“心から、心から申し上げたい。閣下、いまあなたには、
あのかわいそうな遺族たちを
救助するチャンスが
いまはまだ
まだ残っている、という言葉を。そしてこれは最後のチャンスだ。歴史があなたに与える最後のチャンスなのだ。ただの一度も真実が明らかになったことのない国でこの文章を書く。胸が痛む。締めつけられるように痛む。一人の子の父親だから、この地に根を張って生きる人間だから。そして何よりも、私たちは皆、一つの船に乗っているから。”
「目の眩んだ者たちの国家」パク・ミンギュ
『目の眩んだ者たちの国家』
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