お出かけ先で「オッペンハイマー」を観た。
明確な反核兵器の映画と受け取ったが、原爆犠牲者に手向けられた作品ではない。この点に拒否感を覚える人はいるだろうし、原爆の父とも呼ばれる人物を描く上でその拒否感はお門違いの文句でも何でもなくちゃんと批判として受け止められるべきだと思う。
これに絡んでだが、日本公開の際はネタバレ云々(そもそも伝記のネタバレとは)は二の次にして、何をどういう姿勢で描いてて何を描いてない映画なのかをあらかじめ丁寧に広報した方が良いと思った。「それは観ればわかること」「判断は観てからしろ。とりあえず観ろ」という態度が傲慢でしかない領域は絶対にありますよ。
あわせて、この映画で描かれる核兵器は「きのこ雲ミーム」の対極にあったと私は思う。それだけにオッペンハイマーの広報は作品が描いたことを損なわないためにもあれらのミームに対して沈黙だけでなくもっと積極的に意思表示をした方が良いのでは/するべきなのではないかとも思う。「資料に基づいて描いただけで映画に主張や判断は含めておりません」と言い張るなら知らんけど。
きちんとした感想は公開時に書きます。
今日8/4(金)23:59締め切りの防衛産業強化法の基本方針案のパブコメ、送り方や意見例をまとめてくださっている方がいたので共有します。
私も寝て起きたら送る!
【大至急!】<パブコメ>「軍需産業強化法」基本方針案に意見提出を!(8月4日まで)
https://kojiskojis.hatenablog.com/entry/2023/08/02/170115
結局、国有期間の長期化を容認? 防衛産業強化法の基本方針案 「財政負担が膨らむだけ」との指摘も(東京新聞)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/267144
パブコメはこちらから🔽
https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=170000202&Mode=0
バービーの件についての英文記事なのだが、そこのコメント欄にこういうのがあった(抜粋)。
「ほかの人も言っているみたいに、第二次世界大戦の戦争犯罪ということになると、日本は石を投げられる立場じゃないんだ。無害なソーシャルメディアのトレンドのなかで怒らせときゃいいよ」
それに対する返信。
「ドイツ人として。これはゼロサムゲームじゃないんだ。広島と長崎の市民は民間人で、彼、彼女らに対する敬意を求めることは、あらゆる国にとっての権利だ。戦争犯罪は「あいつらが始めた」では正当化できない。オッペンハイマーもこれに同意するだろうことを確信してる」
https://gizmodo.com/warner-bros-japan-barbenheimer-barbie-oppenheimer-memes-1850692170
平野暁人さんのこの鳥板🧵、心打たれつつ読んで、それからそこについているコメントを読むうち、なんだかやりきれなくなった。
平野さんはまったく悪くない。
ただ、小さいコメントの量が集まるうちに、一つ一つのコメントは「良い話だな、心打たれるな」という素直な感慨を表明しているに過ぎないのだけれども、そこに浮かび上がるのは、フランスで、(外見からは予想できないような)文化的な背景と知識とテイストと、自己の矜持を維持する強靭かつ高尚な精神を持った路上生活者への賞賛で、それは凄いんですよ、凄いんです。私も凄いと思ったし心動かされたし、そこには何の異論もない。
でも、例えば、パリではなくて私たちの地元である日本で、「アヴィニヨンの演劇祭」に言及する代わりにチェーン展開のカフェを「フランス」と呼んで通い、なけなしのお金で「ル・モンド」を買う代わりに大学ノートを買って日々の思いを書き留め続けたホームレスの女性は、同じ感動をもたらし賞賛を惹きつけるだろうか。
「良い話」が「私たちの隣人」として生きていたとき、私たちはどうしていたのか。
→
https://twitter.com/aki_traducteur/status/1686866321319882752
超絶うなづいている。
「第4章に明確に描かれるかたちで、フェミニズムからアセクシュアルが排除されるということは日本ではないと思います。なぜかというと、本で描かれている排除は「ポルノ論争」(*1)という文脈ありきのものだからです。この論争は、のちのセックス・ポジティブなフェミニズムの主流化の下地となりましたが、日本ではこの論争自体がありませんでした。けれど、だからといって、アセクシュアル差別がないわけではないし、いわゆるセックス・ポジティヴのフェミニズムが主流になっていないからといって、フェミニズムの主流が強制的(異)性愛の体制に無縁であるとはいえません。
たとえば、著名なフェミニストが「オトコは自分のペニス一本しか知らないけれどもオンナは何本も知っている」と述べたことがあるらしいのですが、この発言は問題含みです。男性特権を崩す文脈でなされた発言であるのは理解できるにしても、そもそも「知らなくていいじゃん」ということこそフェミニズムの役割だったのではないでしょうか。」
「月給22万円は、3年前に私たちが市当局と交渉してようやく勝ち取ったものなんです。それまで17年間は最低賃金上昇時に少しづつ上がりながらも、週5日勤務で手取り14~15万円で、任用の最初のころは交通費すら出なかったんです。その頃は半休も忌引もない。もちろん退職金もない。なのに60歳定年。それをひとつずつ交渉で改善してもらって、ようやく勝ちとったものだったんです」
司書の、特に非正規の司書の待遇はとても劣悪。
でもひとつひとつ声をあげ、待遇改善を勝ち取ってきたのに、という怒りの言葉。
私も、2〜3名の募集に、30人くらい、しかも全国津々浦々から応募してきているのを見たことがある。
司書の仕事をやりたい人は多く、劣悪な待遇でもそれでもやりたいからと我慢して、
これではのちに続く人がいなくなる、と待遇改善にも取り組んできたのだろう。そんな熱意と善意をふみにじる。
会計年度職員制度は仕組み自体がそもそもパワハラだけど、その仕組みを悪用するとこんなにもひどい人権侵害を行うことができる、というひどい例だと思う。
ツイッターで投稿されていて気になっていた。
非正規公務員は常に雇い止めの不安と隣り合わせだが、こんなにも大量に、しかも15年、20年勤めたベテランを一斉に、というのはやはりそうそう無いと思う。
「図書館を除いた他の部門では、すべての会計年度任用を対象にした再度の公募など行われていなかったことも明らかになった」
「図書館という特定の部署の特定の人だけをターゲットにした不合理な雇止めが行われていた」
ことがわかり、
それは「老朽化した図書館の建て替えではないかと囁かれている」という。
しかし、ハコモノを立派にしても、大事なのは中身。
熱意があって経験豊富な司書さんがどれだけ大事か。
私は読み聞かせ活動をしているが、司書さんや先生に理解が無いと簡単にその取り組みは頓挫してしまう。
「「児童奉仕は、10年くらい続けないと見通しが立たない、完全な専門職なんです。数年で入れ替わる正規職員だけでは担えない部分を、われわれが引き受けてきたんです」」
という記事中の言葉はほんとうにその通りと思うし、悔しさを想像すると余りある。
毎年の8月1日は #台湾原住民族 が、自分達が望んだ名前を取り戻した日です。
それ以前は「蛮仔」「高山族」「高砂族」「山地同胞(山胞)」など為政者が決めた名前が使われてきましたが、「もともと住んでいた民」という意味の「原住民」という名前への改修を求める「原住民族正名運動」を始めたのが1984年、憲法にあった「山胞」という名称を「原住民」に改定されたのが1994年、そこからさらに4度の憲法改訂を経てよりエスニックグループとしてのまとまりを表現する「原住民族」という名称になったのが1997年。
この変更を記念し8月1日を #原住民族日 に制定しました。
#81原民日
8月1日原住民族日—我是原住民!我驕傲! https://youtu.be/wEdFnX8F_94
明日はミスドで新発売の生フレンチクルーラーと期間限定の白いポン・デ・リングを絶対に買うの。絶対によ。
https://www.misterdonut.jp/m_menu/new/230802_french_cruller/
あのBBCがついに専用のMastodonインスタンスを建てた。とりあえずお試しで6ヶ月間運用するらしい。
https://www.bbc.co.uk/rd/blog/2023-07-mastodon-distributed-decentralised-fediverse-activitypub
Twitterつい開きそうになるのでiPhoneの「ホーム画面から取り除く」をやって自分から隠した。これくらい普段から繁忙期にやればいいぞ自分
#August1stTweetOutDay
#tweetlesstuesday
多くのアメリカ人にとって原爆は今も「大きな爆弾」程度の認識だし、そのイメージは一種のクソデカ最強パワー的なかっこよさを内包していると思う。だからこそBarbenheimerがミームとして楽しまれる。単に認識が甘いというより、もっと積極的に"好き"なんだよね。
『エターナルズ』で科学技術の負の側面を代表する悪、人類の汚点として原爆が描かれるのを見たとき、アメリカの大メジャー作品(MCU)でこれを見る日が来たかと感慨深いものがあった。
それをツイートしたら「原爆が絶対悪なんて当たり前だろ」というリプがいくつか来たけど、ぜんぜん、当たり前じゃないんだよ、残念ながら。だからこそ、現実世界でプーチンが原爆使うぞ!と脅してる今このタイミングでも悪ふざけできてしまう。
あとで知ったけど、『エターナルズ』の原爆シーンは内部でかなり抵抗を受け、監督のクロエ・ジャオが押し通した部分だったそうだ。
#NoBarbenheimer
Twitter@nj51 です。Passionate Humanitarian/洋画民。ちぇ部員。スパモン教"たらこクリーム牧師"。トランスジェンダー差別に反対するアナルコフェミニスト。セクシストとは議論しません。
映画の感想とか→https://sites.google.com/view/nj51/