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ずっと見たかったテンセント版の『三体』 配信始まったので早速見始めました。
すごく良いです!
原作に沿っているので、原作ファンとしてはとても嬉しい。
『三体』お好きな方、ぜひぜひ〜。

『カラフル』(森絵都)

読了です。仕事柄、入試問題で作品の一部をつぎはぎのように読んでいましたが、一作品きちんと読むのは初めての森絵都さん。

コミカルというか、軽快に物語は進みますが、その軽快さが中高生と肉体の死、魂の死との近さを物語っているように思いました。大人が思うよりずっと死に近いところに彼らはいます。
大人にもっと気づいてほしい…

『心理学をつくった実験30』(大芦治)

教育心理学について勉強中なのですが、たまたま子どもが持っていたので借りて読みました。ミルグラムの服従実験やハーロウのサルで行った愛着実験など有名な実験が載っています。
心理学初心者の私にはどれも簡潔にまとまっていてわかりやすかった。
認知の歪みの仕組みなどが示されていて面白いです。
ミルグラムの服従実験は、いかにして人が残酷になれるかを証明していて人の恐ろしさがわかりますよ〜。

というわけで、『PLUTO 』全8話、一気に見てしまいました。良かったです😭

第1話のダンカンのテーマというピアノ曲がとても素敵だったのだけど、『PLUTO 』 の音楽は菅野祐悟さんでした。素敵なわけですよ。

そして、そっちのけにしたやるべきことが溜まっているので、今から頑張ります…

アニメ『PLUTO 』を見始めたらあまりに良くて1話目から泣いてます。

ロボットやAlがますます人間に近い存在になった時、人間らしさを定義するものは何か、人間とそうでないものを区別するものは何か、というテーマの作品が好きで。

小説なら森博嗣のシリーズ&WWシリーズやカズオ・イシグロの『クララとお日さま』、アニメなら『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』や『葬送のフリーレン』など。

これらの作品が前提とする、感情は学習するもの、という考え方も説得力があって好きです。

なので『PLUTO 』に惹かれないわけがなかった。やることそっちのけで続きを見てしまいそうです笑

昨日今日は、全力でダラダラゴロゴロする日、と決めています!

『 何故エリーズは語らなかったのか』(森博嗣)読了。

このシリーズの人間観察眼が大好きです。

まず、"戸籍"ではなく"個籍"というものがある世界、近未来が舞台とはいえさすがだなと。

それから、"人の妬みというのは、綺麗に取り除くことができない。"
この描写もいいなと思いました。

2作続けて森博嗣を読みましたが、自分が思うようには本心や事実や自分の存在を隠すことはできないという点が共通していたような気がします。

今、教育と発達について勉強中で、そういった観点から嫉妬心の育つ背景について興味があるので余計に楽しめました。

大人になって他人と比べる価値観から抜け出すのは至難の技ですね…

『情景の殺人者』(森博嗣)読了。

シリーズ3作目。このシリーズは現代社会の問題を物語に乗せてくれていて読みやすいのです。今回もそこここに散りばめられていました。

個人的に一番刺さったのは
SNSのの発信に真実はどれだけ含まれているのか?
誰もが発信者になれるし、いくらでも情報を探せる時代のパラドクス。

肝心な所がぼやかされていたりトリミングされていたり、美化して誇張されていたり。でもよく読めばそんな箇所もわかってしまったり。
意外と本音や真実は隠しきれないものですね。

葬送のフリーレンのヒンメルなんてまさにそういう生き方をしていた人として描かれているなって。何千年も先のことを想って生きていたのが勇者たる所以というか。いわゆる勇者像と違うところが良いですよね。

natalie.mu/music/pp/yonezukens

米津さんのインタビュー、とても共感します。

今、目の前にいない一生会うこともないであろう人のことや自分がいなくなった後に生きていく人のことをどう想って生きているか、そういうところにその人がよく表れると思うこの頃で。同じように、自分がいないところやいなくなった後に誰にどんな風に思い出してもらえるか、というところにその人の生き方があるというか。

自分らしさは自分で思う以上に他者の中にあったり、想いは量子のように漂っていて偶然風景の一部になっているものは知覚出来たりするのかなと。

この感覚は『クララとお日さま』(カズオ・イシグロ)のクララが示唆してくれたのだけど。

春期講習に来てくれてる生徒さん、葬送のフリーレンと薬屋のひとりごとが好きだそうで。雑談に花が咲きすぎました笑

『三体』8話まで観終えました。
原作と流れが違うけれど、それはそれとして観れば面白かったです。でも、賛否別れるのもわかるかな。個人的には続編観てみたいかも。あのままだとちょっと消化不良なので…。

ネトフリ版『三体』4話まで見ました。
原作よりサスペンス要素が濃い感じなので、怖がりさんは一人で見ないように笑
三体ゲーム内の描写、インパクトあります。でも結構イメージ通りでした。脱水状態…すごい。

すこし前に雇われ塾講の方を退職して今は小さな教室のみでのんびりやってます。なので時間が取れるようになりました。

というわけで、これからネトフリ版『三体』を見ようと思います!

『地図と拳』(小川哲)

購入したのは昨夏なのですが…やっと読む時間が出来ました。

舞台は義和団事件あたりから戦後の満州で、始まる前から終わりが見えている人がどう行動するのか、普通の人々と何が違うのか、とても興味深かったです。日帝の酷さには目を覆いたくなりましたが。

『ゲームの王国』にも通じる強烈な個性の登場人物たち、日本人、中国人、ロシア人、それぞれにとても引きつけられました。未来が見えてしまう人々が普通の人から理解されず煙たがられるのは、いつの時代も変わらないのかもしれません。

今も沈みゆく日本に警鐘を鳴らしてくれている人々を思い浮かべながら。

ぼそぼそとした📖つぶやきに今年もお付き合いくださりありがとうございました。

来年こそ森博嗣のGシリーズの完結編『ωの悲劇』が出ますように!

みなさま良いお年をお迎えください。

2023 読書 私のベスト10

1.三体0 球状閃電(劉慈欣)
2.復活の日(小松左京)
3. みんなが手話で話した島(ノーラ・エレン・グロース)
4.哲学のなぐさめ(ボエティウス)
5.君が見たのは誰の夢?(森博嗣)
6.ユートロニカのこちら側(小川哲)
7.つめたいよるに(江國香織)
8.僕はイエローでホワイトでちょっとブルー(ブレイディみかこ)
9.超新星紀元(劉慈欣)
10.同調圧力(キャス・サンスティーン)

明日仕事納めなので、あと一日がんばりますよ…

『つめたいよるに』(江國香織)

国語の読解授業でこの短篇集に収録されている『鬼ばばあ』と『子供たちの晩餐』を扱ったのをきっかけに手にしました。どの作品もとても短いけれど必ず私の心の琴線に触れる感じで…人生のそれぞれタイミングの孤独や淋しさが束ねられていました。

江國さんは私より一回りくらい上で、中学生だった私たち世代が憧れたバブル時代の若い大人の人だったと思うけれど、(私たちにはその憧れた大人時代は来なかったのだけど)だからなのかな、孤独が際立つ時代背景も印象的でした。でも、老齢期の孤独と動物の人への眼差しはファンタジーと温かさに包まれています。

私たちは大きな時間の流れの中で、ほんの一瞬のこの世に生まれて、誰にも言えない経験を胸に元のところに戻るのだろうな、と感じる作品でした。

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