これ、もう少し解説すると、文庫フェアは「目立たせる」のが目的であるからこそ逆にフェア内の単体の本は埋没してしまうんですよね。大きいエンド台に何十点も本が並んでいれば、当然ひとつひとつの本は存在感が薄くなる。逆に、通常の文庫棚の中に真っ白い背の本が挿さっていたら目立つ。あと、ふだんあまり本を読まない人=本屋にもあまり来ない人は、本屋の物理的?構造にも疎く、フェア台よりも文庫棚の著者一覧的なものに真っ先に向かう傾向があるからです(くわえて「本=文庫(のサイズのアレ)」というイメージも持っていたりする......がゆえに文庫と単行本を勘違いした問い合わせも頻発するので、刊行されたばっかの本でも「○○という人の文庫が」という内容の問い合わせが来たりする)。
@gucchi_penguin 読みたいですー!文庫本のサイズ感が好きです。手にちょうどよく収まって、中身はぎっしり、みたいな。子どもの頃は「大人の本」と思っていて、背伸びして手に取ったりしてました。手に収まるサイズ大事です。
@bitter100 子どもの頃は特に本に興味もなかったので、そもそも単行本と文庫という区別/概念すらなかったですね......笑
@gucchi_penguin 夫が単行本ばかり買ってくるので「保管に困る!」と思ってました^^;
なので、かつてチェーン店で文庫棚を担当していたときは、みんな知ってるような有名な著者の新刊は新刊棚だけではなく通常の文庫棚にも1冊挿しておくようにしてました。そもそも「今月出たばかり」ということを知らない人のほうが多いので。誰々の本がいついつに出た、なんてのを把握してるのは本好きの者のみ。大多数はそんなことは知らずに本屋にくる。という感覚がチェーン店に勤務すると身につきます(皆さんの中にも、いわゆる独立系本屋との相性が悪いと感じることがある人はいると思いますが、それはかれらの多くはチェーン店勤務経験がなく、ゆえに本屋の基礎的なものを知らないまま棚/店全体を構築しているから、かもしれません)。