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『人類は宇宙のどこまで旅できるのか』 見た! 読んだ! なんかちょっと賢くなれるぞこの本。 学術的な難しい話もしているんですが、面白くてスラスラ読める。一部を除いて。わたしは……電子や原子のその性質を利用して〇〇を作りました! 系に弱い……。 物理学者としての視点だけではなく、一般的にはこういう風に言われているみたいな批判の意見なども掲載されているのでSFをみるときの解像度があがった。 この世界ではどうやって解決したんだろう? になるし、自分で書く時の意識が変わるなー! と思った。特に宇宙の星々の遠さを実感させられた時と、予算の問題の時の「そう! そうだよね! 分かってたけど説明されるとやばいなこれ……」とテンションがあがったりさがったりするのがすごかった。


『ミステリな建築 建築なミステリ』
ずっと前から欲しかった本。読了。エッセイみたいなものなのでミステリー作品の細かな解説というものはない。のだけれど、小栗虫太郎の「再現できないほどの館」だとか山田風太郎の「実存の建物を知っていてあえて変える話」だとか 建築物に対してイメージがわかない人間に対して「実はね……」とこっそり教えてくれるような本で面白かった。
ヴァン・ダイン「グリーン家殺人事件」、クリスティ「ねじれた家」、クイーン「Yの悲劇」とそろって入ってるの海外ミステリ好きにするとめちゃくちゃ嬉しい 並べてくれてありがと……!


 

『注文の多すぎる患者たち』 ハーパーコリンズノンフィクション。野生動物を相手してきた獣医によるエッセイ本。カラーページでの説明からして本当に面白い。野生動物たちがかかる病気や、どうやって捕まえてどうやって手術するのかとか。 とにかく動物の名前が多すぎてそこで躓くところもあるけど、調べて写真をみてから「すごい!!」になる感じがまた面白かった。

『鑑識写真係リタとうるさい幽霊』
思っていたよりも幽霊としゃべらない!! けど、中身は面白かった。幽霊が物理的に主人公に関わってくるあたりがよい。そしてこの手のお話では意外なところに着地するというのもよかった。そっちか~~! と久々にニコニコした。この手のお話、敵キャラが突然インフレ化するのが気になってしまうタイプなんだけど(そんな敵とひとりで対峙するな問題)今回は幽霊が出ることによって物理的にそういう格差を解決していてよかった。元気出る。 舞台が舞台なので常に「治安のいいブレイキング・バッドか??」と思ったけどブレイキング・バッドみたいな世界観に変わっていくので良かったです。


『ある晴れたXデイに』 カシュニッツ短編集第2弾。安定の面白さと嫌な感じと幽霊のお話たち。カシュニッツのお話の書き方はわりと小川洋子に似ているよなーと思う。(ストーリー展開が異なるのでそれぞれの感じがあるけれど) 最初から情報は開示されず、小出しにしていく感じとか勉強になるなーと思う。逆算してここがこうなるのか! のスッキリとした感じが楽しいのでカシュニッツは二回読んでしまう。 デブの主人公がずっといじめられているというお話がしんどかったけどいちばん好きだなあ。 シリーズで同じ装丁(表紙にはめる画像だけ異なる)をしているのいいですね。東京創元社いい仕事してますね……。

『倫理的なサイコパス』 こんなタイトルだけれどもサイコパスのエッセイではない。精神科医のエッセイ。 精神科医がどんなことをしているのかなどには触れず、本当に作者自身のことに関わってきているのだがこれが絶妙に軽快でへんな例も出てきて面白い。 「どこかで人間を切り捨てなければならない診察」についてサイコパスのようにならざるをえないという話からのこのタイトル。言われてみればそうだよなあという気持ちと、見えないところで傷付いてこの世とサヨナラしたくなる人がいて本当に大変な世界だなあと思うなどした

 ケヴィン・ブロックマイヤー『いろいろな幽霊』
nanos.jp/ya10co/blog/2/381/
100の短編ということで、2ページから3ページ程度で終わるショートショートまとめという感じだったけれど、自分がこの手のお話をよく書くのでにっこりとしてみていた。
こういう短さで切り取られたワンシーンが好き。映画のワンシークエンスを書き連ねただけのものもあれば、真面目にオチがついている話もある。100もあるので様々だし、途中で「意味わからん……」になる回もあったけれど概ね面白かった。

  『イギリス花粉学者の科学捜査ファイル』
花粉学者が実際に起きた事件をいかに解決してきたかと自伝要素をまとめたノンフィクション本。
トウモロコシの花粉でなにか判明するのではないか、と考えた最初の警部さんとその部下がとてもよかった。ドラマ化したら絶対トリオになってた。

花粉の話も面白いが、土壌とそこから見つけられる情報量、シャーロック・ホームズの科学捜査は意外と的をえているんだなあなんて思ったり。
残留花粉なんて言葉は初めて聞いたけど、それぐらい身近なもので尚且つ証拠として嘘をつけないものなのだなと思った。続きはブログ!
nanos.jp/ya10co/blog/2/373/

 
参加しておりました 『イギリス花粉学者の科学捜査ファイル』を読んでいました。ノンフィクション犯罪もののしんどさと、ホームズみたいな科学捜査の繋がりにめちゃくちゃのめりこんでしまう……。


『未解決殺人クラブ』 面白かった~~! もっと素人探偵としてのお話かと思ってたんですけども途中から「いやこれリアルで起きてたら大分やばくないか?」という話とかもあって犯罪ノンフィクションものだなあって思った。 正義と倫理が相容れない時がある。 個人的にはインターネットでの苛烈な正義とそれによって引き起こされた悲劇の物語を『クラブ』というタイトルのこの本に入れてるのが皮肉がすごくてよかった。

 
ルー・バーニー『7月のダークライド』

ルー・バーニーって〇月の〇〇になる法則でもできました???? なんだ、この邦題……。
自分がミステリーを読んだのはかなり久々な気がします。『復讐殺人』以来な気がする。合ってるかな……。いや、ジェフリー・ディーヴァー以来かな!? ひと月ぐらい空いてる気がします。
ハーパーBOOKSのこの手の本は大体ハッピーエンドではないという認識なんですけども。これもご多分にもれずという感じでした。レーベルからのメタ推理。
ストーリーはあらすじ通り、虐待が疑われる姉弟を助けようとしたら陰謀に関わってしまうお話です。初っ端から疑いのある姉弟が出てきてテンポが良いです。あと主人公の「とにかくこの事件だけは解決させたい」という西部劇のヒーローのような価値観がよかったです。
この手の「トラブルを解決したい!」ミステリー作品、なんだかんだで相手キャラのインフレが起きがちというか「やばい組織」と戦う芯の強いヒーローのお話が多いのだけど…… この主人公はそんな中でも平凡というか非力というか、とにかく「摩擦のない」人間のお話で面白かったです。

 
花村萬月『たった独りのための小説教室』を読んだ。
プロの小説書きを目指す人なら読みたい一冊だと思ったが、興味本位で買うのはオススメはしないなーとなった。わたしは二次創作を書いているのでプロになる気はさらさらなく、まあちょっと上向きになれればいいかなくらいの気持ちだった。生半可な気持ちでみると余計に削られてしょうがない。

指南されて行動しろと言われて1人で隠しきってでもやりきろうとする人のための書き方本。ただそのご指摘はかなりかなり赤裸々かつ、小説をちょっと書いてきた人だとメッタメタに刻まれるタイプの指摘をするので中々難しいですね。

ある意味、プロってこんなこと考えてるんだの舞台裏暴露本でもありそういう意味では面白かったです。


『みんなが手話で話した島』はとても面白かった。去年のノンフィクションベストに入れている方もちらほら見てたけどすごい「わかる」の気持ち

いろんなところでしゃべってますけど、クレオール語としての話だと思うんですよね。喋る方の言葉と手話とを組み合わせている。それはある意味閉鎖的コミュニティだからこそ起きたことであり、変なことでも奇跡でもない。
きっと現実の社会でも起こせること。そして、そんな希望を持つには悲しい現実があることを思い起こす。

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ジョンウィック4 二次創作(夢小説)
恋愛要素なし 侯爵がフラれた腹いせに夢主を嬲る話

強烈なミソジニー、性的暴行、犯罪行為を含みます。
作者の実験的作品であり、これらの行為らあってはならないことだと考えています。

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