事態を知っている人、文脈を知っている人が「非常にまずいことが起きている」と考えたときに、事態をろくに知らない人、そうなるまでの流れ、文脈を知らない人に、端的にわかりやすくするため(聞いてもらうため)に「ひどいことになっている」とだけ伝えたところで、「ひどいことになるにはそれなりの理由があるんだろう」という、「いじめられる側に問題が」的な正常化バイアス思考に直面するだけ。いったんそのバイアスが出てしまうと是正・較正は非常に困難。
パレスチナ問題で思い知っている。てか、この投稿見てる人の多くも、例えば兵庫県知事選挙での立花らの画策には「デマだ」と怒っていても、パレスチナについては「どっちもどっち」とか「宗教問題だからー」とか言ってるでしょ、と想定しておくのがデフォ。
国民民主党や今回の兵庫県知事戦の流れを既得権益や「既存エスタブリッシュメント」への反発という文脈から解釈する流れが多いのですが、背景にあるのは、社会構造の劇的な変化(グローバリズムの進展による格差化、産業構造の変化、移民など)による相対的剥奪感に加えて、パンデミック以降のインフレなどによる生活苦が乗っかった形で、既存の政治勢力への反発は、あくまで背景要因のぶつけ先がそこになっているだけ、と考える方が妥当だと思います。
一次要因の社会構造の変化に対して、対策を打ち出せない既存統治システムへの怒りが噴出していることが原因とするならば、対策として、言論によって包摂するのはほぼ意味がなく、一次要因への対策になります。
しかし、これは大きな社会構造の変化にともなうものですから、実効的な対策をとるのは非常に難しく、ほぼ誰にとっても無理ゲーである、とも思います。
要するに、当座、打つ手はない、と思うのですが、ここで問題を「言論」にあるとみなして、左派リベラルがー、と言い出すのは、言論好きの人の趣味の領域でしかなく、現実にはなんら関係がないと思います。
Original post on Twitter/X:
https://x.com/ezzingaza/status/1857909049532010610
Dr. Ezzideen's post on 17th November 2024
ガザのエジディーン医師の投稿。2024年11月17日
My translation 1:
「数々の著作があり、パレスチナで数々の大学で教鞭をとってきた高名なマフムード・アサフ博士(医師)は、元々はガザ地区北部の人だが、今は自宅を追われて南部で避難生活を送っている。博士は、パン屋から電話がかかってきたんだ、と話す。書斎にある本を丸ごと買いたいという申し出だった。パンを焼くには火が必要で、そのために燃やすものが必要なのだという。そんな敬意のかけらもないような申し出がなされるとはひどいことだが、博士は、自分も先の見えない状況に置かれているので、パン屋の申し出を受ける以外に道はないかもしれないと認めている。
……続
#ガザ市民の声翻訳 #Gaza #ITranslate #ガザ
※《物語》になるよう、かなり意訳してあります。
Misskeyにも公的支援を何卒
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241112/k10014635531000.html
アムステルダムのサッカー暴動の件、長文です⇒ガザで何百人ものアスリートが殺されていることが不問に付されるなか、アムステルダムで「暴徒化」したのは誰だったのか(英文法解説つき) - Hoarding Examples (英語例文等集積所) https://hoarding-examples.hatenablog.jp/entry/israeli_hooligans_in_Amsterdam_and_disinfo
この人達の考える理想社会が、ディストピアSFとして成り立つという話だよな。
人口問題解決という「良い目的」のためなら国民を暴力で脅して強制する社会を望んでいる人間達の政党なんだ、ってことが判り易く示されているけれど、そういう暴力性があってもなお評価する人々がマジョリティを占めつつあるのが、米国の選挙でも明らかになってきている。
日本保守党・百田尚樹氏「30超えたら子宮摘出」「SFとして」発言
「行き過ぎた正義」「暴走する正義」って物言いの使われ方を見ると、ほとんどが右翼による、左翼の理念や行為を非難する目的・文脈で使われてる。
逆に左翼側から右翼の行為を「正義の暴走」的に批判することは少なくて、大抵は単純に「許されない悪」として非難する、言い換えると相手の主張に善性や正当性を殆ど認めない形式で批判している。
これは左翼が狭量で右翼が寛容であることを示しているのではなくて、左翼の、大抵が民主主義的な建前論をベースに主張する言い分に対して、それに強く反感を感じながらも(右翼でさえ)戦後民主主義が内面化されているので、民主的な建前論に有効で論理的な批判ができないから「正義の暴走!」ってやり方で反撃しようとする、って事であろうと思われる。
薄汚い本音が「俺達の差別や迫害には正当性がある」であるのに、これを正面から肯定し推進するのは、現状ではやはり難しい面があるのだ。
でも、段々とそれは容易になってきているのではないかと思うし、民主主義の理念や正義というものが、ゆっくりではあるが後退を続けている事は間違いないと思う。
5年後には見たくなかった色々な物、したくなかった色々な体験が現れるだろうと思ってもいる。
このブクマコメント見てると「生きるに値しない命」は淘汰すべき、と考えている「普通の日本人」が多くて、つくづくげっそりする。
Pawooが怪しくなってきたので、避難所的にこちらにアカウントを取らせてもらいました。
PIXIVでは駄文書きをしてます。(かなり不定期に)
https://www.pixiv.net/users/2217356