アーサー・キラ-クーチ原作 平井呈一翻訳『一対の手 ある老嬢の怪談』原題は『A Pair of Hands AN OLD MAID'S GHOST-STORY』で、副題のOLD MAIDは婚期を逃した未婚女性のことだそう。調べて初めて知りました。で、金原訳『小さな手』もこれに倣ってか『ペティットおばさんの怪談』という副題がついている。翻訳を生業とする人がOLD MAIDの意味を知らなかったとは考えづらい。
原作は、暖炉の前で編み物をしているミス・ル・ペティットが、若い女性に乞われて昔体験した怪談を語りだすところから始まり、その後物語はミス・ル・ペティットの語りで終わる。語りに入るまでの間にMiss Le Petytの表記は4回。
これ意図して改変したのでなければ、後半にミセス・カーキークという女性が登場するので混乱した、とか校正の段階でなんらかのミスがあったという可能性はあると思います。
あと児童文学やファンタジーであまりにもしょっちゅう金原瑞人の名前を見るので気になって調べたところ、去年はこの本も含め、共著もあるけど19冊、今年も15冊も翻訳しており、もし校正とか疎かになってるなら本当に考えてほしい。正直中学生対象の本で未婚を既婚に書き換える意図、きもいものしか浮かばない。
いやこれ単に私の好悪の問題で済ませるのだめかもしれない。独身女性を既婚女性に変更することで、女性同士の楽しい暮らしとか、未婚のままで楽しく過ごしている現在のペティットさんの姿とか、恋愛や結婚の圧から自由な女性像とか、女性一人でも幸福に過ごすことは可能だという原作のポジティブな部分がごそっと削られてしまうんよね。この改変によって失われるものに考えが廻らないならちょっと新訳の意味考えてほしいし、この人の翻訳、平井呈一に限らず先行の翻訳に対する敬意のなさも気になるし、敢えてこの改変をしたのだったらそれは邪悪じゃん。あとがきで「いい話」って書いてるけど、いい話のいい部分がどれだけ損なわれたか。この『一対の手』という小説は、今の女性が読んで勇気づけられる部分が多々あるのに、そこをぜーんぶオミットしたんだからね! 書いてるうちに腹立ってきた。
今現在大変な衝撃を受けているのですが、去年岩波少年文庫から発刊された『小さな手 ペティットおばさんの怪談』という英米の怪奇小説アンソロジー、表題作は以前創元推理文庫から平井呈一編・訳の『恐怖の愉しみ』下巻に収録された『一対の手』という短編の新訳なんです。訳は金原瑞人。
それでこれ平井版だと語り手兼主役のペティットさんは高齢の独身女性で、岩波少年文庫版では「ミセス・ル・ペティット」になってる。先ほど岩波版を初めて読んでえええ、と思い、『恐怖の愉しみ』が家に上巻しかなくて確認できなかったのですが、ネットで原文を探してみたところ「Miss Le Petyt」なんですよ。
……なんでこんなことするんだろう。新訳で若い人にも広く知られるのは素晴らしいことだけど、私は独身で幸せなまま年を取ったペティットさんのことが大好きで、物語にも一人である不安と喜びが両方ちりばめられているのに。これ物語の趣も全然違ってきちゃうじゃん。もう腹が立つ以前にすごく悲しい。
翻訳は平井呈一は古めかしさがあるけれど、闊達な語り口が素晴らしいしラスト一行の切れ味の鋭さに関しては金原訳は到底及びません。岩波がこんなことするなんで、本当に悲しい。
#読書
#マストドン読書部
朝言ってた(そして妙に伸びてる)「30年前の生活水準にしようとしたら額面給与はいくらになるのか」、まじめに計算してみました。
マジで計算苦手で合ってるか分からんので誰か確認してほしいです…(遠い目)
https://note.com/66yune99/n/nf6051b94e4d7
ガザの虐殺についてバトラーが語る重要なインタビューが日本語で読める。ありがたい。
デモクラシー・ナウによるジュディス・バトラーのインタビュー(Palestinian Lives Matter Too: Jewish Scholar Judith Butler Condemns Israel’s “Genocide” in Gaza)の日本語訳
@mauming ロルバーンといえば、インスタで流れてきた投稿、こんなに有意義にノート使ってる人がいるんだなあと感心しました。ノート分解再編成楽しそうです。
https://www.instagram.com/reel/CxfJynnpZTK/?igshid=MzRlODBiNWFlZA==
"ティルダ・スウィントン、スティーヴ・コーガン、マッシヴ・アタックのロバート・デル・ナジャら、アート&エンタテインメント界の2000人以上の人々がガザでの停戦を求める公開書簡に署名している。
ミリアム・マーゴリーズ、マキシン・ピーク、フランキー・ボイル、チャールズ・ダンスらも署名しているこの公開書簡はパレスチナの武装勢力であるハマスとイスラエルの現在の紛争において「戦争犯罪を容認しているだけでなく、幇助している」として各国政府や「民間人へのあらゆる暴力行為と国際法を違反するあらゆる行為」を非難するものとなっている。"
マッシヴ・アタックのロバート・デル・ナジャら2000人がガザでの停戦を求める公開書簡に署名 | NME Japan https://nme-jp.com/news/135041/
何か俄にXfolioさんが注目集めてるのかな? 個人的に使ってて気に入ってるところをつらつら書き連ねてみますのでご参考になれば:blobika_call:
Xfolioさんの個人的好きなとこ以下
・個人サイト作ってる時みたいなカスタマイズ性
基本的にテンプレート選んでそこにコンテンツ入れてくタイプで、そこまで複雑なことは出来ないですが あんまり技術的なことわからないけど何かいい感じの個人ページ作りたいなー、くらいのふわっとした願望をお手軽に叶えてくれるのが好き微調整はそれなりに出来るのでその昔に個人サイト自力でこつこついじって時間を忘れて熱中してた日々を思い出したよ!
文字書きさんもページ画像メーカーとか使ってキービジュ作ってる方とか見かけたので 色々なアイディア活用できそう
・無料利用で広告非表示が可能
「広告収益を受け取る/受け取らない」の設定があって、受け取らないにすると収益の分配が得られない代わりに広告が非表示になります なにその逆転の発想……
自分は二次創作利用者なので寧ろ願ったり叶ったりで 勿論一次創作者さんならアクセスに応じた広告収益を受け取る選択もあるだろうし、幅広く利用できるかと! 有料利用でドメイン指定とか使える機能が増えたりもあります
その他ざっくり特徴
2023.10時点の使用感なので今後の変更あるかもです!
・いいね👍❤️的リアクションの数字は表示/非表示選択可(受付の可否は選択不可)
リアクションあってもホーム画面に通知はあったりしないので気にしいな人には気楽、モチベにしたい人には物足りないかも
ちなみにコメントの受付は可否設定可能です
・画像投稿後の差し替え、並び替えは無料利用で可
サムネも画像クロップで作成出来るので別途表紙画像作らなくても楽ちんぽん
・フォロ限/パス制公開設定も可
作品ごとからページ全体まで設定可能! こっそり上げたい場合にも使えます
ちなみにここみたいなクローラーインデックス拒否みたいな設定はないので全体公開だと外部検索にかかります🙏 これはpixivさんとかと同じ感じね
・ストア的機能や日記的機能もある
自分があんま使ってないので詳しく語れず恐縮ですが 自作品の頒布販売ページや個人サイトの日記みたいなのも作れる感じ!
ちなみに昨今話題のスクレイピング等々の対策については、正直webに上げてる以上どこのサービスでも打てる手には限界があると思っています Xfolioさんが掲げているのも、渦中になったpixivさんとほぼ同等の対策に見受けられますし↓
参照:https://inside.pixiv.blog/2023/05/09/183635
pixivさんのようにでかいプラットフォームだとそれだけ標的にされやすい側面があって、しかしでかいからこそ利用者も多いので問題の発覚や進展が早く進む一面もあると思います 極端な例だと個人運営サイトだと自分が気付かないと永遠に気付けないし……
心情面でクリエイターに寄り添っている発信をしてくださってるのもXfolioさんの特徴で、そこに一定の安心感はありますが、それでも何か問題が起こった際の解決能力とは必ずしも一致しないですから……ね……つい最近も某所で大騒動ありましたからね……
↑の辺りがやたら持ち上げられてるのが気になってもいたので、あくまで安全面に於いては安心感以上の特筆すべき差異は少ないと思いますよ、という所見として記しました
その上で私はXfolioさんの機能面が気に入ってお世話になっているので、ご興味あったら是非触って試してみて〜とひっそりお勧めしていきます 利用者が増えてサービス安定して続いてくれるのが嬉しいし!
無料で試せる範囲もかなりあるので、いい感じの作品置き場探してる創作者さんの一助になれば幸いです!
ガザに闇が落ちる時、世界が私たちにも目を向けてくれることを願う - CNN.co.jp
「世界が私たちにも目を向けてくれることを私は願う。私たちの声を聞き、私たちの人間性と、ほかの全ての人たちと同じように自由で安全に暮らす権利を認めてほしい。力の力学や政治的勝利が論議される中、ありのままの人間性や心の痛みに向けられる余地はまだあるだろうか。もしあったとすれば、私たちはとうに自由になっていたはずだ。
容赦なく残忍なイスラエル軍の攻撃も、境界が封鎖された抑圧的な状況も、私の正気をくじくことはできなかった。この数十年の間にイスラエル軍の占領が私たちの存在のあらゆる側面をゆがめ、私たちの土地と人々を打ち砕いたことは、忘れることも、無視することもできない。
私たちの刃を鈍らせ、最も明るい光を暗くしようとする世界の中で、夢見ること、痛みを感じることは、どれほど限られていようと、私たちの多くにとって最大の力になっている。今も私は声を上げ、読み続け、書き続け、そして希望を持ち続ける。
https://www.cnn.co.jp/world/35210266.html
ストライキ中の米映画俳優組合とスタジオ側の交渉は暗礁に乗り上げたと米報道。
組合側の「配信収益の2%の分配」という要求をスタジオ側が拒否しているため。
「経営者がリスクを負っている」というスタジオに対し、組合は「リスクを負っているのは座っている経営者でなく俳優だ」としている。
過去の別の報道では、スタジオ関係者が「失敗した時のリスクは負わないのに成功した時のボーナスを求めるのはおかしい」と発言していた。スタジオ側は、脚本家や俳優が資本ではなく身体やキャリアといった面でリスクを負っていることを認識できていない。
https://www.latimes.com/entertainment-arts/business/story/2023-10-11/amptp-sag-aftra-roadblocks-actors-strike
ご意見送ります。送ってください。50万超の民意を受け取り拒否とか冗談じゃありませんよ。
メールアドレス入れなくてもひとことでも送れます。
https://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken_ssl.html
怪文書「全世界でマグロの争奪戦が起こって、ツナ缶がただならぬ影響を受けている」はなし
超要約すると、2022年の世界情勢不安を引き金にしてなんかタイやベトナムといった超獲る国の冷凍マグロ相場が高騰している状況だよ
冷凍マグロはにもにもなるから、世界物流が止まった時のことを踏まえて多めに取り寄せるというのが世界中で発生した
しかし、供給側のマグロ水揚げ量は伸び悩み(というか減少して)、需給バランスの乱れからどんどん高くなっていき、2022年秋には過去最高値を記録する
アフターコロナになってからも外食需要の回復で需要が伸び続たけど、供給が増えたことで需給バランスは改善した。しかしツナ缶に使うマグロが高い状況が数年単位で続いてしまう
そこで業界の再編がなされたり、カツオやブリを使ったツナ缶の開発が多くの缶詰会社で加速するなど、様々な対抗策がなされた
さいわい2020~2022年のツナ缶は上昇トレンドだからね! だけどマグロが高いまま消費者がマグロのツナ缶を求め続けて収益性が改善できないとえらいことになっちゃうよ!
そんな情勢なので、わたくしとしては
・まず食材としてのツナ缶に興味を持ってもらわなきゃ始まらないので、国産ツナ缶(缶の裏に原産国が書いてないツナ缶)を食べてくれ
・できればオイル不使用シーチキンマイルドや、いなばライトツナアイ(国産品タイプ)/いずれもヨドバシへのリンク)
・あいこちゃん ピリッと辛い美味しいツナ(Amazonへのリンク)のようなカツオの国産ツナ缶を特に推したい
と、ご提案する次第でして
ごせいちょうありがとうございました
エキノコックスは10年かけて脳や肝臓に10センチ大の巣を作ります。
患部を切り出す以外に治療法がありませんが、ほとんどは癌だと誤診されて気づいた時には手遅れです。
かかったら治療できずに10年かけて苦しんで死ぬと思ってください。
野生のキツネは3~5年寿命なのでエキノコックスで死ぬことはないです。
が、人に懐いた個体は大体は人に会いに道路に飛び出して車に轢かれます。
エキノコックスの危険があるので怪我したキツネを助けることはできません。
保健所が来るまでただ行き交う車に轢かれ続けます。とても残酷です。
どうかキツネに餌付けしないでください。
地元民からのお願いです。
ブックサンタに世話になってた側の業界にいた者としては、私たちが子どもの時読んでたものだとか、自分の子どもが小さい時に買い与えてたものとかって、今の子に対すると既に「古典」だったりするんよね。端的に言えば、食指が動かない。
あとそういうお金を出せる年代の人たちの「みんなが愛してた作品」って、たくさんのサンタが購入してくれるから被りがち。そしてそういう作品って広く読まれてるから、既に蔵書あったりする。
特に絵本はその傾向が強め。逆に中学年くらいからの児童書とか、もうちょい上のYAとかは弱い。
なのでゾロリとか、おしりたんていとか、つばさ文庫とか、みらい文庫とか、そういうお金出す世代は「別になんの思い入れもない(かもしれない)作品」も、よかったらサンタしてあげてほしい。Amazonとかe-honの児童向けランキングで、直近上位に入ってるやつ。余裕があれば図鑑とかもかなり嬉しい。
言い方はアレかもしれないけど、ブックサンタって買う側の趣味の押し付けになりがちだし、反応が見えにくいから。
大変な境遇にいる子どもたち、にも選書の自由はあるのでね。
30年かけて公共の豊かさを削ってきたんだから当然の結果だけど、1970年を下回る購買力かあ。
円の実力、過去最低に 円安など響き1970年を下回る
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB2197A0R20C23A9000000/
ドナルド・トランプのツイートにファクトチェックを行った元Twitter社員ヨエル・ロス博士によるエッセイ。
博士はトランプ支持者からのオンライン、オフラインを問わない攻撃に晒されたが、マスクによる買収の後も「ツイッター・ファイル」によって標的になった。この自警団による圧力はハッシュタグやキャンセル文化とは異なるものだ、と博士は言う。
エッセイは博士の体験からさらに手を伸ばし、現在のインドによる圧力についても言及している。
機械翻訳でも読めますのでぜひご一読を。
https://www.nytimes.com/2023/09/18/opinion/trump-elon-musk-twitter.html
映画&海外ドラマfan。ゲームも好き。Sean BeanがLofRからの推し。SPN Dean girl。急性症状のTGN(rm im)。21↑