ツイッター、ここに来てとうとう「フォロー中」タブにフォローしてないアカウントのツイが流れるようになってツイッターの終焉を感じたのだけど、見知らぬ巧い絵が流れてくるのだけはありがたいと思ってる自分もいて、いかんともしがたい。
Trailer - 蛇の道 (1998 監督:黒沢清 脚本:高橋洋)
https://youtu.be/RgkoNmmMApQ
デヴィッド・ゴードン・グリーン『ハロウィン THE END』の公開が近いので、始祖・カーペンター版『ハロウィン』を百億年ぶり(オタク特有の過剰な表現)くらいに観直す。
少年マイケルが姉を殺害する冒頭からしてヤバいオーラ全開で最高なんだけど、15年後に青年マイケルが精神病院から脱走→ハドンフィールドに戻ってローリーをロックオン→白昼のストーキングで不穏な空気を醸成→高まった内圧が一気に弾けるハロウィンの夜の惨劇、の流れがホラー映画として完璧過ぎて参った。カーペンターの映画巧人(えいがうまんちゅ)としての才覚が遺憾なく発揮されており笑顔になれる。
稀代のホラーアイコン、マイケル・マイヤーズのグルーミーな存在感も素晴らしい。実体を持つ「人間」の殺人鬼でありながら、どことなくJホラー的な意味での「幽霊」っぽさを漂わせ(シーツお化け姿も披露してくれる)最終的に子供たちが語る「都市伝説の怪人・ブギーマン」と同化し、遍在する「恐怖」そのものと化す。
グリーン版の二作目「KILLS」(来月に公開を控えた「THE END」はこれの続編)でもマイケルは徐々に概念みたくなってくけど、俺はこういうノリのホラー映画が好き過ぎる。世の中には具象と抽象の間に横たわる不気味な中間状態からしか摂取できない特殊な栄養があるんですよ。
『天体観測』/TOHO animation ミュージックフィルムズ
https://youtu.be/5lygiL4Y3kU
ツイッターのおすすめタブ、自分の場合はフォローしてるアカウントのツイートが時系列無視で流れる+イラストをRTした(未フォローの)アカウントの過去ツイが流れるくらいだからそこまで困るとか疲弊するとかないんだよな。おすすめタブがアレな感じになってる人って普段どんなTL構築してるんだろう。
中村義洋『残穢 住んではいけない部屋』観た。真剣につまらなかった。「映画」というよりかはテレビドラマの延長線みたいな安い画面作りに呆れ、劇映画なのかフェイクドキュメンタリーなのか軸足が定まらない演出に辟易とする。役者の演技もスクリーンに求められているものとは言い難い。
平山夢明(をモデルにした人物)を演じる佐々木蔵之介のワザとらしさには相当イライラした。何が最恐物件だ馬鹿馬鹿しい。チープなCGで表現された悪霊も心底アホなのかと思ったし、ラストのホームビデオの仕掛けに至っては、怖いとか悍ましいとか以前に「それがどうした」としかならない。
小野不由美によるあの素晴らしい原作をどうすればここまで不味く料理できるのか。監督の先天性センス欠乏症を疑う。
お排泄物わよ。
宮島善博『劇場総集編 SSSS.DYNAZENON』観た。Sグリ総集編にあった各話タイトル挿入をオミットして一本の長編映画としてシームレスに物語を展開。さらに、暦・ちせ・怪獣優生思想サイドのエピソードを大幅にカットして、蓬と夢芽のボーイミーツガールを強調する構成になっていた。
約二時間の尺でテレビシリーズ全12話を隈なく消化するのは土台無理な話。全てのキャラを中途半端に活躍させて散漫な印象を与えるくらいなら、劇場の巨大なスクリーンでよもゆめの情緒を感じろ!!! というスタッフの強い意志がビンビン伝わって来て良かった。実際、久しぶりのよもゆめはメチャクチャ心に沁みたよ……。ここ数年で一番好きな男女カプだから……。
休みの日に映画を観ます。時々、本も読みます。