こういうのがしたい。
「人文学の死」シンポジウム パネルディスカッションも文字で読めるようになっています。
ルーシー・ウッド『潜水鐘に乗って』(木下淳子訳、東京創元社、2023)
現代の英国南西部コーンウォールを舞台に、超常的なことを含む人生の1コマが語られる短編集。教訓話や娯楽ではない現代ファンタジーの参考になりそうです。
市井の人のささやかな話が多く、個人や家族に終始焦点が当たっている点は好みが分かれるところかもしれません。
夫が海中に棲む人になってしまった老女が、海に行った家族との再会を支援するサービスの3回分チケットを試す表題作。父親と別れて以来ずっと独りの母親を、母が使っているクリームを塗って眺めると母に常に寄り添う男(妖精らしい)の姿が見えるようになる「緑のこびと」等。
https://www.tsogen.co.jp/sp/isbn/9784488011321
Twitterの方で奥村勝也さん主催の「マジック・ボール」読書会がはじまりました。課題作品は4000字、読みながらでもご参加いただける読書会です。皆さまぜひー。
https://twitter.com/kokumurak/status/1760633682162008217?t=XY-OjbMQRzGPs-qgrO7ijA&s=19
(農耕牛はずっと調査をして記事を書いているんだけど、長すぎると思って、全然公開せずにいる)
アンソロジー'After Australia'は総じて社会に牙を剥かれる恐怖や規範から疎外される体験を綴った話が多いです。しかも日本とも地続きの、かなり普遍的な問題として捉えられました。
たとえば女性2人の家庭に精子ドナー提供を受けて生まれたインド系オーストラリア人の私小説であるSarah Ross “Stitches Through Time”の、神父や政治家のなにげない発言(自分の家庭が考慮されていない、認められていない点に)に傷つき続けるくだり。
あるいはコンゴ系オーストラリア人Future D. Fidelの“Your Skin is the Only Cloth You Cannot Wash”は、ソーラーパネルの訪問営業の仕事をしていたら各戸を回っている間に警察を呼ばれ、住人不在の住宅からテレビを盗んだ容疑で留置所に連れていかれ、取り調べを受けた逸話です。
元町アートブックフェアに参加します。
キッズに混ぜてもらいますが、大人も大丈夫です。
2/9- 2/17 11:00-17:00(2/10, 2/16休)
https://www.instagram.com/p/C23buU4yAG4/?img_index=1
私のは
・木造船のその後
・牛冷す川で泳ぐ魚の話
・れんこんを買いに行った日
などがあります。
小池照男のコスモロジー Vol.3(DVD)
テキストではVol.1、2の収録作品にも触れています。小池作品、DVDでじっくりと家で観るのはとても良いです。
https://mistraljapan.theshop.jp/items/82815227?fbclid=IwAR3Xq9EnkCKhSThTcNErI4wGkyxHGzRyGQ-YZ7WgVGUPc1EAUofvfKL56ic
京都市長選の参考に。
アーティスト有志による公開質問状。文化芸術視点の質問に対し、候補者サイドが自ら答えているので、候補者の意見を直接自分で判断する材料になるので、とてもシンプルな構造でありながら、とてもわかりやすく良いサイト。
故郷喪失アンソロジー、もっとも近い概念はディアスポラ作家のアンソロジー/特集号ではないでしょうか。
ディアスポラって原義は「民族離散」なので私も初見ではギョッとしましたが、今は下記引用のようにルーツ以外の国で暮らすことを比較的カジュアルに意味しています。
a: people settled far from their ancestral homelands
e.g. members of the African diaspora
https://www.merriam-webster.com/dictionary/diaspora
具体例:移民あるいはディアスポラ作家のための季刊SF誌khōréō。
>khōréō is a quarterly magazine of speculative fiction by immigrant and diaspora writers.
https://www.khoreomag.com/
国立国会図書館、書誌データ提供を拡充:「全国書誌データ検索」の公開等║カレントアウェアネス・ポータル
https://current.ndl.go.jp/car/208544
秋田県で非正規公務員として働く「Kさん」が、更新年限の廃止を求めて署名活動をされています。
「多くの非正規公務員は、3年ごとの雇い止めにおびえながら働いています。現職として働いている人も含めた公募は、当事者に与える精神的抑圧が大きく、こうした状況は更新の可否をちらつかせた制度的ハラスメントと言わざるをえません。」
リンク先、非正規公務員の問題について詳しくまとめられているので関心のある方はご一読を。
仕事がらみでなんですが、昨日公式にリリースできました。
2024年1月5日 新「国立国会図書館サーチ」を公開しました
https://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2023/240105_01.html
普段、図書館の検索システムにあまり縁のない層にどうリーチするか、ということを考えてインターフェースの見直しなどをしたので、既存のシステム、サービスに慣れた層は戸惑われるかな、とは予想してましたが、Xでの反響は実際そんな感じだったかと。なかなかバランスが難しいです。
書影を含めて民間データベースの活用については、案外受け入れられているようで、ほっとしてます。
ということで、各種調べものに、新しいNDLサーチをご活用いただければ。
秘密結社ハヤトウリ調査団所属
文章
印刷物の観察と作成
花脊と野菜
連絡先:n0sakitara@gメール.com
「透明な鳥の歌い方」(VG+)
「おしゃべりな池」(『京都SFアンソロジー:ここに浮かぶ景色』Kaguya Books)
『ハヤトウリzine』『木造船のその後』