[寄稿]ドイツで繰り広げられた韓日歴史戦争
https://japan.hani.co.kr/arti/opinion/48235.html
"数年前、唐突に5人の日本の教授から奇妙な電子メールを受け取ったことがある。後で分かったが、筆者だけでなく他の多くのドイツの教授にも同じ電子メールが送られていた。その内容は、第2次世界大戦当時、ドイツと日本が戦争犯罪を犯したというのは嘘であり、この歴史歪曲を正さなければならないという、とんでもない主張だった"
"高等教育を受けた恥知らずな人たちのあわれな自画像だ。
当時、5人の日本の教授がドイツの教授に電子メールを送った真の理由は、2020年9月末にベルリンに建てられた「平和の少女像」を撤去せよと扇動するためだった"
"ドイツで韓日の歴史認識戦争を起こそうとする闘士は、こうした日本の右派の教授だけではない。日本の岸田文雄首相も、ドイツのオラフ・ショルツ首相に平和の少女像の撤去を2回も要求するほど執拗だった。
日本の右派はともかく、一部の韓国人もこうした深刻な歴史歪曲に同調しているという事実は、本当にショックなことだ。いわゆる「母親部隊」を筆頭とする韓国の右翼反動活動家たちは、昨年ドイツにやってきて、ベルリンの現地で少女像の撤去を要求するデモを行った"
【新聞報道比較】10月25日最高裁による不妊化要件違憲判決
最高裁判決を受けての、10月26日朝刊を読み比べました。
https://ichbleibemitdir.wixsite.com/trans/post/newspapers_gid1025
今回の最高裁決定(*誤記訂正)でも速攻で発生しているが、自分が持っていきたい方向へ、ものすごい勢いでデマを量産する能力の持ち主がたくさんいるので、世の中こわすぎるよ。
「素人とは思えない速さ」と書こうとしたが、いやいや、もはや普遍的に存在しているわと思い直し。
*この引用の引用先の人物とか
https://x.com/sato__michiko/status/1717091054296744285?s=20
@otonashi_haya あっ、そうですね。ご指摘をありがとうございます。誤記してしまいました……
「一般にあらゆる種類の混乱屋や神秘家がそうであるように、セクト主義者は、その一歩ごとに現実からしっぺ返しを受けるので、いつも激昂状態にあり、絶え間なく「体制」や「方法」に不満を唱え、しょっちゅう小規模な陰謀にふける」(トロツキー『過渡的綱領』)
ここ数年、これを思い知らされている。
1970年代の論壇誌に散見される「セクト」批判はテキトー「日本人」論とか「集団主義な日本人」観とかも援用されながら展開されているものがあったが、そんな民族的特性に還元しなくても、ある種の「政治」に必然的につきまとう普遍性を持ったものではなかったか。
セクト主義は左翼セクトだけ(2文字傍点)の宿痾ではなかった。埴谷雄高的「やつは敵である、敵を殺せ」テーゼを原理とする「政治」と不可分な・普遍的なものであったがゆえに、誰でもかんたんに堕ちる。
じゃこ天って、四国とか九州のものは結構美味しいんだけど、東日本の人にとってはおでんに入っている大して美味しくない安い食べ物と言うイメージがあるのかもしれない。
QT: https://erscheinung47.com/@Erscheinung47/111294029555313928 [参照]
障害者差別解消法の発効に伴うバックラッシュもかなりひどくて、制度や世論調査での理解が高まるほどバックラッシュは酷くなるとさえ思えてしまう。特に車椅子ユーザーやベビーカーユーザーへの嫌悪はもう広まりきっている。一方で制度があると、本当に生活における多くのことが変わるのは障害者として実感がある。
トランスに関する法制度の変化も、同様のことをもたらすと思うけど、どちらも、法制度での変化や権利の尊重があっても、バックラッシュに耐えて「生活」における権利を獲得するまでに至る道筋が険しすぎる。
もちろん、トランスに関する事柄はまだ全然これからで、障害者差別解消法のようなものには程遠いのだけど、このような観点からクィアとクリップセオリーの繋がりは本当に今求められてるというか、私が必要としているものだと思う。
"「祖先がホロコーストを経験したユダヤ人として、(イスラエルの)ネタニヤフ首相やガラント国防相が『闇の子どもたち』『人間のような動物』といった言葉でパレスチナ人を形容するのを聞くと、骨身に染みるように感じる」。ワイズ師の団体と共にデモを組織した「イフナットナウ」の政治局長エバ・ボルグワルト氏はそう語った。
「その言葉が行き着く先を私たちはよく知っている。彼らが明らかに意図しているジェノサイド(集団殺害)を阻止するために、私たちはここにいる」"
ユダヤ人団体が全米で抗議デモ、即時停戦とパレスチナ人の公正訴え https://www.cnn.co.jp/usa/35210640-2.html
おー、これこれ。
これを読んで、(まだ咀嚼しきれてないけど、)「みんなちがって、みんないい」に対して自分がずっと抱いていた違和感の正体がクリアーになった。
誰もがみんな違う存在だ、てのは大前提なんだけども、アイデンティティってのが自分個人のものだってのは幻想なんだよな。実のところ、アイデンティティってのは他者との関係の中で形成される/させられるものでしかありえなくて、つまり、アイデンティティの中には始めからすでに政治/社会の力学が内包されてんだよな。社会的公正や差別・不平等について考えるときにはそこに敏感でないといけないのに、「みんなちがって、みんないい」ってのはそこを捨象してしまう危うさをはらんだ言葉なのだよね。
清水晶子さんの
「解像度高くアイデンティティを細かく見て、それを尊重しようよでは済まない。アイデンティティがなぜどのように政治化していくのか、距離を置いて考えていく」
にブンブン頷く。ブンブン。
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『トランスジェンダー入門』刊行記念イベントレポートvol.4~フェミニズムとアイデンティティの政治~
https://shinsho-plus.shueisha.co.jp/news/24944
通りすがりの男子高校生グループが体験入部を「体入 タイニュー」と省略していて、その言葉をどこで覚えた的な考察
『『諸君!』『正論』の研究:保守言論はどう変容してきたか』や『原発とメディア:新聞ジャーナリズム2度目の敗北』でおなじみ、上丸洋一さんの新刊を落掌。『南京事件と新聞報道 記者たちは何を書き、何を書かなかったか』(朝日新聞出版、2023年)。鈴木明『「南京大虐殺」のまぼろし』に登場する新聞記者は事件当時南京にいたのかの検証から始まる冒頭からぐいぐい読ませます。濃厚な労作ですよこれは。売れてほしい本。https://amzn.to/3s1V9FA
@amazon
より
いよいよ迫ってまいりましたこちらの企画、会場は35人も入るところだそうで、お近くの方はぜひどうぞ。JR西荻窪駅北口おりてすぐの今野書店さんです。
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10月28日(土)18時~
『宗教右派とフェミニズム』刊行記念イベント@今野書店
「右派運動を〈性〉や〈歴史〉から考える」
斉藤正美×早川タダノリ×松岡宗嗣
昨今の右派運動、そしてバックラッシュの実態を具体的な事例から、そして身近な問題として考えるヒントを探ります。
Anthropology Conference Drops a Panel Defending Sex as Binary
戦時中ニセ札を製造していた登戸研究所 今も残る秘密戦の史料(Impress Watch)
https://www.watch.impress.co.jp/docs/topic/1537111.html
良記事かと。明治大学平和教育登戸研究所資料館を取材したもの。
陸軍登戸研究所については、当初注目が集まった毒ガス研究は実は中心ではなかった(むしろ超短波による「怪力光線」や、毒物・生物兵器研究、ニセ札印刷などに注力)など、研究の進展がうかがえる。
「陸軍が戦犯追及を恐れて文書を焼却処分して」しまったが故の難しさだが、新たな文書の発見によってわかってきたこともあるとのこと。
「登戸研究所では大きなプロジェクトの始めと終わりで宴会をやる」ため、元所員の日記などから飲み会の日付が分かると、そこからプロジェクト期間を推定できる、という話がすごい。
インタビューに応えた、明治大学の山田朗教授・館長の退職が3年半後に迫っている、というのがちょっと心配。今後も引き続き資料館として維持され、研究が進展することを祈るばかり。
満蒙開拓団が行った土地で、移住して”開拓”しているその場所に、馬賊が、武装集団が、襲撃する。結果死亡者が出る。酷い略奪に遭う。惨たらしい殺され方をする。
市民が被害に遭う。それ自体は言語道断だろう。あってはならないだろう。批判・非難・否定すべきだろう。
ただ、なぜ被害に遭ったのかを考えるべき。
その理由はなんなのか。
そして、満蒙開拓団が入る前に追い立てられ排除された現地住民たちに対して行われた暴力とそれを同列に評価するべきかどうかを考えてみるべき。
そうすれば、分かるものあるだろう。
現在の「イスラエル問題」に関して、流れてくる多くの日本の報道・記者の呟きからはそう思えてくる。
編集業。하야카와 타다노리 。『神国日本のトンデモ決戦生活』(合同出版→ちくま文庫)『原発ユートピア日本』(合同出版)『「愛国」の技法』(青弓社)『憎悪の広告』(共著、合同出版)『「日本スゴイ」のディストピア』(青弓社→朝日新聞出版)あり。 真理が我らを自由にする&労働が我らを自由にする。