Twitterには
「mastodonのtootリンクの拡散先を見ていたら誤解があるようですが、津田大介さん@tsuda はヘイト本の販売を肯定はしていないと思います。自覚されていない偏見があり、勉強不足だし、危機感がないとは思う。でもそういう意図がないのはわかってます。だから批判してるのです。。」
https://twitter.com/selfishprotein/status/1776553442447958492
と書いたのですが、津田さんが明らかにしている立場は、ヘイト本だろうが販売を禁止する権限を特定個人は持たないと〈あえて言う〉、というだけのことではないかと。
もしも純粋に言論なるものをヘイト本の制作や流通や影響から取り出せるのであれば、わたしだってその立場です。実際には、言論なるものは取り出せない。それでその当たり前のことを〈あえて言う〉意義がわかりませんが。
問題は、件の本が医療/医学と法制度に影響を与えてようとして、実際そうしてきたことで、言論の自由を擁護する枠組みとは別次元でマイノリティの人権擁護の観点から規制が必要だという意見があるのは理解されてもいいんじゃないかなーと思ってます。中身を読めばふつうにこれは危ないし、なしだなってなると思うんですよ。なんといっても数年前に出た本の翻訳ですし、日米でのトランス医療ニーズやLGBTQ+と人口中絶規制などのSRHRにまつわる政治や法制度の状況など見ていれば、こんな科学風味の差別言説焼き直し本は別に読まなくてもわかりそうなものですが、社会はシスセクシストで、そうであることは隠蔽されて自然化されている。それで全然さっぱり通じない。
2023年12月にあったShrier (2020) 翻訳刊行中止騒動のくだりを聞きたくて有料登録してKADOKAWA社内事情が多少わかったのはよいのですが。
https://www.youtube.com/live/fLom0yVuPNE
津田さんは、あの本に書かれていることが少なくとも「ウソではない」という風に思っているらしい。「ウソ」ってなんなんでしょうね。
https://www.keio-up.co.jp/np/isbn/9784766427455/
同著で言及されたトランス男性当事者が「ウソ」が書かれていると訴えているのですが、そういうのは見てないのでしょうね。
最低限、ジャーナリストの人には、あの本や原著者や、その他のミスリーディングな報道が米国各地の議会でトランス医療についてのどういう法律を成立させ、それがリプロダクティブ・ヘルス/ライツやリプロダクティブ・ジャスティスのどんな議論を押しこめる効果を生み出したかという地理的歴史的な構造を調べてからものをいってほしい。
https://newrepublic.com/article/160321/dangerous-inversions-debate-around-trans-censorship
ああいう本が、特例法改正の位置を含めて、この日本の状況で翻訳されたことに、それがあの中止騒動も含めた売り方で満を持して出てきたことに、危機感が薄すぎると思う。
法的な性別記載の変更に伴う不妊要件は、たとえばADFが米国外での活動で目指していて、そのことが問題だと米国リベラルは言っている。その不妊要件が日本には現にあってそれをやっと取り除けるかもしれない日本で、トランス医療に「懐疑的」なShrier (2020) があの煽情的な売り方で持ってこられる状況をもうちょっと考えろよと思ってる。
https://www.splcenter.org/captain/defining-pseudoscience-network
「叩かれた」ことがご自身にとっての大事件だから何度もいわれるわけだけど、出版とその広報にかんする問題を切り離して論じるには、あれに書かれている内容と文脈を知らなすぎる。
あと当事者であればアクティビスト(だから主張の妥当性がなく、偏っていて、だから軽視してよい)、それ以外の「慎重な」物言いはそれがいかに偏見の基づいていても、より「客観的」で聞く価値があるという傾向が、たとえばNYTの一連の偏向報道について言われていることで、今回の会話でも同じような前提があると思う。
その朝日新聞の記事にコメントが出てる検証グループに連絡とって取材してきてよ。それができるくらいの信頼を勝ち取るための勉強してから喋れよと思ってる。
米国でバスルーム法が話題になったのが2016年、
https://www.huffingtonpost.jp/2017/03/31/hb2_n_15719350.html
原著が出てから4年、KADOKAWA騒動から4ヶ月になろうかというのですよ。何を見てきたのか。
LGBTQの子どもにとって家庭が安全な場所ではない場合が多いのは事実ですし、それは改善・対策されるべき重大な問題です。 しかし、わざわざ「人種・民族的マイノリティの子どもの家庭は安全なのに」と他のマイノリティを引き合いに出す必要はないです。実際は、いわゆるハーフ/ミックスを含む人種・民族的マイノリティの子どもにとっても、多くの場合、家庭は安全ではありません。 クィアの子どもが人生で最初に対峙することになるヘイターが親などの親族である場合が悲しいことに多いのと同じく、人種・民族的マイノリティの特にハーフ/ミックスの子どもが人生で最初に対峙することになるレイシストやヘイターもまた親などの親族である場合が非常に多いのです。 マイノリティAの問題の重大さ悲惨さを伝えるために、わざわざ他のマイノリティBの問題を引き合いに出して二つを比較し、「Bの状況はAよりマシ」という趣旨の発言をするのは、百害あって一利なしです。 困難な状況にある当事者が言ってしまうならまだ気持ちはわかりますが、非当事者のアライ(支援者)が言うのは最悪です。 性的マイノリティと人種・民族的マイノリティは、私自身どちらも当事者ですが、すでに様々な場面で連帯しています。無意味な対立軸を持ち込むのはやめてほしいです。
件のヘイト本は刊行中止したようです。
https://www.kadokawa.co.jp/topics/10952/
ヘイト本の刊行中止、本当に良かった。
これは大きな前例になると思います。私は、すでに発行されている他のヘイト本についても重版中止または回収するよう引き続き意見を送ります。もちろん他の出版社にも。
#拡散希望
【パレスチナ関係署名・賛同者募集まとめ】
自分が署名・賛同したものを以下まとめました。ご参考まで。ここにないものがあったらリプや引用などでご自由につなげてください📝
■国境なき医師団
「イスラエル・パレスチナでの「無差別攻撃の即時停止」と「医療の保護」、「人道性の回復」を」
https://chng.it/hrbMG7mLhf
■CeasefireNow
「#CeasefireNow ガザ地区とイスラエルにおける即時停戦を求めます
」
https://chng.it/DFZTqtkn68
■Diem25
「EUコミッショナー:ウルスラ・フォン・デア・ライエンの辞任をEUに求める書名」
https://diem25.org/petition-demand-the-resignation-ursula-von-der-leyen/
■日本YWCA
「報道各社宛要請書:現在ガザ地区で起こっているジェノサイド(大量虐殺)を止める報道を!」
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSephXWJtA1NunCoZawZQXTD1rrikVh2iu2B7-f5VwU9PwyUVw/viewform
■中東研究者有志
「ガザの事態を憂慮し、即時停戦と人道支援を訴える中東研究者のアピール」
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSf3qllAGKsWdO4XcLzmRiSsNj_2HZvg33UTPKwNN6eb4bsqgA/viewform
■AVAAS
「今すぐ停戦 - この戦争を止めてください」
https://secure.avaaz.org/campaign/en/call_for_sanity_40/?copy
JVCのツイートから①
【パレスチナからのレポート】
空爆6日目を迎えた昨日から今日にかけて、ガザ・イスラエル双方の犠牲者はさらに増えています。 避けられない理由でガザに4人の子どもたちを残したままヨルダンに滞在していた女性は、昨日、ガザにいる子どもたちと奇跡的に電話が通じたそうです。⬇
「いちばん上の息子は、『ママ、今までのことを許して』と泣いていた。一番下の小学生の娘は、『ママ、ここから出して』と泣いていた。私にはどうすることもできなくて、毎日泣いて、気が狂いそう。こんなことなら、私もガザに残って死ねばよかった。
私はいま、ヨルダンで、水道があって食べ物もある。子どもたちには無いのに。ガザでいつ死ぬかもしれないのに。それだけでもう、罪の意識が消えないの。子どもがいる人なら、きっとこの気持ちをわかってくれると思う。ガザは殺される。狂っている。
どうしてガザはこうなるの? 私たちは人間なのに。子どもたちには何の罪もない。ガザの外の人たちと同じように、父親だったり、母だったりする普通の人間なのに。数ばかりがニュースに上がるけど、私たちは数で数えられるモノじゃない。動物でもない。私たちは、数字じゃない。(続く)
JVCのツイートから②
私たちの声を、世界に伝えてほしい。こんなことを言ってごめんなさい。でも、私には他にできることがないの。私たちはもう、連絡を取り合う時に、『誰が死んだの?』とは聞かなくなりました。『生き残ったのは誰?』と聞いています」⬆
10月13日、イスラエルからガザにいる110万人に向けて、「24時間以内にガザ北部および中央部全域から退避するように」という通達がありました。しかし、16年にもわたって陸海空を完全に封鎖されているガザには逃げるところはありません。
イスラエルは水・食料・医療物資・燃料などの供給を止め空爆を続けています。それに対しいくつもの国が、それを止めるどころか「イスラエルによる自衛権の行使」と擁護しています。一刻も早い停戦を強く望みます。
https://www.ngo-jvc.net/news/news/202310_gaza.html
国際チェス協会がトランス女性を女子の大会出場禁止を発表した件、その理由がホルモンや持久力の影響を検討するからだそうだ。
筋肉量やヘモグロビン量が高いとチェスに有利なわけ?生物学的性差が知性に反映されるという古典的女性差別だな。
「イギリスのアンジェラ・イーグル下院議員は、1976年にイギリスのU18女子チャンピオンシップで共同優勝した経験がある。イーグル議員は、「男性は生まれつき女性よりチェスが上手なはずだと信じていない限り、身体的な優位性はチェスには関係ない。私は競技者としてチェスをしていた間ずっと、女の脳は男より小さい、そもそも女がチェスをするなどあってはならないと、そう言われ続けた」と語った。」
https://www.bbc.com/japanese/66541069.amp
<再度掲載>来週木曜日(8/24)の夜7時です。現地とオンライン併用で、私も東京で参加しますので、お近くの方はぜひご参加下さい。
性教育バッシングとトランスバッシングについて、梁・永山さんと3人でお話しする予定です。一応教育学をバックグラウンドに持っているのですが、私はなかなか教育について話をする機会がないので、今回はとても楽しみです。
読み進めながら、大事、これについてお二人の考えを聞いてみたい、とぺたぺた付箋を貼っていたら、付箋だらけになりました。でも2時間勝負なので、限定して...また関西で読書会とかもやりたいです。
DJ SODA氏への性暴力事件について、公演の主催者が刑事告発に加えて、被害者への誹謗中傷や差別的発言についても法的対応を明言したのは英断だと思います。この事件は図らずも日本社会の人権意識の低さ、性暴力への意識の甘さなどを露呈させたわけですが、これが社会を改善する一歩となることを願います。
ラステシス関係の動画をひたすら見ています。
「私のせいじゃない、私のいた場所や服装のせいでもない」
https://youtu.be/B3LBrWNuilQ
〈──国際人権条約にはそれだけの法的拘束力がある、ということですね。
藤田:そうです。ところが日本では2013年、当時の安倍政権が「条約機関の勧告には法的拘束力がないので従う義務がない」などと言い出し、あろうことか閣議決定までしてしまった。日本のメディアでは政府による反論の言葉が批判もなしに引用されたりしていますが、人権条約を批准した以上、条約は遵守する必要がある。けれど政府は人権条約に基づいて出された「勧告」のほうに、焦点を当てて「勧告」自体には法的拘束力がないから守らなくてもいいと言っているんです。でも勧告は法的拘束力のある条約に基づいて出されており、その中身は拘束力があるのです。
→〉
権利を主張することは「わがまま」ではない。国際人権法の専門家・藤田早苗さんに聞く「人権」について(マガジンハウス「こここ」)
https://co-coco.jp/series/human-rights/sanaefujita/
今日は原爆忌です。記念式典の様子がTVで流れ始めました。静かな祈りの日。私は広島で生まれ育ち、今も暮らしています。
#レインボーフラッグを掲げよう🏳️🌈
#LGBTQIAplus
#TransRightsAreHumanRights
#トランス差別に反対します
#ノンバイナリー差別に反対します
「俺には想像もできない彼らの苦しみは、彼らが目にした無数の途方もない苦しみがなかったことにされるのに比べれば何でもないことなのだ。
記憶は人の口を経る度にどうしようもなく薄れていく。あの人たちが忘れられることをどうしても許せなかった記憶ももうほとんど忘れ去られている。
78年前の途方もない苦しみはもうほとんどが消え去って、二度とは語り継ぐことはできない。
あの原爆で最も苦しんだ人たちは、それを誰に伝えることも出来ないまま焼け跡で腐れ落ちて死んだ。
それを自分の目で見た人々も、多くは口をつぐんで墓まで持って行った。僅かに語った人々もほとんどが墓の下だ。
老人たちの言葉と比べて、自分の言葉は何と軽いのだと思う。こんな軽い言葉で語るくらいなら、口をつぐんだ方がマシだとさえ思う。
それでも誰かが継がねばならない。俺のこんなにも軽い言葉でさえ、もはやこの世に残された原爆を語り継ぐ声の上澄みなのだと気が付いた。
自分ごときがと思う気持ちは痛いほど良く分かる。それでも口を閉ざさないでほしい。語るべきでないと、口を閉ざした結果があれなのだ。」
『オッペンハイマー』まわりの原爆に関するmemeにも反吐が出るが、これを批判する言説もまた原爆の被害者は日本人だけでないということを無視したものがとても多くて、あっちにもこっちにも踏まれて疲れてしまう。
核実験(先住民やラテン系の多い地域で行われた)や日本への原爆投下という、被害者が数十万人単位で存在している凄惨な史実を『オッペンハイマー』が雑な手つきで扱っているのは、被害者の多くが非白人であることと無関係ではないと思う。本作が被害者にフォーカスせず非白人のキャストがほぼいないことは事実であり、これは厳しく批判されるべきだが、その批判の際に他の被害者の存在を軽視しないでほしい。被害者は日本人だけではない。
「原爆は、国籍や民族の区別なく、あらゆる人々を襲いました。当時の広島市は日本有数の軍都。市内には、朝鮮半島から来た多くの人々をはじめ、台湾や中国大陸から来た人たち、ドイツ人神父、亡命していたロシア人家族などが住み、原爆の犠牲になりました。」
原爆は国籍や民族の区別なくあらゆる人々を襲った - NHK広島https://www.nhk.or.jp/hibaku-blog/hibaku75/diary/437255.html
Feminism,Queer,日常と関心ごとについて they/them 20↑ #TransRightsAreHumanRights