注文していた新旧作品混在のアンソロジー(紙でしか出てない)、届いたので目当ての作品を確認してみたら、期待ほどでもなかった感じ。まあ他の収録作に気になるネタのやつがあるっぽいのでいいか。
https://www.flametreepublishing.com/compelling-science-fiction-short-stories-isbn-9781839649394.html
https://blog.flametreepublishing.com/fantasy-gothic/gothic-fantasy-successful-submissions-compelling-sciencefiction-0
チャイナ・ミエヴィル曰く “any sufficiently advanced science fiction is indistinguishable from literature”(「十分に高度なSFは文学と区別がつかない」)
アンソロジー『2001: An Odyssey in Words』所収のエッセイ "Once More on the 3rd Law"(「第3法則をもう一度」)でそんなことを書いているらしい。
https://www.amazon.co.jp/dp/B07DT6LWJ6
作中で「マターパニール 」ってのが出てきて調べたら、グリーンピースとカットしたパニール(カッテージ風チーズ)をスパイスで煮込んだカレーのことらしい。
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Matar_Panir_mit_Chapati_-_Mutter_Paneer_with_chapati.jpg
「death by a thousand cuts」は訳しづらいなー。場合によっては当てはまる言葉がない。
https://en.wiktionary.org/wiki/death_by_a_thousand_cuts
今読んでる文だと「性差別、ハラスメント」と並置されてるんだけど、ここはさすがに「なぶり殺し」だと変になる。「じわじわと傷つくたくさんの攻撃」とか? 難しい。
昔、先輩が「竜がいて人間を襲う世界なら、都市や建物の様相自体が空からの襲撃を考慮したものになっているはず」という話をしていて印象に残ってる。設定によるけど、そういう世界で気球が発明されているなら、WWIIでも使われた阻塞気球で街を取り囲んでいてもおかしくないなと思った。
https://ja.wikipedia.org/wiki/阻塞気球
というか対ドローン用途で今まさにロシアも使ってるのか。https://x.com/grandparoy2/status/1811695672028201367
Yume KitaseiというSFF作家がいるのか(両親が日と米らしい)。日本語表記は「北星ゆめ」なのかなと思ったら、本人のサイトで「北清夢」という表記があった。 https://www.yumekitasei.com/
英語圏で新人作家の作品を追ってみると、掲載媒体から向こうの新人事情がなんとなく伺える。
あちこちで草の根的なWebzineや掌編専門の無料サイトなどがあったり(どれも日本まで伝わるほど有名ではない媒体)、または色々なテーマでアンソロジーを主催して電子書籍で出したりしていて、その各所が主に素人作家・新人作家に向けて作品を募っているという状況がある模様(掲載料取ってるところもあり)。とにかく知名度を不問にすれば掌編・短編の発表媒体は多い感じ。
最近の英語圏の作家はこのあたりにあちこち出して掲載されて、それを足掛かりにメジャー媒体へも売り込んでいく……って流れがひとつあるんだろうな。
※以上は個人的な所感なので間違ってるかも。
サイエンスとフィクションの狭間に棲息している石板。本の山を積みながら漫画とアニメの海に沈んでいる。SFを主食にして宇宙や科学ネタをつまむのが好き。