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沖縄の漫画家・比嘉慂(ひが すすむ)氏といえば、少女の目を通し戦前の沖縄を描いた「美童物語」や、沖縄戦を描いた「砂の剣」「カジムヌガタイ」などの素晴らしい作品で知られます。
そんな氏の最新刊『風土の家』(2024年3月刊)は、なんと漫画ではなく、氏の手になる初の写真集。
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(続き)→ 本書では、死者を供養する「若焼香(ワカスーコー/一年忌〜十三年忌)」の法事料理や、お墓を建てた際の「お墓のお祝い料理」の中に、チラガーの姿が見えます。
結婚や長寿の祝い料理にチラガーは登場せず、法事やお墓などあの世に関わる行事でお飾りのように並ぶのには、何か意味があるのかも?
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これは想像ですが、沖縄では豚の鳴き声に魔物を追い払う力があると言われるので、もしかすると豚の顔・チラガーを飾る事で魔除けの効果を期待したのかも。
沖縄の食べ物には、祭祀や信仰と結びついた物が数多くあります。
そんな食文化に触れると、沖縄料理をより深く味わえる事でしょう。

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「ちゅらさん」にも登場した、沖縄の食材・チラガー(豚の顔の皮)。
コラーゲンが豊富で、刻んで酢の物にしたり、炒めたり煮ても美味しいそう。
その存在感?から観光客のお土産にもなる一方、沖縄ではある行事の際にも用いられるのだとか。
渡口初美先生の『沖縄の葬祭と先祖供養』を紐解いてみると…。
(続く)→

(続き)→ 汁は“だし汁にイラブーの味と匂いが移って実に濃厚、絶妙”。
身は“燻製の香りが口内にたちこめ、噛むほどに深い味が出てくる”のだそう。
一日がかりの手間をかける調理法も紹介。
続いてイラブーの産地・久高島に渡り、聖地・久高とイラブーにまつわる歴史、イラブー燻製の製法なども丁寧に解説。
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本書では他にも、鰹節やかまぼこの加工場、島野菜や果物の農園、「きっぱん」「ブクブクー茶」など風流なお菓子・お茶など、沖縄島・宮古・八重山各地を横断し、その味が生まれる”現場”を取材。
沖縄の食文化の奥深さと、それを支えてきた人々の想いが伝わる良書です。

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「ちゅらさん」で古波蔵家の台所にもあった、イラブー(ウミヘビの燻製)。
かつて琉球王が滋養強壮のため食した、沖縄が誇る高級食材です。
こちら『神々の食』(2003刊)では、著者の池澤夏樹氏が那覇でイラブー汁を味わい、久高島でイラブー漁を見た様子をレポートしています。
(続く)→

(続き)→ 沖縄の人々は日本国民でもアメリカ国民でもなく、行政機関「沖縄民政府」の上には、米軍による「軍政府」が絶対的な権力を持って君臨していました。
その頃の沖縄で何が起こり、人々はどう暮らし、どんな想いを抱いていたのか。
写真は、それらを知る手掛かりになる本です。
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沖縄戦からアメリカ世にの時代について、沖縄県外の私達はあまりに無知であり、「屈辱の日」の事も意識にのぼりません。
しかし、その歴史的背景を抜きにして現代の沖縄の問題を理解したり、語ることはできないでしょう。
優れた書籍が沢山ありますので、ぜひお手に取ってみてください。 [添付: 5 枚の画像]

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72年前(1952年)の今日4月28日は、沖縄が日本から分離され米軍統治下に置かれた「屈辱の日」。
敗戦国日本はこの日、サンフランシスコ講和条約により主権を回復。
しかし沖縄は日本から分離され、米軍の統治が続く事に。
1972年の日本復帰まで続くこの時代は「アメリカ世(ゆー)」と呼ばれます。
(続く)→

【5月のスケジュールのお知らせ】
5月24日(金)〜29日(水)は『西石垣友里子展Ⅴ』を開催。
期間中は無休、25日(土) 15:00より〔西石垣さんと三時茶〕もあり。
それ以外は、平常通り水曜・木曜が定休日です。
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OPEN 11:00〜19:00
神戸市東灘区岡本1-12-26 マンション藤105
阪急岡本駅🚶🏻2分 JR摂津本山駅🚶🏻5分
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【イベントのお知らせ】
来たる5月、沖縄の木工作家・西石垣友里子さんの展示会を開催します!
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『西石垣友里子展Ⅴ』
季節は移ろい、気持ち良い風が吹く新緑の季節となりました。
沖縄の旧暦では若夏(わかなち)に当たる頃。
瑞々しい沖縄の木を素材とする作品が、今年も神戸岡本に到着します。
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会期:2024年 5月24日(金)〜29日(水)
11:00〜19:00 期間中無休 作家在廊日:24日, 25日
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〔西石垣さんと三時茶〕琉球菓子と月桃茶を西石垣さんの器で
25日(土) 15:00〜15:30 ¥1,000 定員6名
ご予約はmameshobo@icloud.comまで
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朝ドラウォッチャーのホリーニョさん・ももたさん・やまちさんによるX /スペースでの『ちゅらさんトーク』。
次は4/28日曜日、”23:00”からのスタートです📻
twitter.com/i/spaces/1BRKjPend
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まめ書房からは、ドラマに登場する沖縄の文化・歴史や新たな発見など、まめ知識をお伝えします。
「◯◯ブー」の◯◯に入る文字は何でしょう?…お楽しみに😄
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(続き)→ イフェーの札は朱、枠は黒の漆塗りに金箔や螺鈿で装飾され、その模様は蓮・龍・瑞雲など、仏教と道教や儒教のモチーフが混在しているのもユニーク。
書籍『スーコーとトートーメー』や『御願の道具と供えもの事典』には、イフェーの祀り方や種類、歴史などが詳しく書かれています。
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イフェーは古来からの「先祖崇拝」の核として、一年を通して様々な御願(ウグヮン=お祈り事)が行われ、人々の心の拠り所ともいわれてきました。
こうした沖縄の伝統的な宗教観や家庭での行事については、書籍『「御願じょうず」なひとが知っていること』も参考になります。
ご興味あればぜひ。

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沖縄の民家などで見られる大きなお仏壇、その上段に鎮座するのが、ご先祖様の名札を連ねた豪華な「イフェー(位牌)」です。
イフェーはトートーメーとも呼ばれ、先祖の霊の依り代であり家系のシンボル。
朝ドラ「ちゅらさん」や「ちむどんどん」にも登場しましたね。
(続く)→

『當麻 妙 写真展 KUDAKA』、本日終了しました!
多くのお客様のご来店、心より感謝いたします😊
美しい久高の写真をきっかけに、沖縄の自然・文化・歴史にも目を向けていただけたら嬉しいです。
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まめ書房では、引き続き當麻さんの書籍や活動をご紹介してまいります。
どうぞよろしくお願いします。
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『當麻 妙 写真展 KUDAKA』、今日(4/24)が最終日です!
オープン直後より、たくさんのお客様がご来店くださっています😊
久高島の暖かい光と情緒にあふれる写真を、ぜひご覧ください。
19:00まで。
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『當麻 妙 写真展 KUDAKA』、5日目開催中!
併せて、ポストカードや書籍も販売しています。
こちらは展示している久高島の写真を元にしたポストカード。
また當麻さんと白井明大さんの共著『旧暦と暮らす沖縄』や、Zine『HERE COMES THE SUN』も。
会期は明日24日(水)までです、どうぞお見逃しなく。
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『當麻 妙 写真展 KUDAKA』、4日目です!
琉球王朝時代には高名なノロ(神女)を輩出する「神の島」だった久高島も、沖縄戦時には米軍の空襲や沖縄島への強制疎開などの苦しみが。
「沖縄が再び戦争の舞台にならぬ事、政治への関心が高まる事も願って写真を撮っている」と當麻さん。
24日(水)まで。
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(続き)→ 日本軍は伊江島での飛行場建設工事に住民を動員、その後は軍内の情報が漏れる事を恐れて住民を監視しており、島外への疎開も禁じていました。
乳飲み子を背負った女性や10代の子どもまで「切り込み隊」に編入され、米軍に特攻。
また壕に避難した住民も追い詰められ、爆雷などで集団死へ。
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平和な島に日本軍が大規模な飛行場を建てた事から米軍の標的となり、「沖縄戦の縮図」と言われるほど多くの惨劇があった伊江島。
戦後も米軍の不発弾処理船爆発で住民ら102名が死亡するなど、犠牲が続きました。
今は観光やダイビングで人気のこの島を訪れたら、戦争遺跡にもぜひ足を向けてみては。

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79年前の今日、1945年4月21日は、沖縄戦の際に伊江島が占領された日。
16日に米軍が上陸、その後6日間の激しい戦闘で、住民の半数・約1500人が死亡。
こちら『沖縄戦新聞』(2005刊)は、当時の出来事を現代の視点と新たな資料に基づき記事化した新聞。
その第8号で、伊江島占領を報じています。
(続く)→

『當麻 妙 写真展 KUDAKA』、3日目です。
久高島には「神話を連想させるような景色」と「人々の素朴な営み」があったと當麻さん。
初めて島を訪れた帰りの船上、雨も降っていないのに海に虹がかかっていたそう。
暖かい光と情緒にあふれる写真を、ぜひご覧ください。
24日(水)まで/期間中無休
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當麻 妙(とうま たえ)
風景写真を通して、自然と人との関わりをみつめる写真家。
作品制作を行いながら、雑誌や書籍にて撮影。
(當麻さんの共著『旧暦と暮らす沖縄』サイン本も販売中です)
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『當麻 妙 写真展 KUDAKA』、2日目開催中!
當麻さんの在廊は、本日(4/20)午後2時までですよ〜🤗
期間:2024年 4月24日(水)まで 
11:00〜19:00/期間中無休
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當麻 妙(とうま たえ)
風景写真を通して、自然と人との関わりをみつめる写真家。
作品制作を行いながら、雑誌や書籍にて撮影。
共著に「旧暦と暮らす沖縄」(講談社)。
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