から。

涙の色が赤くなる、という表現がどこが起源なのか、あとで調べてみよ。

みなさま本日もご安全に。

7/27 No.429
くれなゐに涙の色のなりゆくをいくしほまでと君に問はばや

道因法師 新古今和歌集



朝イチで病院だったり会議だったりで4日ぶり。

本日は、夕立後の夏の風景の歌を新古今和歌集から。式子内親王の歌は現代語でもわかりやすいものが多いですね。

7/26 No.428
夕立の雲もとまらぬ夏の日のかたぶく山にひぐらしの声

式子内親王 新古今和歌集



本日は、月を見にきた客人に対して「月を見ると、あなたが行く場所は他にもたくさんあるのだろうと、少し憂う気持ちもあります」という歌を古今和歌集から。
客人は凡河内躬恒だったそうです。

7/22 No.427
かつ見れどうとくもあるかな月影のいたらぬ里もあらじと思へば

紀貫之 古今和歌集



本日は、「夢で宇津の山を越えるのは、関もないし関守もいないので、見逃してほしい」という旅の歌を、新古今和歌集から。

外が暑くて何もできないので今日は書道デーです。

7/21 No.426
旅寝する夢路はゆるせ宇津の山関とは聞かず守る人もなし

藤原家隆朝臣 新古今和歌集



おはようございます。
今日は、夕立後の月の歌を新古今和歌集から。

暑くなりそうです。皆様どうぞご安全に。

7/19 No.425
庭の面はまだかわかぬに夕立の空さりげなく澄める月かな

従三位頼政 新古今和歌集



おはようございます。
本日は「雲の向こうにいるように簡単に逢うことも叶わないあなた、遠くでなる雷のように噂を聞いています」という恋の歌を古今和歌集から。

なる神は、鳴神、雷神のことだそうです。

7/17 No.424
逢ふことは雲居はるかになる神の音に聞きつつ恋ひわたるかな

貫之 古今和歌集



おはようございます。
本日は「遠くにキラキラ光っているのは、星か、蛍か、それとも海人が炊く漁火か」という綺麗な夏の歌を新古今和歌集から。

梅雨空が続きます。みなさま今日もご安全に。

7/16 No.423
晴るる夜の星か川辺の蛍かもわが住む方の海人の炊く火か

在原業平朝臣 新古今和歌集



しばらく激務などでやってませんでしたが、久々に書写。
本日は夏の夕立の風景を詠んだ歌を新古今和歌集から。水滴が乗った玉笹の涼しげな風景です。

7/15 No.422
露すがる庭の玉笹うちなびきひとむら過ぎぬ夕立の雲

権中納言公経 新古今和歌集



おはようございます。
本日は「恋しい心のままに来てしまったので、帰り道がわかりません」というちょっとヤンデレな歌を古今和歌集から。

今日は雨予報です。みなさま足元に気をつけてご安全に。

7/12 No.421
したはれて来にし心の身にしあれば帰るさまには道も知られず

藤原兼茂 古今和歌集



おはようございます。

本日は「はるかな空を見ていたら、涙に濡れた袖に月がのぼりましたよ」という歌を新古今和歌集から。

暑さ一息。とはいえ、蒸し暑いのでみなさまご安全に。

7/11 No.420
天の原はるかにひとりながむれば袂に月の出でにけるかな

増基法師 新古今和歌集



朝は時間がなかったので昼に書いた。

今日は「夏の薄い衣に透けて見える月の光はとても涼しく見える」という歌を新古今和歌集から。

7/9 No.419
重ねても涼しかりけり夏衣うすきたもとに宿る月影

摂政太政大臣 新古今和歌集



おはようございます。

本日は「雲の向こうのようなとても遠いところに行っても、あなたを忘れずに心は一緒にいます」という歌を古今和歌集から。

7/8 No.418
限りなき雲居のよそにわかるとも人を心におくらさむやは

よみ人知らず 古今和歌集



本日は百人一首にも選ばれている、夜明けを嘆く歌を古今和歌集から。

暑いです。みなさまご安全に。

7/4 No.417
有明のつれなく見えし別れよりあかつきばかり憂きものはなし

壬生忠岑 古今和歌集



おはようございます。

本日は「夜通し湖をゆく舟の航跡はもう残っていない。有明の月が残る志賀の唐崎よ」という歌を新古今和歌集から。
お名前ミスりました…。

今日も暑くなりそうです。皆さまご安全に。

7/3 No.416
夜もすがら浦こぐ舟は跡もなし月ぞ残れる志賀の唐崎

宣秋門院丹後 新古今和歌集



おはようございます。
本日は「窓の近くに植った竹が時々風にそよぐ音で、いっそう短く感じるうたた寝の夢だよ」という式子内親王の歌を新古今和歌集から。

今日も蒸し暑くなりそうです。みなさまご安全に。

7/2 No.415
窓近き竹の葉すさぶ風の音にいとどみじかきうたた寝の夢

式子内親王 新古今和歌集



本日は「滝の白糸を、山入りの時に着る修行の衣に仕立てられたら着るのになあ」という歌を古今和歌集から。

7月、滝見に良い夏がきますね(山ヒルが出る時期なので注意ですが)。

7/1 No.414
清滝の瀬々の白糸くりためて山分け衣織りて着ましを

神退法師 古今和歌集



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