なんでヘーゲルがハイチに?というこの本も読んでみよう。ヘーゲルがわくわくして、その後幻滅してしまった出来事。
ヘーゲル論寄りだと思うが、現地の現状も含めて、解放のその後の問題として参考になりそう。
https://www.h-up.com/books/isbn978-4-588-01064-4.html
感想 植村邦彦『隠された奴隷制』
職場へ不満があり、資格取得して難しい仕事をしても給料が上がらず、子分扱いされ、心身ともにボロボロになり、私って奴隷かな?と思っていたところ、奴隷制でウェブ検索したら本書が出てきた。著者はマルクス研究の大家という。
アカは危険みたいな戦前・戦後のノリは今もあるのか。現状への批判はだいたい建設的なので恐れず読んでみよう。
(私は亀先生の漫画『異世界転生!!マルクスくん』が好きだし最終話の「痛みを減らすバフ」「対策のバフ」を読みたかったし単行本が出てほしかった)
古代の奴隷制、植民地時代の啓蒙思想の黒人奴隷制、ヴォルテールの『カンディード』、ヘーゲルの批判、アダム・スミスの賛同、マルクスの奴隷論、白人など「自由な労働者」の奴隷制。
日本のバブル崩壊後の新自由主義の状況には、実感がわきすぎて胸が苦しくなった。過労死した人の「私って奴隷かな」に涙が出た。
今は老後の生活不安も奴隷制の要因。
私は奴隷ではないという自覚からの、逃亡(マシな部署に)、定時で帰るという対策はもうやっている。
未来も人々は協働して社会生活するだろうけど、社会の破綻や、人権侵害は無くしたい。
近年のハイチの暴動、家庭問題、格差(性別、地域、移民)、環境破壊、新しい機械(AI)など本書をふまえた論もほしい。
ショッキングなタイトルの新書といえばこれを読んでいる。
自分の好きな漫画「片喰と黄金」「ダンピアのおいしい冒険」の時代の話も出てくるし、高校の倫理の教科書に出てきた西欧の哲学者達の意外な顔も出てくる。
https://shinsho.shueisha.co.jp/kikan/0983-a/
時代逆行の新書タイトル
面白い新書がないかと探していたら、「今こそむしろ部下は上司にへつらえ・上司は部下の手柄を奪え」みたいなのがあって、闇の啓発本ってこういうやつか〜と思った。
部下が意見を言うようになってびっくりしてしまったのか?もしかしたら、ショッキングな書名にしておいて、中身は参考になることが書いてあるのかもしれないけど。
「庶民に高学歴は不要だ・不平ばかり言うから」みたいなのもある。それなら我こそはエリートという人は、不平を解決するような仕事、意見聴収や分析などをしてもらわないと。
昔はよかったでは困る。それぞれの職位でほどほどに勉強して責任を果たして、時代の荒波を乗り越えようよ。
あと庶民が高学歴になると、娯楽も多様化して経済や産業も活発になる気がする。
堀下 翔「高校校歌の筑波山」を視聴している。
校歌、歌わされるのが嫌だったけど、そういう成立過程だったのか。
https://literature.hass.tsukuba.ac.jp/news/literature-in-tsukuba-science-city-vol4/
漫画、SF、動植物などが好き