“心から、心から申し上げたい。閣下、いまあなたには、
あのかわいそうな遺族たちを
救助するチャンスが
いまはまだ
まだ残っている、という言葉を。そしてこれは最後のチャンスだ。歴史があなたに与える最後のチャンスなのだ。ただの一度も真実が明らかになったことのない国でこの文章を書く。胸が痛む。締めつけられるように痛む。一人の子の父親だから、この地に根を張って生きる人間だから。そして何よりも、私たちは皆、一つの船に乗っているから。”
「目の眩んだ者たちの国家」パク・ミンギュ
『目の眩んだ者たちの国家』
https://www.shinsensha.com/books/1043/
「箱があると、自分へのプレゼントかなと思っちゃうんですよ」
そう話すのを聞きながら、コンテナを高く積んだ貨物船を眺めている。ひとつの扉が開き、大きな黒いヘビのようなものがすべり出て海に消えた。
「ときどき、自分のために箱が開いたのかなと思うんです」
#いろいろなアドベントカレンダー
季節によって住むところを変えるものたちが、さまざまな遠方から毎日到着する。こちらは歓迎の準備で大忙しだ。みんなお土産をくれる。ひよこの形をした饅頭、ひよこの形をした饅頭、ひよこの形をした饅頭。ちょっとずつ味が違う。きっと収斂進化なのだと思う。
#いろいろなアドベントカレンダー
大阪だし仕事だし私自身は参加出来ないけども
【告知】緊急アクション📢#飯島健太郎裁判長に抗議します
滋賀医大生逆転無罪判決のニュースを受け、大阪の性暴力をめぐる司法に抗議するフラワーデモを行います。
日時:明日12/23(月)
時間:17:00〜18:00
場所:大阪高等裁判所前(添付画像の青い★の場所)
花を持参でご参加ください
ポジショナリティの相違を超えた共通の了解や協働はいかに可能なのか?
https://book.asahi.com/jinbun/article/15294664
“社会において、ある人がどのような位置(ポジション)にあるのかは、現在の問題で、すでに配置されてしまっている事柄です。その位置については、客観的に認識することが必要です。ポジショナリティは集団的利害という“事実”を基盤とした視点のため、このような現状分析において大きな力を発揮します。
しかしそれは、未来永劫、私たちが現在のポジショナリティに拘束されることを意味しません。人びとのポジショナリティは属する集団との社会的結合のありようと、集団間の権力関係(権力的な利害関係)によって規定されているに過ぎないのですから、集団間の抑圧関係や不平等が改善・解消されれば、それぞれに属する人びとのポジショナリティもまた変わりうるのです。”
これを読みたいけど値段が。
『日本社会とポジショナリティ 沖縄と日本との関係、多文化社会化、ジェンダーの領域からみえるもの』
https://www.akashi.co.jp/book/b646041.html
内容説明
集団に起因する不平等や差別。それが個人同士の間で現れる諸相を捉える視点としてのポジショナリティ。沖縄と日本との関係、性差・ジェンダー、多文化社会化など、定量的調査を含む現代日本の具体的な事例から動態を読み解き、状況変革への共通了解と協働条件を提示する一冊。
“世の中がもう滅びてしまったと言うことが、何かを信じることがもはやできなくなったと言うことが、どれほど簡単なことか。”
「かろうじて、人間」ファン・ジョンウン
『目の眩んだ者たちの国家』
https://www.shinsensha.com/books/1043/
“どれほど簡単なことなのか。
希望がないと言うことは。世の中はもともとそんなものなのだから、これ以上は期待しないと言うことは。すっかりこの世界に対する信頼をなくしてしまったと言うことは。”
“どれほど簡単にそう言っていたのか。遺族たちの日常、毎日襲ってくる苦痛の中で何度も反芻する決心、そして断食、行進、その悲痛な闘いに比べて、世の中がもう滅びてしまったと言うことが、何かを信じることがもはやできなくなったと言うことが、どれほど簡単なことか。しかし、みんな一緒に滅びてしまったのだから質問しても無駄だ、と私が考えてしまったその世の中に向かって、遺族たちは、持てる力を振り絞って質問をしていたのだ。その空間、セウォルという場所に集まった人々を、私がもう信じるのをやめてしまった世界のある片隅を、信じてみようとしていた。ならば今度は、私は何をすべきなのか。彼らの質問に応答しなければならないのではないか。この世が滅びたと思ってしまったように、私まで滅びてしまわないためにも、応答しなければならないのではないか。”
「かろうじて、人間」ファン・ジョンウン
『目の眩んだ者たちの国家』
https://www.shinsensha.com/books/1043/
読み進めてこの一文にたどり着き胸が塞ぐ。
“ただの一度も真実が明らかになったことのない国でこの文章を書く。”
「目の眩んだ者たちの国家」パク・ミンギュ
『目の眩んだ者たちの国家』
https://www.shinsensha.com/books/1043/
以前知った本。面白そうなので読んでみたい。
あとがきたちよみ
『男性学基本論文集』
https://keisobiblio.com/2024/01/24/atogakitachiyomi_danseigakukihon/
“男女間の差異に焦点を当てるアプローチのもうひとつの限界は、これらの研究が、ジェンダーに関する本質主義的な解釈を暗に強化してしまう可能性があるということだ。本質主義的解釈とは、ある特質を、集団やカテゴリーの固定化され本質化された要素として扱うことを意味する[Martin 1994]。そのような特質が生じるのは、生物学的要因あるいは社会的要因のためであるのかもしれないが、その要因が何であるにせよ、そうした特質は、ある集団やカテゴリーに際立った要素として扱われるのである。男性と女性を対比するような研究課題の設定は、男性はよりXであり、女性はよりYであるといった結論を容易に導くことになる。しかし、ここでの問題は、そうした研究の結果それ自体ではない。そうした解釈が、両性の間の権力関係を構築・強化することにより、女性と男性に対するステレオタイプと制約を強化するようなやり方で用いられかねないことが問題なのである。”
「急げ! 今年が終わっちゃうぞ!」
毎日、ベランダをおとずれるスズメにこう言われ、パニックになる。急がなきゃ……急がなきゃ……時間がない……ところで、パニックになる理由の半分はスズメが喋るという状況なのでは……いやそんなことよりもう時間がない……!
#いろいろなアドベントカレンダー
『優生保護法のグローバル史』
https://www.jimbunshoin.co.jp/book/b10100545.html
“戦後に人口爆発を予見していた世界にとって、人口問題とは出生率をどのように下げるのかという「量」の問題であった。ここで付け加えておかなければならないのは、それが同時に「質」の問題でもあった、ということである。それは、すなわち先進国においては出生率が低下しているにもかかわらず、「第三世界」においては人口が急増していることこそが問題なのであり、言い換えると「グローバルな逆淘汰」が問題となっていたのである。それゆえに、人口抑制策としての優生保護法の真価、すなわち「第三世界」においてどのようにすれば出生率の低下がもたらされ、人口抑制が達せられるのかに注目が集まっていた。
(「はじめに」より)”
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