カール・シュレイダー〈気球世界ヴァーガ〉シリーズ『太陽の中の太陽』の、1巻だけ出て終わってしまったグラフィックノベル。先日シュレイダーの最新短編を読んだ際、ふと思い出して買ったのが届いた。
https://www.kschroeder.com/my-books/sun-of-suns/virga-visualizations
注文していた新旧作品混在のアンソロジー(紙でしか出てない)、届いたので目当ての作品を確認してみたら、期待ほどでもなかった感じ。まあ他の収録作に気になるネタのやつがあるっぽいのでいいか。
https://www.flametreepublishing.com/compelling-science-fiction-short-stories-isbn-9781839649394.html
https://blog.flametreepublishing.com/fantasy-gothic/gothic-fantasy-successful-submissions-compelling-sciencefiction-0
とある物の取材がてら行ってきた「絶滅メディア博物館」。実物を撮影するだけでなく、手に取ることもできるのがとても良かった。
https://extinct-media-museum.blog.jp/otemachi/
以前から読みたかった、ロバート・L・フォワードの短編「歌うダイヤモンド」"The Singing Diamond"(伊藤典夫=訳, 『オムニ(日本版)』1983年7月号掲載)を入手したので読んだ。
小惑星探鉱屋の主人公が見つけた小惑星にソナーマッピング装置を取り付けて内部の鉱床を探っていると、なんと歌声が聞こえてきた。彼女はその正体を探るが……という話。
調べると、フォワードの短編は2編しか訳されていない。
https://ameqlist.com/sff/forward.htm
ということで書庫から発掘したロバート・L・フォワードの短編集『Indistinguishable from Magic』。実はこれ『Future Magic』(邦訳『SFはどこまで実現するか』)の後継本なんだけど、科学解説だけじゃなくてSF短編も8編収録されていて、ISFDBだと短編集扱い。
https://www.isfdb.org/cgi-bin/pl.cgi?18202
収録作のうち、反物質技術が普及した世界を描いた短編 "Turn Left at the Moon" はBaen Books社のSampleページで読める。作中、あまりに手軽に反物質を使いまくっていて笑えてくる。
https://www.baen.com/indistinguishable-from-magic.html
残りの短編もぼちぼち読みたいところ……。
航空ジャーナル別冊『SDI入門講座』(航空ジャーナル社, 1986)読了。
実質的な著者は青木日出雄氏で、たぶん元は氏が1985年の航空ジャーナル誌に連載した「SDI入門講座」だと思われる。連載記事の存在を知り、さらに同名の本が出ていたのを知ったので購入。
SDI時代に構想されたさまざまな宇宙兵器とその技術について、自分はあまりきちんと知らなかったので、ある程度まとまったものが読みたかったのだけど、その期待に応えてくれる本だった。
以下は目次。
第一章 SDIの概念
第二章 構想の基礎
第三章 指向性エネルギー兵器(DEW)
第四章 X線レーザーと粒子ビーム
第五章 運動エネルギー兵器(一)
第六章 運動エネルギー兵器(二)
第七章 SATKA
第八章 対抗手段
第九章 米ソ間の交渉
巻末資料
・核戦略関連条約
・米ソのミサイル・バランス
ISBN無しで雑誌コードが付いているムック扱いの本。
ちなみに国立国会図書館の登録利用者であれば、個人向けデジタル化資料送信サービスで読める(今知った……)。
http://id.ndl.go.jp/bib/000001859350
サイエンスとフィクションの狭間に棲息している石板。本の山を積みながら漫画とアニメの海に沈んでいる。SFを主食にして宇宙や科学ネタをつまむのが好き。