自虐の呪縛からの幼稚な自己解放の手段が旭日旗を振り回し行われるデモだ。中には旭日旗だけでは足りずにハーケンクロイツまで持ち出して行進する節操の無さも。
日本の黒歴史を「無知の破壊力」で打ち消そうとする愚かな暴力性に戸惑う。
いま「無知の破壊力」と書いたが、これは俗に言えば「バカの破壊力」だ。その破壊力を持った者が総理大臣になるなど、憲法も法律もメディアも当然我々も想定していなかったから、戸惑い混乱し愚かな対応も散見した。
しかし、それがいなくなってもまだ悪影響は続いている。冷静に考えたら北朝鮮が日本めがけてミサイルを発射するはずはないし、落下物の危険を言うなら米軍機が上空を飛ぶたびにアラートを鳴らさなくてはならない。オスプレイなら尚更だ。
政権が「バカの破壊力」の余韻で国民に恐怖心を植え付けるためにやっているだけだと普通は考えるけどね。
真顔でこれを発信した者(組織)、真に受けて避難した民衆、彼らの中にまだ奴は生きていると言える。
幼い少年たちを餌食にして強大な権力と莫大な資産を手に入れた「鬼畜の所業」という世界的にも注目される記者会見で、聞かれる側が勝手に質問のルールを作り発言者指名権を持ち、少しきついことを言われたら「子供たち」をだしにして自分たちも頑張っているので記者は配慮してと言えば、ジャニーズで食べてきた芸能記者達だろうか、拍手が湧き、二人は頑張ってる、可哀想だ、という被害者感まで作り上げる気持ち悪さ。
新しい会社名を2018年にジャニーズが立ち上げた事業「Johnny's Smile Up!Project」から引っ張ってくる狡猾さの気持ち悪さ。
昨日の会見には本来の責任者も、「鬼畜の所業」をジャニー以外で最も知りながらメディアに絶大な権力を誇示していた白波瀬傑副社長も出席させないという見事なまでの行き届いた危機管理の気持ち悪さ。
ネットを見るとこういう気持ち悪さを全く感じ取れずに「ルール違反」は悪い、二人は頑張っているというジャニーズ側のシナリオに簡単に飲み込まれてしまう日本人のあまりの多さに、日本社会がこういう事件を許容する「何か」を内包しているのではないかと思い至り、さらに気持ち悪さを感じた。