いつの間にか予告が公開されていたので、アナウンスします。『本の雑誌』2025年1月号から海外文学月評を担当します。任期は2年です。
https://www.webdoku.jp/honshi/2025/1-241203141000.html
なるほど、確かにその辺からになりそうな。自分の手持ちだとG・ハリー・スタイン『宇宙で暮らす!』が一番近いかも。
https://www.amazon.co.jp/dp/4806714151?ref=cm_sw_r_ffobk_mwn_dp_3YG0YPKXR2S6PG8JYFC5&ref_=cm_sw_r_ffobk_mwn_dp_3YG0YPKXR2S6PG8JYFC5&social_share=cm_sw_r_ffobk_mwn_dp_3YG0YPKXR2S6PG8JYFC5&language=en_US&bestFormat=true
昨日の文学フリマでお客さんから、「『銀英伝』みたいな作品を書く参考になりそうなのってどれですか?」という質問を受けて、悩みつつ各同人誌の内容を説明したら全作購入いただけた。感謝。
「物理とか全然わからない」とおっしゃっていた女性の方なんだけど、リーチしたいのはそういう「SF、ってか宇宙を舞台に創作したいけどよくわからん」となっている層なのでよかった。
けど、宇宙艦隊戦については触れていないので、「『銀英伝』みたいなの」とは相性が良くないかもしれない……。ていうか、今の内容も宇宙に馴染みのない人にとってはあまり平易とは言えない気がする。翻訳だし。
もっと初心者対象にした宇宙SF創作設定参考書の需要はありそうなんだよなー。ファンタジーだとたくさん出てるのに。
解説を担当した新刊が、本日から通販を始めたので宣伝させてください。
SF小説2本立てで、ひとつはユーモラスなショートショート、もうひとつは出稼ぎ中に異星の破滅の片棒をかつがされていることに気づいた主人公の、切実な物語です。
inch magazine PocketStories 02 パク・ヘウル『この星を離れた種族』(廣岡孝弥訳)
https://inchmag.base.shop/items/95252235?fbclid=PAY2xjawG2fUpleHRuA2FlbQIxMAABptsPdVTcREIBcUMCF5X6COJMSPsE8rBBnVROuJBw3mv7XFJcCmYfWOQzkw_aem_bp6LPUFD951lDlDcVdhjUw
朴沙羅『ヘルシンキ 生活の練習はつづく』(筑摩書房)
仕事や育児、社会との関わりを通してフィンランド社会や日本社会を観察するエッセイの第2巻。
下記は、著者が健康診断の問診で経験したパートです。だらだらネットやゲームをした日に自己嫌悪がすごいことを相談したら……。
“すると、看護師さんは怪訝な顔をして「七〇パーセント以上頑張ったら、およそあらゆる仕事の人が、四〇代のうちに肉体的にか精神的にかわかりませんが、燃え尽きます。だから七〇パーセントでもやりすぎなくらいです。六〇パーセントに減らしてください」と言った。
お前は何を言っているんだ。”
(中略)
“「そうじゃなくて、仕事も家事も六〇パーセント以下にしてくださいってことです。 やらなくちゃいけないことにがんばる時間を減らして、一日八時間労働だったらそのうち四割――つまり三時間ちょっと、ぼんやりしてください。同僚とお茶するとか、窓の外を見て「鳥がいるなー」とか! 健康のために何もしないで」
と叱られた。 ほんまかいな。意味がわからない。労働時間のうち四割はぼーっとするなんて、できるんだろうか。そんなことしたら仕事も何も回らなくない? いや、意外と回るのかもしれない。回ったら怖いな……。っていうか、鳥? ”P.45-46
小説同人サークル「サ!脳連接派」主宰。 路傍のアンソロジスト。 SFと奇妙な小説が好き。 チャイナ・ミエヴィルとJ.G.バラードが特に好き。存在としての椅子も好き。