実はひと月ほど前、うちの猫さんが危篤状態になりました。

これはその時のつぶやき。

fedibird.com/@mamotica/1133053

食事を全く受け付けず、
入院して点滴しても良くならず、
家で看取るつもりで退院させて看病していたら、なんと奇跡的に回復してくれて。
今はまた老猫なりにのんびり暮しています。(さすがに以前と同じようにとはいかないけれど) [参照]

『隣の国の人々と出会う』(斎藤真理子)

韓国語はよくわからず、日本語の詩にはあまり興味が持てず、な私ですが、引用されていた韓国語の詩(日本語に訳されている)に感銘を受けるという貴重な体験をしました。たくさんの死を詩に刻む、朝鮮半島の歴史と声の重みに触れられて良かった。

英語を介さない外国語のやりとりというものにもすごく魅力を感じました。
中国語、もうちょっと頑張ろう!
韓国語もいつか…

ほんの一年と少し前まで
お互い知りもしない
間柄だったのに
どうしてこうまで
限られた力で
私のことを見てくれるのか
反応してくれるのか

『宇宙人のしゅくだい』(小松左京)

教室の生徒さんと読む本を探していたら、小松左京さんの児童書があると知って嬉しくなってすぐに読みました。

未来人や宇宙人、そして過去の子どもにも会える短篇集。コミカルな調子だけれど、戦争の恐ろしさや地球のかけがえの無さをSF作家ならではの視点で語りかけてくれています。

1980年代の作品ですが、今の子どもたちにも大人たちにも心の栄養を与えてくれそうです。

ハプニング的に保護し猫さん、天寿を全うするまで家とご飯の提供だけでも…と思っていたけど、やっぱり1年も一緒に暮らすと大事な家族になりますね。(猫にもメロメロ)

検査してもらったら腎機能がすごく落ちてました。

辛くない範囲で入院療養お願いしました。猫さん、がんばれよー。

昨年の夏に保護した猫さん、
推定年齢は15歳を軽く超えていそうなのだけど、このところいよいよご飯を食べなくなって衰えが加速している感じで。

心の準備をしつつ、少しでも食べてくれそうなものを試す毎日です😢

先月撮った、まだ普通に動けていた猫さんの写真です。

5年くらい前のアニメ
『キャロル&チューズデイ』を見始めたのだけど、すごく良いです。
17歳の女の子2人組がミュージシャンを夢見るお話。
設定も面白いし何より音楽が心地良くて。
女の子版サイモン&ガーファンクル?!

『坂道のアポロン』(こちらは高校生ジャズバンドのお話)が好きだった人には刺さるはず! と思ったら監督が同じ方でした。

『異邦人』(カミュ)

何度目か?です。今回は作品中の植民地主義的なものを意識して読みました。現代の実社会にもある、あまりに自然に隣国の人々やルーツの異なる人々を見下す描写やその源について考えてみたかったので。
読む度にハッとさせられますね。

Mamotica/紅丸 さんがブースト

(日常語版)イギリスでは、コロナウイルスの感染が再び増加しており、専門家は対応の甘さが「ウイルスへの屈服」と警告しています。9月第2週から第3週にかけて、入院患者数が45%増加し、陽性率も約3%上昇しています。
さらに、長期的な影響を受ける患者は世界で4億人に達し、経済損失は年間140兆円と推定されています。

theguardian.com/world/2024/sep

『SNSの哲学/リアルとオンラインのあいだ』(戸谷洋志)

電子空間に放った言葉はどんなに時を経ても劣化せず消去もできない重みを持っていること、言えることと言えないことの区別など、個を確立していく過程で必要なことが詰まっています。中高生の生徒さんと一緒に読みたくなりました。

『老神介護』(劉慈欣)

時を超えた5つの短篇集。
現代の人類は現代の人類以外にはどう映るのか、視点の多様さはさすがです。

中でも、教育費が高騰を続け階層の移動が不可能になった超格差社会のそのまた先を描いた
『扶養人類』
は、現在とあまりにリアルに地続きなSF作品でした。

『素直な戦士たち』(城山三郎)

"IQはおいくつですの"
"一五三! わぁ、すてき、すてきですわ"(p7)

お見合いの一幕から始まる
"わたしの英才づくり"(p15)

息子を東大文一入れるため育児書を読み漁り新しい学説に飛びつく母親、期待を一身に負う長男 、邪険にされる次男…。

教育ママ、という言葉が誕生した頃(1970年代)の作品です。

自分の子どもの教育には夢中であっても教育一般に対して関心を向けることができず(p145)、そんな自分の未熟さにも気付くことができなかった母親が酷なまでに描かれていました。ちっとも古くなく、サスペンスのような怖さです。

中国ドラマ『追光的日子』見終わりました。全40話かと思い込んでいたら実際は30話で急にクライマックスが来てしまった感じでしたが笑

主人公の先生の言葉がいちいち染みてとても良かったです。
あくまでドラマだけれど、中国の高校生の様子や、食生活や街並み、家具などインテリアも興味深くて(ご飯がどれも美味しそう)。
日本の大学受験のプレッシャーも軽いとは言えないけれど、今年も1300万人以上が受けた中国の高考は大変です…。
学生们,加油!

『プリンセス・トヨトミ』(万城目学)

関東人が知らない大阪人の秘密。
嘘のような本当の話?
本当のような作り話?
この境目が絶妙で終わりまで一気に読みました。
日本史オタクでもなければ、大河ドラマも見ない人だけど、これはとても面白かったです。
現代版の大坂夏の陣、いかがですか?

『能力で人を分けなくなる日』(最首悟)

80代の最首さんと10代の若者の対話。信念を伝えてくれる人生の大先輩との交流は、若者の抱える生きることに対する漠然とした不安を和らげてくれるのではないかと。

"頼り頼られるはひとつのこと"

この対話自体がそれを体現してるようでした。

ただいま夏休み中なので、本と中国ドラマとゲームに勤しんでます。

中国ドラマはテンセント版の『三体』に続き
『追光的日子』
にはまってます。日本以上に受験競争が激しい中国の高考を目指す高校生と浪人生の青春群像です。とても良いです。けど40話あるので先が長い…

ゲームはまたゼルダの伝説(ティアキン)を再開。ラスボス手前で放ってありました😅

『華氏451度』(レイ・ブラッドベリ)

家が燃えなくなった未来でのファイアマンの仕事は本を焼くこと。諸悪の根源は本。
本は少数派に不安を与えて、多数派の楽しい日々を脅かす。
"いかにも聖人ぶったえげつない連中には、人に罪悪感を抱かせるという才能があるんだ。"(p192)

新聞は見出ししか読まない、動画は早回し、外国語や哲学なんて無駄、そんな世の中を1950年代の近未来小説は見事に予測してます。

どんなに本を焼き尽くしても"頭の中に図書館をもつ人"(p255)はどこかで生きている。

読後感が若い頃に読んだ『デミアン』(ヘッセ)になんだか似ていました。

『琥珀の夏』(辻村深月)

始めは緩やかな感じのミステリーかな?と思ったのだけど、読み進むほどに大人の都合に振り回される子どもの痛みに向き合う作品なのだと印象が変わっていきました。

カルト団体の中の学校が舞台。自分で選んだわけでもなくそこに居なければならなかった子どもたち。その教えを信じて育つ以外になかった…。

たとえそれが一般的なものの見方であっても、誰かの信じているものを自分が信じていないというだけで"キレイゴト"とバカにする、これは人の尊厳を脅かすものだ、とはっきり書かれているのが印象的でした。

読み終わった感想は、読み始めよりずっと良くて重かったです。

テンセント版の『三体』ドラマ、30話完走しました!

映像も音楽も素晴らしくて、技術的にもすごいのだろうと思います。(詳しくないのでとにかく綺麗だな〜と)

そして原作に忠実なうえ、小説の日本語翻訳とドラマの日本語字幕の監修が同じ方(立原透耶さん)だったので、小説中の名台詞がドラマでもそのまま刺さって来るのがとても良かったです!
三体ワールドにどっぷり浸りました。
すぐにでももう一周したいくらいです笑

ちゃんと汪淼の話から始まってるし、史強や丁儀もいい味出てるし、映像もきれいです。

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