今回のクーデター失敗に関して韓国の民主主義の成熟が言われているけれども、何かちょっと違う気もするのよね。
軍のプレゼンスが大きくて、その軍の民主主義の浸透具合に対する国民の疑問がまだ深く、その疑念も正当と思われる様な軍の振る舞いも多々あって「いつまた民主主義的な政府が滅ぼされてしまうかもしれない」って危機感、恐怖が大きいからこそ、現実を楽観せずにすぐ行動する高い政治参加意欲が維持されているんだと思う。
圧制者の台頭に油断しない民主主義、常在戦場の意識がある民主主義は、強い民主主義、健康な民主主義だと思うけれども、成熟を言われるのはそういう危機感を始終は国民に抱かせない軍隊や政府を韓国国民が得られた時じゃないかなとも思う。