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「沖縄 鉄血勤皇隊」(2017刊)は、昨日ご紹介した「血であがなったもの」同様、大田昌秀氏が鉄血勤皇隊について書いた本。
「血で…」が大田氏自身の勤皇隊での戦争体験を綴ったのに対し、こちらは勤皇隊全員の埋もれた記録を掘り起こし、その全体像を浮かび上がらせようとした労作です。
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当時の沖縄の12の男子中等学校、13歳から19歳までの全生徒が11部隊に大別され、戦場に駆り出された鉄血勤皇隊。
本書では軍の記録や生存者の証言を精査し、勤皇隊の成り立ち・出身校・配属先、そして彼らがどこでどのような任務に就き、どのような最後を迎えたのかまでを一つ一つ明らかに。
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また後半では、著者が中心となり建てた「沖縄師範健児之塔」や、沖縄県知事となり設立した「平和の礎」をとりあげ、建立の経緯や、込められた反戦・非戦の理念が語られます。
今も戦争を止められない私達に、何が足りないのか。
その手がかりは、大田氏が未来に託した言葉の中に見つかるはずです。
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