クラファン参加した紅龍堂書店様の『毒親絶縁の手引き』届きました。
私も以前noteで分籍の話を書いて根強く人気があるのですが、この本は分籍に限らず、ずっと詳しくリアルな情報でいっぱいです。
「……誰かに守ってもらうことを「安全」と定義できるのは、未成年者の特権です。その特権を享受できなかった私たち―虐待育ち―は、自分の身を自分で守るなんて、これまでも当然に、粛々とやってきたことです。書いていてやるせないですが、嘆く暇はなかったし、選択肢はいつもなかったし、それを「当たり前」だなんて私も認めたくないですが、事実そうだった過去は変えられません」(p86)
この一文の重み。切羽詰まった状況に置かれてきたからこの本があって、でもこの本を書けたこと、その内容から、エネルギーに溢れた方なんだなあと思います。そのエネルギーをフルに自分のために使えていたら…というのは、私自身についても時々思うことです。
役に立ち勇気をもらえるこの本は、職場の本棚に行きます。弁護士さんが監修しているので法律本で間違いない、というのは半ば言い訳ですが、ともかく私だけでない人の目につくところに置きたいと思います。
オープンリー・レズビアンの水戸市市議会議員なめかわ友理さんが殴る蹴るの暴行を受け、犯人は逃走したとのこと。ここ数ヶ月つきまといや中傷の被害を受けていたと。 https://t.co/uGObp91Cl8
『異常論文』で注目していた青島もうじきさんの初単著『私は命の縷々々々々々』(星海社)をお送り頂きました。人類が様々な生物の生殖方法を取り入れるようになった近未来を舞台に、ドウケツエビの生態を持って生まれた性が未分化な語り手の学園生活を描く、極めて思弁的なSFで非常に面白かったです。優れた自分はひとりで増えるべきと考えているミジンコの生活環を持った幼馴染がいたりする。