ケヴィン・ブロックマイヤー『いろいろな幽霊』
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100の短編ということで、2ページから3ページ程度で終わるショートショートまとめという感じだったけれど、自分がこの手のお話をよく書くのでにっこりとしてみていた。
こういう短さで切り取られたワンシーンが好き。映画のワンシークエンスを書き連ねただけのものもあれば、真面目にオチがついている話もある。100もあるので様々だし、途中で「意味わからん……」になる回もあったけれど概ね面白かった。

  『イギリス花粉学者の科学捜査ファイル』
花粉学者が実際に起きた事件をいかに解決してきたかと自伝要素をまとめたノンフィクション本。
トウモロコシの花粉でなにか判明するのではないか、と考えた最初の警部さんとその部下がとてもよかった。ドラマ化したら絶対トリオになってた。

花粉の話も面白いが、土壌とそこから見つけられる情報量、シャーロック・ホームズの科学捜査は意外と的をえているんだなあなんて思ったり。
残留花粉なんて言葉は初めて聞いたけど、それぐらい身近なもので尚且つ証拠として嘘をつけないものなのだなと思った。続きはブログ!
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参加しておりました 『イギリス花粉学者の科学捜査ファイル』を読んでいました。ノンフィクション犯罪もののしんどさと、ホームズみたいな科学捜査の繋がりにめちゃくちゃのめりこんでしまう……。


『未解決殺人クラブ』 面白かった~~! もっと素人探偵としてのお話かと思ってたんですけども途中から「いやこれリアルで起きてたら大分やばくないか?」という話とかもあって犯罪ノンフィクションものだなあって思った。 正義と倫理が相容れない時がある。 個人的にはインターネットでの苛烈な正義とそれによって引き起こされた悲劇の物語を『クラブ』というタイトルのこの本に入れてるのが皮肉がすごくてよかった。

 
ルー・バーニー『7月のダークライド』

ルー・バーニーって〇月の〇〇になる法則でもできました???? なんだ、この邦題……。
自分がミステリーを読んだのはかなり久々な気がします。『復讐殺人』以来な気がする。合ってるかな……。いや、ジェフリー・ディーヴァー以来かな!? ひと月ぐらい空いてる気がします。
ハーパーBOOKSのこの手の本は大体ハッピーエンドではないという認識なんですけども。これもご多分にもれずという感じでした。レーベルからのメタ推理。
ストーリーはあらすじ通り、虐待が疑われる姉弟を助けようとしたら陰謀に関わってしまうお話です。初っ端から疑いのある姉弟が出てきてテンポが良いです。あと主人公の「とにかくこの事件だけは解決させたい」という西部劇のヒーローのような価値観がよかったです。
この手の「トラブルを解決したい!」ミステリー作品、なんだかんだで相手キャラのインフレが起きがちというか「やばい組織」と戦う芯の強いヒーローのお話が多いのだけど…… この主人公はそんな中でも平凡というか非力というか、とにかく「摩擦のない」人間のお話で面白かったです。

 
花村萬月『たった独りのための小説教室』を読んだ。
プロの小説書きを目指す人なら読みたい一冊だと思ったが、興味本位で買うのはオススメはしないなーとなった。わたしは二次創作を書いているのでプロになる気はさらさらなく、まあちょっと上向きになれればいいかなくらいの気持ちだった。生半可な気持ちでみると余計に削られてしょうがない。

指南されて行動しろと言われて1人で隠しきってでもやりきろうとする人のための書き方本。ただそのご指摘はかなりかなり赤裸々かつ、小説をちょっと書いてきた人だとメッタメタに刻まれるタイプの指摘をするので中々難しいですね。

ある意味、プロってこんなこと考えてるんだの舞台裏暴露本でもありそういう意味では面白かったです。


『みんなが手話で話した島』はとても面白かった。去年のノンフィクションベストに入れている方もちらほら見てたけどすごい「わかる」の気持ち

いろんなところでしゃべってますけど、クレオール語としての話だと思うんですよね。喋る方の言葉と手話とを組み合わせている。それはある意味閉鎖的コミュニティだからこそ起きたことであり、変なことでも奇跡でもない。
きっと現実の社会でも起こせること。そして、そんな希望を持つには悲しい現実があることを思い起こす。

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ジョンウィック4 二次創作(夢小説)
恋愛要素なし 侯爵がフラれた腹いせに夢主を嬲る話

強烈なミソジニー、性的暴行、犯罪行為を含みます。
作者の実験的作品であり、これらの行為らあってはならないことだと考えています。

ゲゲゲの謎の二次創作(夢小説でもあるし、モブ視点二次創作でもあるし、二人称小説でもある)

  
読み終わり~~。マリアーナ・エンリケス「寝煙草の危険」
スパニッシュホラーシリーズの2冊目。初めてのエンリケスになる、気がする。たぶん。(アンソロジーとかの短編集で見かけていたら初めてではないかも。)
幽霊たちや理不尽が身近にある人物達のお話だった。わたしがそれらに親近感を抱くのはやっぱり社会的には弱者に近い立場だからなんだろうか。
「わたしたちが死者と話していたとき」のあの川端康成も書いていそうなぞわぞわとした雰囲気と、人間の観察と、幸せになりそうでならないお話。破滅と幸せが紙一重で未来にあってフラフラ揺れながら生きている人間たちのお話だった。
おもしろかった~~。いろんな本を読みたい、

  
読了。どんでん返し20回もあったのかイマイチわかんなかったけど(ディーヴァーの文体が低体温で軽く進むせいもある。)ラストは痛快でとてもよかった。殺し屋に殺されかかった少女のケアもいい。大物になりそうな子だ。
今までとは違って視点人物がそれぞれできて、どんな風に進むのかたいへん面白かったし「これで終わり」にならないで戦いのそのあとについても念入りに書いているのがたいへん良かった。
全く予想してなかったところでおじさんと少女の関係性にぶつかってしまった。

ぶっちゃけ父親との確執に向き合う物語が好きでコルターショウシリーズ見てたオタクだから 第一部で「第一部 完! 最高!!」で終わるところだったんだけど これは第二部も楽しくなる感じ~~!!

あとわたしも同人誌でああいう数式挿入するタイプのお話作りたいな。
おわり。

 
「台湾文学ブックカフェ3 短篇小説集 プールサイド」面白かった~~。
本屋に3しかなかったんですが、1と2もいつか読みたい。
クィアのおはなし、ゴーストのおはなし、人間の理不尽のお話たちだった。グーグルのストリートビューをゴーストたちが担当しているの面白かったな。
父の物語がわりと多くて、養父だろうと実父だろうとみんなみんな女を犠牲にして生きている! みたいなお話が多くて楽しくて悲しかった。女を犠牲にするな~~!!
あと怖がっていた未成年の性搾取は解説によって「性の導き」になっていたけれどまあ普通に「そんな風に肯定するな」の気持ちになりましたね。線引きはしっかりしてくれ。
面白かったけど辛いところもいっぱい。はい。台湾の「来るべき」文学たちだった。


おもしろかった~~。メキシコの作家。舞台となった場所はいろいろなんだけど、それぞれの「へんてこりんな世界」を信じきって頼りきって生きているのがとてもよかった。奇抜さがただ静かに受け入れられている世界のお話。生きている人たちの話だ。
ハマるか?? と思ったんだけど、東京が舞台の盆栽という話で「自分はサボテン、妻はつる植物だ」という感覚がよかったな。相互不理解にきづける物語だった。

現代書館の奥付 とてもよかったな。
活字で利用できない方のためのデータ請求券、録音図書、点字図書、拡大写本を作ってもいいよーの許可を最初から出してる。おもしろいですね。

今読んでるこれ まじで面白すぎて突然今年のベスト3ぐらいにくい込んでいる

天上の花 だけ読んだ やっぱりわたし三好達治のこと嫌いだわ………

Fedibird

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