こぼね @nemuribi@fedibird.com

様々な差別問題において、「科学」が引き合いに出され、差別の正当化に繋げられるな、と思う。
「○○学的におかしい」とか(学問は実存を否定するものではなく実存を踏まえて更新されていくものでは？)、「非科学的なものは淘汰されるべき」とか。

例えばセクシュアリティに関わる部分も、脳の性分化だとか脳のどこどこの働きが原因だとか…色々とあるようで、それを根拠に「LGBTQ+はおかしくない、思い込みではない」と主張する当事者もいる。それ自体を批判するものではないが「『科学的』に『正しい』から尊重されるべき」みたいな主張にはならないように気を付けたい。「『(現在明らかになっている)科学』で証明できないセクシュアリティは、当事者は『偽物』だ」という考えに繋がったら？そのアイデンティティが「本物」かどうか、「診断」されて決めつけられるような未来が来たら？

そもそも我々の在り方、行いはいつも「科学的」でなければならないのか？我々のアイデンティティは「科学的」かどうかで優劣をつけられなければいけないのか？
常に100%「科学的」な在り方なんてあるんだろうか。上手く言えないけど、そういうのも流動的なものな気がする。
我々は「科学」で証明されるために存在しているのではない。

本当に、お金がないと必要なものも手に入らない。

向こうも収入を得ないといけないから仕方ないと言えば仕方ないというか、新聞社が悪いわけではないんだが、お金がないと新聞記事も満足に読めないというのは困ったものだ。お金がないと社会の動向もわからない。

自分がそう判断できるものだけでさえ日々社会は差別で埋め尽くされているのだから、反差別の実践を目指すのがこの社会でどれだけ困難なことか。
少しずつやるしかないのは分かっていても、自分を含めて、「少しずつ」では間に合わない者たちがいる。

でもその一方で、アニマルライツのメインストリーム的なコミュニティはと言うと、今度は畜産業者や屠殺業者に罪を擦り付け別の差別に加担するわ、「動物にこんな酷いことができるなんて"人間じゃない"」と結局「人間」を高位に置くわで、やはり細々とやるしかないというか。
どんなトピックにしろ、細々とやっている場合ではないのだが、差別に反対するために別の差別に加担してしまう状態を避けようとしているとこうなってしまう。

「人権」の二の次にしていいものでもない。
反差別を掲げる者らのコミュニティでも、「人間」以外の権利となると、「まぁ…良い感じに収まると良いですね～」みたいな雰囲気があるというか、あくまで「人間」以外は、「人間」のお情けや同情で「"愛護"してあげる」みたいな傲慢さを感じる。

「人権」がそうであるように、動物や人間ではない者たちの権利も「思いやり」や「道徳」の話ではない。

Twitterにいるスパムアカウントの、「"ドン底"から"成り上がり"お金配りor副業紹介系」のやつがプロフィールで度々、「うつ病」を持つことを「ドン底」のステータスのひとつにしているのを見る。
精神疾患がある状態を「ドン底」に繋げるのは勿論やめてくれと思うし、同時にうつが現代のひとにとってとても身近な疾患になってしまうような社会も苦しい。

BT
「辺野古新基地建設反対」だけでは日本の琉球・沖縄に対する植民地主義は終わらない。日本人マジョリティが向き合うべき問題は、沖縄県の軍事植民地化だけではない。

ー「基地反対」と言うなら、必ずその後に「琉球・沖縄を脱植民地化せよ」または「琉球・沖縄を解放せよ」と言おう。ー（インスタの言葉を拝借しました）

"Free Palestine"を訴えるなら、日本が現在でも行っている植民地主義も同時に批判しよう。

マイノリティ側から声が上がっているにも関わらずマジョリティ側からいつまでも「批判」が続き、マジョリティ側が軽率に騒ぎ立てるのは、マジョリティ側がマイノリティ側に乱入して問題解決「してあげよう」としているようにしか感じられない。マイノリティ側の主体性を揉み消し、その者たちにとって大切なものをいとも簡単に奪う力がマジョリティ側にはある。

クトゥルフ神話TRPGを遊ぶ者が、「正気」「狂気」「狂う」みたいな精神障害や疾患を持つ当事者への差別に繋がる言葉をセッション外でも軽々しく言いがちなの、本当にキツい。