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"なされるべきことを考えることが成功の秘訣である。これを考えないならばいかに有能であろうとも成果を上げることはできない。"
P.F.ドラッカー『経営者の条件』

"私は人類というものから世界の貴族階級を作ろうとした。制限されることのない、自由な、至高の人たちを造ろうとした。それは人間以上であってもいい。"
カレル・チャペック『ロボット』

今日はチャペックの誕生日らしいので。上記の箇所は私がAIに抱いてる思いに近いなあ。

"数学を使って何かに役立てようという意志は背景に退いて、目をこらして「数」や「図形」の織りなす世界を「よく見よう」とする静かな情熱が、ギリシア数学を貫いている。そういえば「定理」という言葉も、もともとは「よく見る」という意味のギリシア語から来ているのである。"
森田真生『数学する身体』

"人間性と真摯さは、それ自体では何事もなしえない。しかしそれらがなければ、ほかのあらゆるものを破壊する。したがって、人間性と真摯さに関わる欠陥は、単に仕事上の能力や強みに対する制約であるにとどまらず、それ自体が人を失格にするという唯一の弱みである。"
P.F.ドラッカー『経営者の条件』

"「ひとつだけ云っておこう。何があっても、何をきいても、いったん信ずると決めたら、信じとおすことだ。たとえ、裏切られたのかと思うときでも。そしてこの世で重大なのはただ三つ、真実と、愛と、そして運命だけなのだということを、忘れぬことだ。その中のどれかが自分を裏切るようにみえても、のこる二つをしっかりと信じ、それによっている限り、必ず、もう一つのものも帰ってくるときがくる。」"
栗本薫『グイン・サーガ』21巻

"多忙な人は、みな惨めな状態にある。その中でもとりわけ惨めなのは、他人のためにあくせくと苦労している連中だ。彼らは、他人が眠るのにあわせて眠り、他人が歩くのにあわせて歩く。だれを好いてだれを嫌うかという、なによりも自由であるはずの事柄でさえ、他人のいいなりにならなければならない。"
セネカ『人生の短さについて』

"梢や風、カラスや草花、ネコや魚、ウズラや灌木、これらのことばが言語でないことは当然である。しかしわれわれの耳は言語へと疎外されているから、すべての<ことば>を言語として聞く。そして言語化しえないことばは、きこえない。というふうに感受性と交信能力を自己限定する。"
真木悠介『気流の鳴る音』P.65

"発車のベルが鳴った時、チラと見ると、父は二三度深く頷いた。(みんなわかっている)と、父の顔が言っている。昔の顔だ。死が三、四ヶ月後に来ることを知っていた父はとうとう仮面を脱いだのだ。私は顔中を涙にして泣いた。"
森茉莉『記憶の繪』

※「父」は無論、鴎外のこと。

"「道端で泣いている赤ん坊がいるのを見つけたとしよう。君ならどうする?」
「警察に電話します」。私は大して考えもせず答えた。
 するとリチャードは、オフィスから私を連れ出し、私の肩に手を回して言った。
「君には共感力が必要だな。道で泣いている赤ん坊を見つけたら、抱き上げなきゃ」"
サティア・ナデラ『Hit Refresh』

"われわれの社会が組織社会化しつつある中にあって、いまやあらゆる組織が社会の質に責任をもち、社会的な価値と信条と目的の実現を、本業への制約条件としてではなく正常な活動の主たる目的としなければならなくなった。組織は社会の質の向上を自らの本業と一致させなければならない。"
P.F.ドラッカー『マネジメント』

里中高志『栗本薫と中島梓』

長編小説、短編小説、エッセイ、評論。彼女の作品を片っ端から読んできた。彼女の書くファンタジーも、SFも、時代小説も、探偵小説も、青春小説も、伝奇小説も、文学論も、文化論も、大好きだったし、今もそれは変わらない。この本は読もうかどうしようかと悩んでいたけど、年明けから読むことにする。

ブラム・ストーカー『ドラキュラ』

TLで見かけて興味を持ったので買ってみた。800ページ以上もあるとは!(まだ冒頭しか読んでない) 光文社古典新訳文庫版、脚注がたっぷり入っていて面白い。逆に、脚注がないと序盤は退屈になってしまうのかも。

映画版はジョナサン・ハーカー役のキアヌ・リーブスだけやたら印象に残ってるのだけど、Wikipediaを見ると、ヴァン・ヘルシング教授をアンソニー・ホプキンスが、ミーナとエリザベータをウィノナ・ライダーが演じていて、なかなか豪華な顔ぶれだったんだな、と。20年以上前に見てあまり覚えてないので、配信でもう一度見たい。

>冊数が数えられるうちは積読とは呼べない。分からなくなってからが積読の始まり
twitter.com/kikumaco/status/17

私は「数百冊」くらいのざっくりした数でしか未読本を数えられないので胸を張って積読と言える🤔

なお、ずっと以前に読んだはずで線も引いてあるのだけど内容をさっぱり覚えていない本は未読にカウントした方がいいのだろうか。

『新刊小説の滅亡』藤谷治著

売れない作家の主人公に知らされたのは、大手出版社は今後新刊小説を一切出版しないという決定。読み切れないほど新刊本が出る中、果たして新しい小説が本として出される意味はあるのか。小説は社会的にも歴史的にも役割を終えたのではないか。新刊小説が滅亡したらどうなのかが読者に問われる。

ネグリ=ハート『<帝国>』

ネグリの訃報に接して。あちこち線が引いてあるのでひとおおり読んだっぽいのだけど、内容をはっきり思い出せないのでもう一度読み返したい。

『オタク用語辞典 大限界』

ネットで話題になってて注文した本が届いた。あまりに用語を知らないので「私はまだオタクじゃなかった」と安心するのと、日頃普通に使ってる言葉がオタク用語と知らされて「そうだったのか!」と驚愕するのと両方を体験できる。

『ロンドン(上)』エドワード・ラザファード著

ロンドンを舞台にした、とある架空の一族の、2000年にわたる年代記。上巻だけで二段組500ページを超える。なかなか手が出なかったのだけど読み始めると面白い!物語の始まりは、紀元前にカエサルが襲来するところから。

『やりなおし高校日本史』野澤道生著
途中まで読んだけど断念。日本史が超苦手なのでその克服に読もうとしたのだけど、タイトルどおり、高校日本史を「やり直す」本だった。高校どころか中学の日本史知識すら覚束ないので、私はもっと基礎的な本から入った方がよさそう。もう一回、中学の参考書を読み直そうか。

最近になって気がついたこと。本を買っても読まなければ、いつまでも未読のままである。未読本の山は減らない。

『テムズとともに』徳仁親王

今上天皇が皇太子時代の1980年代、オックスフォード大学に留学した際の体験記。思ったより普通の学生生活を送られていたのだなあ。私もこういう学生生活を送りたかったけど、社交スキルなさすぎて死にそう。海外では食器についた洗剤の泡をそのままにしてるのが珍しくないという、時々ネットで見かける話題も出てくる。1993年に出た本の復刊。

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