今日はお客さん4人から海洋放出について聞かれた。
1人は元々日本についてあまりよく知らない人で、多くのアメリカに住む人達を代表していると思うのだけど「原発事故って終わったんじゃないの?オリンピックとかやってたよね?なんでいきなり海に捨てるの?」ととても驚いていた。
原発事故は終わってなくてまだデブリすら取り出せていないこと、廃炉までは40年くらいかかるだろうこと、オリンピック誘致時にアンダーコントロールと日本の総理が言ったことは間違っていたと私は思うこと、いきなり決まったことではなく海洋放出はかなり前から言われていたこと、東電のデータが正しければ海に捨てても安全だと言われているしIAEAもそう言ってること、アメリカは政府の見解として海洋放出に理解を示したこと、多くの国が反対する中で日本政府に説明責任は充分でないしトラブルが起きたり基準以上の数値が例えば他国で出た時の対応など具体性のある有事の対応については全く説明不足であると思うこと、などを順番に話したら絶句してた。
やっぱり説明責任というものを普段の国会でも疎かにしすぎで、それと全く同じ感覚で海外に向けても勝手に自分達で決めたことをやってしまうわけだからちゃんと信用される事は今後もうないだろうと思う。世界の海は繋がっていて、その海にこの放出は30年40年続く事なんですよ?
結局誰から同意を取り付けたのだろう?
アメリカだけ?
韓国政府や地元の漁業者は、科学的に安全だといわれる基準については一定の理解を示すけど放出については賛同できないという内容のことを言っている。
「説明責任果たさず信用できない」
これに尽きると思う。
図書館や古書店で「買った」を著者に告げるかどうかという議論において、図書館を利用する「しか」古書店で買う「しか」ない層、貧困に喘ぎながらなんとか本に手を伸ばしている層のことを考えてしまって、告げることに対する自分の考えを、というところまで辿り着かない。
本を作って売る仕事をしているので、そりゃ新刊で買ってもらえるのがありがたいけど、いまの時代、「本を新刊で買える」ということがずいぶん特別なことになりつつあるんじゃないかというのをcovid19が蔓延し始めてから肌で感じていて…。
給料上がらないのに、物価がどんどん上がっていって、それは本だけじゃないし、生物的な生存と、精神的な生存と両方を両立させることがすごく難しくなってる。
図書館や古書店が、定価で買うことのできない層に本を届けているのは事実で、それが人の命を救うということもたくさんあるのだし。
マイナンバー保険証、1%ぐらいの紐付けに失敗してるんだな。それはともかく保険組合も自治体も紐付けの失敗を放置してるのは深刻だ。
紙の保険証なら事務手続きに失敗がないのかと大臣は強弁しているけれど、保険証を受け取った人は保険適用されるし、保険証が手元に来なければ問い合わせることもできる。国民が手続きの失敗や過誤による不利益を被ることはなかったんだ。
紐付けに失敗していて放置されるのはマイナンバー保険証制度ならではだよ。総点検で炙り出された40万人も厚労省のコメントを見る限りサンプリングに過ぎないようだし、大変な作業が残ってるね。
他人事みたいな言い方になってしまうけど「法律で決まっている」を繰り返すフェイズに入ってしまった今となっては、官僚と保険組合と自治体とベンダーが頑張るしかない話だからなあ。
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000311631.html?display=full
『戦争論』というとネルーの「日本は勝ち、大国の列に加わる望みを遂げた。アジアの一国である日本の勝利は、アジア全ての国々に大きな影響をあたえた。」という部分だけを切り取って、その直後に続く「ところが、その直後の成果は、少数の侵略的帝国主義諸国のグループに、もう一国をつけ加えたというにすぎなかった。そのにがい結果を、まずさいしょになめたのは、朝鮮であった」「日本はその帝国政策を遂行するにあたって、まったく恥を知らなかった。日本はヴェールでいつわる用意もせずに、大っぴらで漁りまわった」という文章を完全に無視する恥知らずな真似も平気でしていましたね。