Netflix今際の国のアリス2 エピソード8ネタバレ感想 

《くろっけぇ》
ハートのクイーン・ミラは妖しく艶やかで、アリスの後悔であり弱点であるカルベとチョータの記憶を利用し惑わせていく。ウサギとの絆が深まっていなければ、アリスの精神は過去の渦の中に囚われて、げぇむを棄権させられていただろうな。
ウサギとの未来を願ったことで正気を取り戻した。前を向いて生きるには未来が必要なんだね。

今際の国の国民になる永住権を手にするか、しないか。
「手にする」を選んだ人は主催者側になるということだと思うので、これまでのクイーンやキングたちは残ることを選んだ人たちなのだと思うと切ない。皆自分の生き方を選んでいただけで、単に現実を憎み逃げた人というわけでもない。ミラだって、アリスとウサギの絆を見て泣いていた。

「手にしない」を選ぶと現実世界で息を吹き返すという、タイトルの伏線回収。
これまでのげぇむでしきりに希望や信じる気持ちが求められたのはそういう事なんだと。死の瀬戸際では、最後は無意識の強い生命力に左右されるのかもしれないな。
今際の国の記憶が無くても、また新たに出会えばいい。光に向かって爽やかなラストかと思ったら、トランプのジョーカーが不穏だ。

Netflix今際の国のアリス2 エピソード7ネタバレ感想 

ニラギが捲し立てる言葉は、まるで鋭く切り付けるように身体中を駆け抜けていった。
「沢山の人間が死んでるのを見て何でも解った気になってんじゃねぇよ」って、グサグサグサッと刺さる。本当はちゃんと人を見ているんだよね、仰る通りです。

スペードのキングとの死闘は絶望させられた。元傭兵の強さは半端じゃなくて、残りの仲間が次々と致命傷を負わされるシーンは画面に釘付けで息つく暇もない。アリス側も誰1人怯まずに力の限りを尽くして挑んでいる。本当に勇気のある人たち。
アリスの作戦が成功して良かったけど、アンは亡くなったし他のメンバーもキツいかなぁ。あれだけ撃たれたり刺されたりしているから。
キングは戦場で、死にかけの仲間を苦しみから救うため撃ち殺した過去がある。その役割をアグニに託すシーンも悲しかった。誰も望んでこの世界に来ていないであろうことが1番悲しい。
壮絶な戦いだった。

残るはハートのクイーンのみ。
あの血みどろの戦いを乗り越えてクイーンに迎えられたのが真っ白い薔薇に囲まれ整えられた屋上庭園で、これはまた嫌なげぇむになりそうだなぁと心配。

Netflix今際の国のアリス2 エピソード6ネタバレ感想 

《ちぇっくめいと》
ウサギが「私は元の世界に帰りたい」とプレイヤーを説得しだして胸が熱くなった。
ここにとどまりルールの隙をついて生きながらえるよりも、希望を持って次に進むことを皆が選択してくれて良かった。
元の世界なら希望なんかなくても日々はただ過ぎてゆくが、死がすぐそばにあるこの世界では、希望というものがかけがえのない光に見える。

《てんびん》
見応えある頭脳戦。
ダイヤのキング・クズリューとチシヤの一騎打ちは見ものだった。
クズリューは「公平と平等」が存在しない元の世界での弁護士としての経験から、命の価値について考えている。
チシヤは大学病院勤務医として、大学側から金やコネによる患者の命の選別をさせられてきた。
そんな2人が対峙する。命をかけて語り合うに相応しい。
「理想のために」とクズリューは言う。これはほとんど希望と同じだね。こんな世界でも人々の理想は消えていないのが印象的で、そのためになら死ねるという考え方も美しいと思う。
クズリューは隙のないビジネスマンの外見をしているのに、最期はその奥にある人間性が一際輝いて見えた。
もう1回見たいくらいだな。

Netflix今際の国のアリス2 エピソード5ネタバレ感想 

アグニは軟弱だと言ったけど、目的がなくても生きると言えるのは強いと思うなぁ。そういうアリスの前向きさは、仲間の死を乗り越えてきたことに由来しているのかな。アグニもウサギもまだ後悔や喪失の真っ只中にいるから結論は出ない。
死に場所を探しているアグニはいつか自分の道が見つかるといいね、心配してくれるヘイヤと一緒に。

「かまゆで」
ヘイヤの左足を失うシーンにぞわぞわした。全員殺すことを目的としたようなげぇむの混乱の中で、母の幻影を信じたことで生き残るヘイヤ。ここでも希望を失わなかった者が勝てるんだなぁ。

「ちぇっくめいと」
体力戦のげぇむでありながらクイーンに靡いてビザを延長し続けているプレイヤーがいるのは汚い。が、何としてでも生きるにはそうしなければならないんだろうか。
王様に設定されて怯える少年を見捨てれば、みんなが生き残れる。そんなことをしてまで生きたいかと、平和な部屋から見ている私は思ってしまう。
子ども好きってわけじゃないけど、子どもが大人のせいでつらい目に遭うのは許せないことの1つ。私の中の正義感がメラメラ燃えだす。

Netflix今際の国のアリス2 エピソード4ネタバレ感想 

「どくぼう」
チシヤの声がとにかく良いな〜。
プレイヤーに揺さぶりをかけて選択肢を絞るものの最後は2択で当てたのが、らしくていい。独房でのあの一言を聞いたらスカッとした。
ヤバに支配されていたコトコが裏でハートのジャックと通じていたというのは考えてなかったな。裏切りがあったらいいなとは思ってたけど。
散々騙し合って不信感を煽られた後に、信頼こそが生き残りへの道だと結ぶ。
仲間なら信頼できる。でも見ず知らずのプレイヤーに自分の命を預けられるか。こんなむき出しの世界で人間そのものを信じるまなざしを持つことも必要だなんて難題だ〜。これはそのまま、元の世界でも言えることなのかもね。

この世界は元の世界の単純なコピーってわけではないのかな、理知的なアンの喋りを聞いてると落ち着いてくる。
それに花火って一体何?肝心なところを聞けなくてキー!っとなった。急に現れてなんでもかんでも撃ち殺すスペードのキングさん。ちょっとあんたは今出てくるなー!って叫びたい。
いつかアリス一行も直接対決するのかな〜楽しみ。

Netflix 今際の国のアリス2 エピソード3ネタバレ感想 

「すうとり」
ここにきてまた辛い判断を迫られるアリス。画面のこっち側でも、痛そうすぎて頭抱えて叫んでた。
タッタが自分で思いついて犠牲になったことで後悔と覚悟が伝わった。この緊迫感。これぞげぇむ。
こういう友情のやり取りはシーズン1の時の仲間を思い出す。
タッタの捨て身の案に負けたキューマの最期は、アリスに語りかける声がひどく優しくて切なかった。恨みなんか微塵もない顔をしている。そして心から幸せそうに、やり切って死んでいったのも印象的。
どこにいても自分の人生を全うしていける人だったんだろうな。

「どくぼう」
プレイヤー同士で騙し合う、疑心暗鬼になるげぇむ。降りることを選んだプレイヤーの気持ちが分からなくもない。
「おれピンチじゃん」って気づいたチシヤの一言に笑った。みんな精神が限界に来ているのに、こんな時でさえ飄々としたキャラクターなのが虹郎さんの雰囲気にピッタリ。
本当にピンチだけどここからどうするんでしょう。
ハートのジャックは誰か?磯村さんの役は最初から怪しさ満点だし、さとうほなみさん演じるコトコもなんだか盲目的すぎて怪しい。

Netflix 今際の国のアリス2 エピソード2ネタバレ感想 

「すうとり」
私の物覚えの悪さのせいで、げぇむのルールが全然頭に入ってこなくて悲しい。最終的には分かったけど。私がこの世界に行ったらまず間違いなく、真っ先に死にますね。

過去バンドマンだったというキューマの持論「真の対話」や「生き様」といったキーワードは、理屈じゃなくて感覚で分かる。
一回のライブにかける情熱とぶつかり合う魂はあの場でしか味わえない極上の体験。このまま死んでもいいと思えるほどのライブを愛して、それと同等以上の、命を燃やすバトルを求めているんでしょう?それなら死んでも悔いはないもの。
アドレナリンが出ていたら何も怖くないだろうなぁ。
たしかにアリスの言う通り、キューマのことはもっと知りたいと思わされる。
それにしてもこの役、肉体の維持管理や撮影の構図が大変そうである。

アリスは読み負けて絶体絶命だが、起死回生の案、あるよね?
アリスが追い詰められて表情を歪めるシーンはシーズン1の時から好ましく見ている。

Netflix今際の国のアリス2 エピソード1ネタバレ感想 

原作は未読。
対戦車ライフルやアサルトライフルで撃たれて死んでいく人たちを見て、アリスは過去に自分がやっていたFPSを重ね合わせていたけど、現実に人が撃たれるってこういうことだよなと思った。
スペードのキングは物凄く雑に人々を撃ち殺すから、マントで肌色が一切見えなくても逆に強烈に人間みを感じた。この人がメインプレイヤーで、あとの無防備な人間は射的の駒でしかない。
性格が出てるのか?と思ったのは、クラブのキングはちゃんと自らエントリーさせてルールに則ってげぇむをするみたいだから。
この従来通りのやり方が始まる終盤まで、ソワソワしてしまった。ルールの無い世界は怖いよ。

アンが都会の街中でカーアクションを派手にやっていてどう撮影したのかが気になって仕方がなかった。渋谷の象徴的な建物群のシーンはセット&CGというのは見たけど、車で走り回るのは……?
気になって検索したら、監督が「史上最大規模の封鎖をした」と語っていた。場所は渋谷じゃなさそうな気がするけど、撮影大変だっただろうな。

アリスとウサギの意見の相違についてはあんまり興味が湧かないので、早くげぇむを見たいな〜。まぁまだエピソード1だから。

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