ナオミ・クリッツァーのヒューゴー賞受賞作2本を読んだ。ショート・ストーリー(短編小説)とノヴェレット(中編小説)の両方で受賞したらしい。
短編小説部門
“Better Living Through Algorithms”
https://clarkesworldmagazine.com/kritzer_05_23/
中編小説部門
“The Year Without Sunshine”
https://www.uncannymagazine.com/article/the-year-without-sunshine/
どちらかといえば “The Year Without Sunshine” のほうが好き(こちらはネビュラ賞中編小説部門も獲ってる)。どっちもいい作品だと思うけど、とはいえ自分の好みからは外れてるんだよなぁ。
『2050年の技術 英『エコノミスト』誌は予測する』に収録されている2本の翻訳SF短編、本の中で原題が記されていないので確認したメモ。
アレステア・レナルズ「傷つく自由」の原題は "Visiting Hours"
https://www.isfdb.org/cgi-bin/title.cgi?2942168
ナンシー・クレス「博士の救済」の原題は "Ma Ganga"
https://www.isfdb.org/cgi-bin/title.cgi?2970959
メアリ・ロビネット・コワルの短編 "In the Moon’s House" を読んだ。
https://reactormag.com/in-the-moons-house-mary-robinette-kowal/
本人の投稿を読むとこれも〈レディ・アストロノート〉シリーズっぽい。
https://x.com/MaryRobinette/status/1814689332738809952
いまさらヒューゴー賞の受賞作を確認して、ウィーナースミス夫妻の『A City on Mars』が関連作品部門を受賞しているのに気づいた。評判いいのは知ってるけど邦訳出るかなぁ。
https://www.penguinrandomhouse.com/books/639449/a-city-on-mars-by-kelly-and-zach-weinersmith/
https://en.wikipedia.org/wiki/A_City_on_Mars
前作『Soonish』(邦題『いつになったら宇宙エレベーターで月に行けて、 3Dプリンターで臓器が作れるんだい!?』)はまあまあ良かった。
洋書のChapbookという分類は日本だとあまり馴染みがないのでよく分からないんだけど、要は中短編のばら売りだと考えればいいのかな。ISFDBだと、今は電子書籍で単品売りされている中短編作品がよくこの分類にされてる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/チャップ・ブック
こんな同人誌出てたの知らなかった。PDF版を即買った。 https://dydt-seisakusyo.booth.pm/items/6004044
これ名前が付いてたのか。 https://ja.wikipedia.org/wiki/ブランドリーニの法則
サイエンスとフィクションの狭間に棲息している石板。本の山を積みながら漫画とアニメの海に沈んでいる。SFを主食にして宇宙や科学ネタをつまむのが好き。