両京十五日下巻 済南府 感想(がんばって言語化) つづき 

この朱瞻基は、お守りしたくなるし、付いていきたくもなる、魅力的な人だと思います
な、呉定縁… 君が一番よくわかっていると思うんだけども…

というかあの呉定縁が太子に誓いを思い出させて執念を蘇らせるからの、馬で逃げながら「"お前に関係ねえ"と"オレに関係ねえ"その二つが言えたら、天下にこれ以上の快事はない」「あいつらはいつも"人君らしからぬ"と言いおる、それこそ"お前に関係ねえ"だ」と言いながら、だが、と矜持をもって死ぬをよしとする覚悟を決める太子、の一連の流れ、倒れるかと思いました
呉定縁の「じゃあ、娶れ!オレに関係ねえ!」からの太子の輝き、圧倒的名シーン

スレッドを表示

両京十五日下巻 済南府 感想(がんばって言語化) 

権力者のキャラってどうしても厳しく見てしまうというか、特に無鉄砲で幼くどうしようもないがいざというとき(だけ)は大局を覆す(要はおいしいとこだけもってく)みたいなのは周りの苦労や平常断続的に取りこぼされている犠牲を思うと冷めた目で見てしまいがちなのだけど、この太子は…なんか、めちゃくちゃ好きだ

不死鳥のごとき執着心とか、びびるくらい言葉と感情をまっすぐ飛ばしてくることがあるとか、すぐ調子に乗る素直さとか、なんか可愛いとか、人から寄せられていた期待や心尽くしに応えようというより自分に期待を寄せてきたその人自身のことを思って自分の抵抗やわがままを封じるところがあるとか、まあ色々あるとは思うんだけど… なんか書いてると全部しっくりこない

ごめん呉定縁……俺も太子のことが好きだ…… (呉定縁は俺に関係ねえだろと言ってます)

スレッドを表示

両京十五日下巻 済南府 感想 

太子ーーーーー!!!!!

両京十五日、太子は灰になったかと思えば不死鳥の如くゴンゴン燃え上がる主人公だし、于謙は風吹いても関係なく忙しなく強火力で燃え盛ってるし、呉定縁はずっと元気なくて消えそうだけど消えないし、蘇荊渓はいつも静かに揺らめいてるけど時々炎の密度がグッと増す瞬間があって良い

宗保さんは桂英さんの話をよくするけど、しきりに身を案じるようなことはなく、桂英とあげた勝鬨、桂英とすごす休日、桂英と行く花見、桂英もきっと今頃と思いながら軍営にかけた提灯、桂英と日曜大工で直した家の屋根、みたいな話が多いので

スレッドを表示

探検ストーリーの「なぜか生前と同じ道を辿ってしまう」という描写や、みんなが自分という存在の運命まではっきり認識していないにしろ、自身の精神の軸、人生の要みたいな部分についてはまあまあ強くもってるような様子があることを考えると、「伴侶の死」の経験がある桂英さんのほうが際立って相手の身の安全にナイーブなのもなんかわかる気がするなあと思ったり

スレッドを表示
古いものを表示
Fedibird

様々な目的に使える、日本の汎用マストドンサーバーです。安定した利用環境と、多数の独自機能を提供しています。