あとこの失道の前に「飄風」の言葉が悪い支配者の喩えとして出てきた
…飄風も朝を追えず、驟雨も日を終えず、たれか此れを為す者ぞ、天下なり。
旋風(飄風=暴政)も朝から晩まで吹いているわけでもなく、暴雨(驟雨=暴政による重税や労役)も一日中降るわけでもない。だれがこれを為すか、天地だ。
この前に、道は自然体で得られる、という文があって、
→暴風雨は続かない→天地ですら長く続けられない→人ではなおさらだ(荒れた政は続かないだろう)
からの、
道と人は一体である→失道の危険性→支配者には誠実さが必要(信足らざれば、信ぜられざること有り)
という論理展開らしい。暴政止めようね、ではなくて天も飄風は続かないんだから、人(王)なら長続きするわけないよ〜というあたりが、こう、観測者っぽいというか…
金言もあれば、それはさすがにディストピア一直線では…っていう言葉もあるのが一周回って興味深いのよね
第65章の
人民が治めにくいのは、彼らに知恵があるからである。だから…知恵によらないで国を治めれば国が豊かになる。
なんか近年でもどこかで聞いた言葉だな…と遠い目になっちゃった
まあ多分、ここで言う知恵は小賢しくなると賄賂とか汚職とかに繋がるからっていう感覚なんだろうけど