1日500人死んでひと月で1万人死んで1年で子どもも50人死ぬ感染症って、とんでもないんだけど、
今もうみんなそれに慣れてるから
「あーまたジジババが死んだんだね」「基礎疾患がありましただって、仕方ないね」「子どもが死んだって、運が悪かったね」くらいのもんで
そうやって死なされることや、検査にも治療もありつけなくても当然みたいな放置に、3年かけて慣れさせられてしまった。
マスク外したい人らが外して勝手に感染して苦しんで死ぬなら「自己責任」だけど、感染症はそうじゃないのにね。
ノーマスクは、抜身のナイフ振り回すのと同じこと。
「子どもの笑顔のためにマスク外していいことにしよう」は、「赤ちゃん泣いてると可哀想だからチャイルドシートやめよう」と同じこと。
「みんな対策飽きたし、もういいよ」は、を赤信号みんなで渡れば怖くない」と同じこと。
なにひとつよくない。全部だめ。
政治に殺される「ようになる」のではなく、既に日々殺されまくっているのよ。コロナではなく、政治に殺されている。
(続き)『バビロン』のネタバレ感想(褒めてない)
登場人物も記号のようで薄っぺらい。主人公のマニーはまだしも、メインキャラのコンラッド、ネリー、シドニー、フェイに関しては人となりも人間関係も表層的で、物語に立体感がない。特に女に振られては落ち込むジョージとコンラッドの関係がどれほど深いものなのかなんて、ジョージの自殺でコンラッドが呆然として初めて発覚って感じで面食らった。業界におけるマイノリティがどれほど不遇だったかなんてよく知られた話だろうに、シドニーやフェイのエピソードも薄っぺらいし、マニーだって急に魔法みたいに出世するので、いかにアメリカン・ドリームの業界とはいえちょっと都合良すぎでは……。
90年前のハリウッドの乱痴気具合はビジュアル的にフィーチャーしつつ、闇を描くわけでもない。映画史讃歌をやりつつ視野は狭く、目新しくもないエピソードのパッチワーク。チャゼル監督は過去の映画に対するリスペクトが足りないといった感想をいくつか見かけたけど、リスペクト云々以前に引用の仕方のセンスがないのではないだろうか。
『バビロン』のネタバレ感想(褒めてない)
『バビロン』鑑賞。偉大なる映画史の一部になることの尊さみたいなのがテーマなんだろう、それ自体は好みだし色んな映画で観てみたいテーマでもある、ただし今作は全体的に叙事がヘタクソすぎた。脚本がダメです。
まず、映画業界は描かれているけど役者と俳優とプロデューサー以外は映画製作に関わるスタッフも観客も批評家も透明化され、かつ「よく分からないもの」として壁の向こうに放り出されたまま、閉じた視野に終始している。映画業界人としてチャゼル監督の実感もあるんだろうけど、テーマ自体は映画史と大きく出てるもんだから、それでは独善的と言わざるを得ない。
叙事の立ち位置もよく分からない。下劣なハリウッド業界を蔑みつつスノッブな社交界のお高さも批判、象の糞に尿かけプレイにゲロ噴射に痰吐きまくり男にと嫌悪感を催すような汚物描写をしつつ(しかもけっしてセンスが良くない使い方)、実際には欧米映画史讃歌みたいなスノッブなことやってて、育ちの良いお坊ちゃんが不良ぶってみた、みたいな映画だったw
このTwitterのDM経由で拡散されているという噂のパープルリボンの日(今日)って、いよいよトランス差別の運動が具体的世界規模の運動であることを明確に見せるかたちにするってことなのか。それトランスにとっては世界規模の同時多発トラウマ事件になるんですけど。
清水晶子さんが書いてらっしゃったみたいに女性用刑務所でトランス女性がシス女性に性暴力をはたらいて問題になってるなんて少なくとも日本では聞いたことがなく、むしろ暴力被害を受けやすいのは男性刑務所に入れられたトランス女性なのに、その状況を逆利用して世界同時でトランスヘイトのメッセージを出そうなんてどれだけ悪質なんだろう。今日はトランススペクトラムの人はSNSを避けた方が安全かもしれない。こうしてマジョリティがマイノリティを数で圧倒して差別言説を大規模に拡散する行動がサフラジェットの色で行われるって色々悲惨。
チャゼル監督批判がTLに多い問題で色々考える。
他の監督ではこんなことあまりないんだよなあ。タランティーノはちょっとあるかな?と思うけど。
思うに業界で酷評されるような監督ならこうはならないだろうと思う。たぶん彼が業界で評価されていて、かつコンスタントに映画を作らせてもらえる監督だからこそわざわざダメ出しする人がいるのだろう。ダメ出しの内容もまあ納得できるだけに、業界は彼のどこを評価してるのか気になるな
🧵「TRA」なる虚構の整理。
女性差別的でアンチフェミニズムの主張をする男性権利運動MRAのもじり。日本語圏でも特定の個人や組織が侮蔑的に名指されることがある。
じつは「TRA」は存在自体デマ。
2年前のスレッドですがよろしければどうぞ。
『バイオレント・ナイト』感想。「良い子だけがプレゼントをもらえる」というタテマエのくせに実際には「家庭の所得状況のみが反映される」サンタクロースってけっこう残酷な制度だよな……という長年のモヤモヤと少しリンクした台詞があったよという話。
https://sites.google.com/view/nj51/moviereview/violent-night?authuser=0
グレタ・トゥーンベリが自身に向けられた差別的で暴力的なツイートに"上手い返し"をすることで盛り上がるみたいのが前からあまり好きじゃないんだよね。
念のため言うと、上手く返すのがダメってことではないよ。抵抗は重要だし、そういう反撃は自分を守る意味でもたぶん有効だと思う。私が言いたいのは、あくまでも周囲が"上手い返しで盛り上がる"ことについて。
グレタ・トゥーンベリはすごく能力も才能もあるから"上手く返す"ことが出来る。けど、"返しの上手さ"に注目することで本来の問題である差別や暴力が矮小化されてしまう、あるいは「差別をうまく"いなす"のがスマート」「ギャーギャー騒ぐのではなく賢い対応を」みたいな価値観に取り込まれてしまいかねない。
加えて、彼女を攻撃しているのは"いちネトウヨ"だけじゃなく、極右のインフルエンサーや学者、果ては(元)アメリカ大統領だったりする。そういった巨大なパワーのある人が、彼女がまだ児童だった頃から個人攻撃をしているのは本当に異常なことだよ。その"異常さ"こそがもっと注目され、批判されなければいけないと思う。
神道政治連盟が発行し自民会合で配布された「LGBT差別冊子」について、神社で働くLGBTQ当事者らがSNSに意見書を投稿。「すべての内容が差別的だし問題がある内容」一方で冊子配布に「驚きはなかった」「氷山の一角が世間の目に触れたという感覚。とうとうここまで来たかと」。そもそも神道に同性愛や同性婚などを禁じる考えは「ないです。そういう考え方は」。「我々の都合で祈れる人を選ぶようなことがあってはならないですし、どなたでもお参りされるような場に神社を戻していきたい」内部から声をあげてくれていることに敬意。他の神社関係者も続いてほしい。
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/213417
Twitter@nj51 です。Passionate Humanitarian/洋画民。ちぇ部員。スパモン教"たらこクリーム牧師"。トランスジェンダー差別に反対するアナルコフェミニスト。セクシストとは議論しません。
映画の感想とか→https://sites.google.com/view/nj51/