感想2 プッチーニ《つばめ》
生活って大変、お金ってだいじという歌もあった。
愛情を売り物にしつつ、初恋の甘美さと、警戒心と、自分の生活の現実、未来ある若者のために揺れる女。
そんな蔑まれることを恐れる職業を選択しなければ自活できない社会ってなんなのか。
恋人同士の甘い生活の後で、子育てを夢見る男、保守的で真面目そうな姑、それは現代でも厳しい。
気は済んだ?という感じで迎えくるランバルド。
プルニエとリゼットみたいな関係、実際によくあったのだろうか。劇中劇のような二人。
ドレッタの夢、日本のCMで聞いた気がする。明治のアイスクリームでも使われたようだが、もっと昔も使われていたような。
解説の中で「上演機会が少ない」「椿姫と比べられる」と言われていたが、女が悲劇的な結末を迎える他の作品よりずっと好き。