新しいものを表示

こちら「おきなわ学校劇集」は、沖縄の小中学校・高校での上演を目的に編まれた、演劇の脚本集。
1982年の刊行で、沖縄の民話を題材とする脚本13編を収録。
それぞれの執筆は、当時の現役の学校の先生達が担当し、ウチナーグチ(沖縄語)のセリフやオリジナルの歌も豊富に盛り込まれています。
*
劇の内容は、マジムン(魔物)退治や知恵比べ、勇気あるヒロインの活躍など、楽しい物ばかり。
民話を脚本化するにあたり、先生達は物語のテーマや人物の性格などを分析・研究したそう。
必要な小道具や衣装の一覧、歌の五線譜と歌詞、演技の練習方法や演出の留意点なども書かれ、至れり尽くせり。
*
演劇の上演を通して、子ども達に沖縄の歴史や文化、昔の暮らしや価値観を学んでほしい。
また協力して舞台を作る楽しさや、観客に笑いや感動を与える事の喜びを味わってほしい。
そんな教育者の熱意と愛情が、たっぷりと詰め込まれた一冊です。
*

「ツバメ舎のお年賀ハンコワークショップ」、今年も無事終了しました。
琉球のシンボル・龍柱や、首里城・瑞雲の消しゴムハンコから生まれた、ユニークな作品達👏 👏 👏
ご参加くださった皆さま、ありがとうございました!
*
なお今日(11/24)午後より、平常通りの書店営業に戻っています。
沖縄の本や工芸品を取り揃えて、皆様のお越しをお待ちしています〜📚😉
*

本日(11/23)の「ツバメ舎のお年賀ハンコワークショップ」の模様です。
来年の干支”辰”にちなんで、龍柱🐲と首里城・瑞雲の消しゴムハンコを作りました。
素敵な作品がたくさん生まれましたよ〜👏 👏 👏
*
ツバメ舎さんの丁寧な指導の下、和気あいあいとハンコ彫り。
完成したら配色や押し方を工夫して、素敵な年賀状やポチ袋に。
ご参加くださった皆さま、ありがとうございました!
*

【今週の営業について】
11月23日(木祝)は、終日ワークショップを開催し、書店の営業はありません。
24日(金)は午前中のみワークショップ開催、13:00より書店営業いたします。
お越しいただく際は、お気をつけください。
皆様のご来店を、お待ちしています😊
*

絵本「くもこちゃん」や「ゼツメツキグシュノオト」の作者、”音の台所”こと茂木淳子さん。
彼女の手になるZINE 「あのコ このコ ねこコ」の最新号・vol.4が入荷!
昨日、茂木さんがまめ書房にお越しくださり、直接届けてくださいました😊
茂木さんが暮らす那覇の市場のお話が、素敵なイラストと共に綴られています。
*
那覇・ガーブ川に蓋をして建てられた”水上店舗”。
むつみ橋通りの”生きもの図鑑”。
那覇・台北・ソウルの”お直し屋さん”…など、茂木さんの心に留まった愛すべきもの達。
それぞれのささやかな物語を、優しい語り口で伝えてくれます。
*
また、お話連載「黒猫ミシン」も今号よりスタート。
お兄さんとお姉さんを探す黒猫の物語、続きが楽しみです🐈‍⬛
まめ書房には既刊のVol.1〜3も揃っていますので、ぜひ手に取ってご覧ください。
*

今週開催!ツバメ舎さんの「お年賀ハンコ・ワークショップ」🐲
②11月23日 (木祝) 14:00〜16:00の回が、3席空いています。
龍柱や首里城の消しゴムハンコを彫って、素敵な年賀状やポチ袋を作りませんか。
難しいところは、ツバメ舎さんのお手伝いもあり😊
ご参加お待ちしています!
*
参加費:税込 ¥4,000
沖縄のお茶とお菓子のお土産付き
ご予約は mameshobo@icloud.com まで「メール」にて。
お名前と電話番号を明記してお申込みください。
*



「沖縄 鉄血勤皇隊」(2017刊)は、昨日ご紹介した「血であがなったもの」同様、大田昌秀氏が鉄血勤皇隊について書いた本。
「血で…」が大田氏自身の勤皇隊での戦争体験を綴ったのに対し、こちらは勤皇隊全員の埋もれた記録を掘り起こし、その全体像を浮かび上がらせようとした労作です。
*
当時の沖縄の12の男子中等学校、13歳から19歳までの全生徒が11部隊に大別され、戦場に駆り出された鉄血勤皇隊。
本書では軍の記録や生存者の証言を精査し、勤皇隊の成り立ち・出身校・配属先、そして彼らがどこでどのような任務に就き、どのような最後を迎えたのかまでを一つ一つ明らかに。
*
また後半では、著者が中心となり建てた「沖縄師範健児之塔」や、沖縄県知事となり設立した「平和の礎」をとりあげ、建立の経緯や、込められた反戦・非戦の理念が語られます。
今も戦争を止められない私達に、何が足りないのか。
その手がかりは、大田氏が未来に託した言葉の中に見つかるはずです。
*

数ある沖縄戦の体験記の中でも、これほど鬼気迫るものを他に知りません。
「血であがなったもの」、著者は沖縄戦の研究者であり、後に県知事にもなる大田昌秀氏。
鉄血勤皇隊として19歳で従軍した氏が、沖縄戦で体験した”ありったけの地獄”がここに綴られています。
*
読者の眼前に突きつけられる、戦場の凄まじい光景、音・匂い・皮膚の感覚。
兵士や住民らの生々しい会話、吐露される激情。
日本軍人と地元住民、両方の立場ゆえの葛藤。
恐怖と飢餓に追い詰められての異常な行動。
私達が”戦争”と聞いて想像する貧弱なイメージを、遥かに超える出来事の連続。
*
1945年3月22日の師範学校でのクラス会に始まり、9月23日(!)に壕を出て米軍に投降、トラックで捕虜収容所へ向かうまで。
軍国少年だった氏が、戦争の悲惨さに直面し、軍の思考・行動に疑問を抱き、絶望の淵から再び生きる意思を取り戻す様を描いた本書。
鎮魂と反戦の強い意志が込められています。
*


ちょっと古い、雑誌「民藝」が入荷しました。
写真左は①昭和五十年(1975)四月号、右は②昭和六一年(1986)八月号。
どちらも沖縄の工芸についての貴重な記事が掲載されており、価値ある冊子と言えるでしょう。
*
金城次郎氏の大皿の表紙に目を奪われる①は、当時首里・金城町に開設したばかりの「日本民藝館 沖縄分館」を特集。
設立の趣旨や、なんと石垣島の1878年築の民家を移築したという経緯の説明と、その建物や収蔵された作品の写真も。
同館は92年に閉館しており、今となっては稀有な資料です。
*
大胆な柄の筒花生が表紙の②は、沖縄の陶器の特集。
外間正幸氏による沖縄陶芸史の解説と、民藝館所蔵の名作18点の写真を掲載。
沖縄の焼き物が好きな方に、ぜひ読んでいただきたい内容です。
他にも、沖縄工芸に関するバックナンバーが幾つかありますので、どうぞ店頭にてご覧ください。
*

「あの頃」は、副題”1959年、沖縄の空の下で。”の示す通り、戦後の米軍統治下にあった沖縄を捉えた写真集。
福岡生まれの写真家・井上孝治氏が、アマチュア時代の1959年に沖縄を訪れ撮影。
1990年にその写真の展覧会が那覇で行われて反響を呼び、翌91年に本書が刊行されました。
*
撮影地は首里や那覇はじめ、糸満・奥武島・コザ・石川・金武・名護など。
被写体となるのは、市井の人々。
市場やバーで働く女性、漁港の漁師、商売を手伝う子どもなど、みな生きるために汗を流しています。
荷物を頭に載せて運ぶ女性や、手にハジチ(刺青)を入れたお年寄りの姿も印象的。
*
いくつかの写真には、写真展を見た地元の人々からのコメントが付記。
被写体の血縁者や、また本人からの言葉が、30年という距離を一気に縮めます。
ここに写る人々の働く姿は時に力強く、時に哀しく、眩しいほどの”生きる力”を感じずにはおれません。
*

まめ書房でも人気の絵本「オバーとマーガ」シリーズ、再入荷しました。
「そばやへ行く」「海へ行く」「山へ行く」「市場へ行く」の4冊、それぞれ春夏秋冬の沖縄が舞台。
可愛らしくユーモラスな絵は全て、沖縄の伝統工芸”紅型”の技法を用いた、作者自身による染め絵です。
*
オバーとマーガ(孫)のキキが連れ立って沖縄そばを食べたり、海や山で豊かな自然と触れ合う様子が、紅型の柔らかな色調で描かれます。
ウチナーグチ(沖縄語)で交わされる会話の、優しい響きも魅力的。
しかし、そんなオバーとキキの穏やかな日常に、突如それを脅かす米軍・戦争の姿が…。
*
作者・たいらみちこさんは、終戦の年(1945年)に生まれ、米軍統治から日本復帰、そして今も米軍基地が作られる沖縄を、ずっと見てこられました。
平和を願う強い気持ちと、次世代へのメッセージが、全ての絵本に込められています。
ぜひ親子で読んで、感じたことを話し合ってみてはいかがでしょう。
*



ここ数日で、神戸もすっかり寒くなりました。
こんな季節におすすめなのが、まめ書房定番の「勝山シークヮーサージュース」。
ハチミツを加えてお湯で割れば、”ホットハチミツシークヮーサー”の出来上がり。
体を芯から暖めてくれます。
豊富に含まれるビタミンCが、風邪の予防にもなるでしょう。
*
また、シークヮーサーの爽やかな酸味と香りは、秋・冬のお料理とも相性バツグン。
お鍋を囲むなら、市販のポン酢にたっぷり混ぜて。
カキフライやフライドチキン、焼き魚にかけてもよし。
焼酎のお湯わりに加えても😋👍
ぜひお試しください!
*

写真集「祈りの島 久高島」と「祀と祝 久高島」、再入荷です!
琉球王朝時代より最高位のノロ(神女)を輩出してきた、沖縄の聖地・久高島。
この島の神秘的な祭祀”イザイホー”は、多くの民俗学者も研究対象に。
しかしこちらの本は、それらと異なる視点から久高を捉えた、ユニークな写真集です。
*
「祈りの島」では、穏やかな島の暮らしや、かつてイザイホーに参加したおばあさん達の飾らない日常の姿と、神事への思いが綴られます。
「祀と祝」では、旧正月やカジマヤー(長寿の祝)など、家庭や地域の行事を、人々が時に厳粛に・時に楽しく過ごす様子が見られます。
*
全ての写真は、4〜6年の歳月をかけ、著者の山本恭子さんが久高に通って撮影。
人々の表情は素朴でありながら、心は豊かに満ちている事が伝わってきます。
一人ひとりと向き合い、時間をかけて築いた信頼関係があるからこそ撮れた”普段着の久高”。
優しくて味わい深い写真集です。
*


こちら「果てしなき流転」は、著者・上江洲清氏による沖縄戦と移民生活の手記。
1939年生まれの氏は、6歳で巻き込まれた沖縄戦で九死に一生を得、19歳の時に米軍統治下の沖縄から一家で南米へ移住。
様々な苦労の末、32歳で一人同地を離れるまでの経験が、ディテール豊かに語られます。
*
沖縄戦では船の沈没や空襲にあい、母は聴力を失い弟は死亡。
戦後は小学生にしてアルバイトで家計を支え、母のお産を一人で助ける事も。
19歳の時、父の独断でブラジルへ移民するも、コーヒー農園の過酷な労働、恋人の死や父の暴力もあり、逃げるようにアルゼンチンへ…と、まさに流転の人生。
*
それでも、地道な努力や同郷の人々の助けで仕事を身につけ、また弁論大会での優勝など、苦難にめげず歩む姿は感動的。
異国の風景や人々と交わす会話も鮮明に記され、著者の記憶力の良さにも驚かされます。
沖縄からの南米移民が経験した、激動のライフヒストリー。
読み応えのある一冊です。
*

明日から明後日(11月11日〜12日)にかけ、NHK BS-1にて沖縄に関する3つのドキュメンタリー番組の再放送があるそう。
今の社会問題や戦争とも繋がる事、”内地”の人間である私達こそが知っておくべき内容です。
ぜひご覧ください。
*
nhk.jp/p/ts/3GWVNZRN2M/

nhk.jp/p/bs1sp/ts/YMKV7LM62W/e

nhk.jp/p/bs1sp/ts/YMKV7LM62W/e
*

荒々しい線を重ね、真っ黒に塗られた表紙が目を引く「ヤギと少年、洞窟の中へ」。
画家・黒田征太郎氏と作家・池澤夏樹氏のコラボレーションによる絵本です。
今年(2023年)6月に刊行された新刊で、帯にもある通り、沖縄戦で亡くなったひめゆり学徒隊の少女達に捧げられた作品。
*
ヤギを追って洞窟の暗闇に入った少年、そこは沖縄戦で沢山の人が死んだガマ。
そして、ガマの奥で少年を待っていたのは…。
絵はどこまでも黒く、その漆黒の奥から、沖縄戦の記憶が蘇ります。
また前半の物語に続く中盤には、沖縄戦関連の用語解説があり、読者の理解を深めてくれます。
*
さらに後半のページに並ぶのは、亡くなったひめゆりの生徒達211人の名前。
一人ひとりに花の絵が添えられ、紙上の墓碑銘となっています。
沖縄戦を遠い場所・遠い過去の事と片付けるのではなく、今の自分と繋がる事として捉え、心に留めてほしい…そんな強い意志を感じる絵本です。
*

まめ書房の恒例イベント、お年賀ハンコワークショップでお馴染み「ツバメ舎」さん。
これまで作った沖縄モチーフのハンコを使って、当店オリジナルのOKINAWAカレンダー/2024を作ってくださいました。
*
可愛らしくデザインされた沖縄の動植物や工芸品に、活版印刷された数字などディテールにもこだわりが。
大きさは、卓上に置くのに丁度いいポストカードサイズ。
数に限りがありますので、気になる方はお早めに。
*
なお今回のお年賀ハンコワークショップは、11月23日(木祝)14:00〜16:00の回のみ若干の残席があります。
お申し込みは、メールにて!
*

昨夜放映された、Eテレ 「私と先生とピアノ」。
沖縄・ひめゆり学園の女生徒”ももちゃん”のささやかな日常が、戦争へと染まってゆく様をドラマと証言で描きました。
こちら①「ひめゆりたちの春秋」は、ひめゆり学園寄宿舎で過ごした生徒達の青春の日々を、その手記から浮かび上がらせる一冊。
*
また②続編は、沖縄戦を生き延びた後の彼女らの足跡を追ったもの。
①と②には、ももちゃんこと与那覇百子さんはじめ、大見祥子さん・宮城喜久子さん・宮良ルリさん・本村ツルさん・島袋淑子さんら、番組に登場した元ひめゆり達が記した様々なエピソードが。
*
そして③「ひめゆりたちの「哀傷歌」」と④「「ひめゆり」たちの声」には、ももちゃんが慕った音楽教師・東風平恵位(こちんだ けいい)先生作曲「別れの曲」の話も。
沖縄戦が奪った、生徒や先生の大切な暮らしと夢…著者・仲程昌徳氏による4冊の労作が、それらを鮮やかに蘇らせます。
*


こちら「沖縄・聞き書きの旅」(1980刊)は、ノンフィクション作家・画家の下嶋哲朗氏が、沖縄・宮古・八重山で地元の人々と重ねた、交流の記録。
1976〜77年にかけ家族4人で石垣島に移住した著者は、大小様々な島を廻り、市井の人々の話を聞き取って本書にまとめました。
*
登場するのは、那覇の水上店舗の易者や、コザのAサインバーのママさん。
また宮古〜八重山諸島にて、漁業や染織を営んできたおじいさん・おばあさん達。
日々の仕事や昔の風習、そして波乱の人生まで、様々なエピソードが語られます。
また著者が取材した12の島々の風土や暮しも紹介。
*
とりわけ、新城島(あらぐすくじま)に関する記事は、短いながらも貴重でしょう。
著者は、人口もわずかなこの島に愛着を感じつつ、当時進められていた本土リゾート会社による開発を憂い、批判しています。
70年代に語られた貴重な個人史や、地域の歴史が満載の一冊。
島々の知られざる顔に触れる事ができます。
*

古いものを表示
Fedibird

様々な目的に使える、日本の汎用マストドンサーバーです。安定した利用環境と、多数の独自機能を提供しています。