感想2 プッチーニ《つばめ》
生活って大変、お金ってだいじという歌もあった。
愛情を売り物にしつつ、初恋の甘美さと、警戒心と、自分の生活の現実、未来ある若者のために揺れる女。
そんな蔑まれることを恐れる職業を選択しなければ自活できない社会ってなんなのか。
恋人同士の甘い生活の後で、子育てを夢見る男、保守的で真面目そうな姑、それは現代でも厳しい。
気は済んだ?という感じで迎えくるランバルド。
プルニエとリゼットみたいな関係、実際によくあったのだろうか。劇中劇のような二人。
ドレッタの夢、日本のCMで聞いた気がする。明治のアイスクリームでも使われたようだが、もっと昔も使われていたような。
解説の中で「上演機会が少ない」「椿姫と比べられる」と言われていたが、女が悲劇的な結末を迎える他の作品よりずっと好き。
感想 METライブビューイングの『つばめ』
見る前は主人公マグダの迎える結末に憤りを感じていた。
見た後は、予想以上に良かった。
オペラだけど誰も死なない。ちゃんと話して合意する。別れた後も、それぞれ人生が続きそう。
エンジェル・ブルーは優しくも行動力のある役にぴったり。スカップッチの丁寧な指揮も、軽やかかつ複雑な物語を楽しませてくれた。
割り切ったお付き合いをする大人が初恋のときめきを求めてしまう話。
特典映像の解説で1920年代の設定と言っていたような。大戦の時代を背景に、恋愛という人間らしさが描かれる。
舞台装置や衣装も豪華だった。古代ローマのモザイク、アール・ヌーヴォーの植物紋様、ウィーン分離派の退廃、アール・デコの軽やかな幾何学模様、シルクハットもあり、モガのワンピースもあり。
https://www.shochiku.co.jp/met/program/5533/
海外ニュースで見た、ジブラルタル海峡の西部で、シャチが船の舵をつつく事故、その意外な原因
過去のニュースだと「人間への復讐」などの説が出てくる
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_664be37be4b07c03648d4c6a
METライブビューイングの『つばめ』を見に行くぞ。
『カルメン』のミカエラ役が素敵だったエンジェル・ブルーが主役なので。ゴリゴリのヤン・トーロップやクリムト風の耽美な舞台美術があるので。
眼鏡は高価な消耗品
(少し高かった縁なしメガネを落としてレンズに傷が付いてしまった)
先日、駅前で地元の大学生がガザ攻撃への抗議のスタンディングをしているのを見た。
日本で普通に生活していても、海外ニュースを見るたびに、平静ではいられない悲惨な状況だ(その他の国内外の人道危機も)
漫画、SF、動植物などが好き