https://twitter.com/accentdeverite/status/1621344744722022400?s=12&t=lAcDMp_9Wctu-SUepESQcQ 酒井直樹やストーラーなどを読み耽るとこうなる、ってところだろうか。
何といったものか、藤原帰一を高く評価したい向きというのが存在しているのであろうか、あるいは。
トロント大学教授Arthur Ripsteinの著書『カントと戦争法』(OUP, 2021)に目を通していたら、冒頭に置かれた両親への献辞で「難民でスパイだったエレンに」と記されてあり、はてこれはと検索してみると、つぎの追悼記事がみつかった。WW2の戦中アムステルダムにいた、ヴィースバーデン生まれのジューイッシュだという。戦後にウィニペグへ移住し、株式仲買に従事し結婚。https://www.theglobeandmail.com/life/facts-and-arguments/lives-lived-ellen-ripstein-90/article14265782/
@yoshiomiyake フーコーによるマウリッツへの言及、『監視と処罰』を見返したら一箇所に一回ある程度ですよね(田村訳では「モーリッツ」…)。それもグスタフ・アドルフと並記されていて、いわば三十年戦争時代の人、という感じです。すぐにヴォーバン、ギベールの改革にまで筆は進んでいます。「従順な身体」のこの部分、私は全く忘れていましたが、こんなパッセージまで覚えているなんて、三宅さんの記憶力は実に驚くべきものだと思いました。
@yoshiomiyake はい返信ありがとうございます。「両インド」ふくめ貿易史をカバーした業績となると、世界システム論でも全然なんじゃないのか、と疑っています。グロティウスとかの議論もそれなりにありますが、いかにも政治学一般という感じで大して興味をもてません。とにかく大前提としてネーデルラントの政治・軍事・外交の歴史は、本邦の読者層にはほとんど知られていないように思われます。
@yoshiomiyake スピノザといえども「黄金期」オランダのマジョリティからみると本当に「どマイナー」なので、オランダ国民史のメインストリームにおいてふれられることが実に稀少ですよね。当然日蘭関係史研究にも登場することはありません。三宅さんにとって取り上げるに足る、みるべき近世オランダ史研究とはどんなものでしょうか?
維新=近代化=革命(!)という立場を堅持する側からみるとなると、中央集権・統一国家制度を確立する前の旧体制は分権的な複合国家なのに違いない、そうでなければ維新期の変革性を見出せないはず、という論理建てというか立て付けになっているのではないか、と思い当たった。しかしトクヴィル的にいってみれば「旧体制」との連続性というものも日本の国家には存在したのであって、それが集権的封建制というものであったのではないかと私などは考える(天皇のほうは大きく改変されているので、多少なりとも違う)。近代化要因を社会のほうに求める視角はすでにありふれているが(それでよいとは思わないが)、国家そのものにも維新変革の内在的原因は、あると言ってよいのではないだろうか。
@yoshiomiyake そもそも苅部さんは浅田彰を読んでこの道に志したと言われてましたので、ますます三宅さんが浅田さんのことを嫌いになりそう、と思ってしまいました。
https://youtu.be/r0WiHr6Pyr0 こんなの公開していたんだ。ヘルによるディアベッリ変奏曲