今日は的確に雨に降られた。かなりずぶ濡れ。「これがおれだ」という充実感があった。充実それじたいが善ではないという話。
ちなみにルヌガンガの斜向かいにある古本屋YOMSも、小さいお店ながらすべての棚をくまなく見たくなる品揃え。買いたくなる本がなかったことがない。この2軒はいつもセットで行っている。
https://yoms-furuhon.sakura.ne.jp/
ルヌガンガとYOMSの間に住みたい。そこは路上であることが惜しまれる。
なによりルヌガンガ、何度か行ってるんだけど、棚に並ぶ本の1冊1冊について“それはどんな本か、そしてそれがそこにある理由”をお店の方がきちんと説明してくれそうなくらい丁寧なつくりの本屋で、居心地がいいうえに背筋も伸びる。
(最寄りは高松駅から琴平電鉄で2駅の「瓦町」)
香川県高松市の本屋ルヌガンガであった、柴田元幸朗読会に参加してきた。定員30人に滑り込み。
迫真の朗読の半分はレアード・ハント作品から。残り半分はほかのいろんな作品から。
Q&Aの時間もあり、ずっと気になっていた件について予想外の答え(長文)をもらえてよかった。
ブログを書いた。こんなにもあらすじが多くなったのは、第一章が「話を始める前の一世紀半にあったこと」を詰め込んで地ならしをする導入部分だからであって、以後はこんな書き方にはならないと思うんだ。もちろん、導入部分を含めて小説はもう始まっているわけだけど。ここまでの進捗は27/283ページです。
(33)ホーソーン「七破風の屋敷」を読んでみる [2]:
http://outofthekitchen.blog47.fc2.com/blog-entry-851.html
メイキングの面白さってなんなんだろう。
NHKのディレクターが1人でカメラを持って宮崎駿を追った「ポニョはこうして生まれた。」もむちゃくちゃ面白い。こっちは完成した作品だが(というかメイキングってふつう完成した作品のものしか世に出ないはずだが)、製作が本格的に動き出したあたりでディレクターが出禁をくらい、そこからは映像が残っていないという衝撃の展開がある。メイキングのほうが完成しない。
それでも、構想を練っている段階の駿のそばにずっといるという点で、どんなインタビューより駿の頭の中に迫っていたはず。
「君たちはどう生きるか」のスタッフロールにそのディレクター氏の名前もあった。まさか出禁なんてことはなく、可能な限り製作過程を記録してるだろうから、なるべく長く見せてほしい。10時間でもいいし、20時間ならもっといい。
「ホドロフスキーのDUNE」(2013)をまた観たくなって観た。10年前の映画なのか。
1970年代中盤、『デューン』を映画化しようと奮闘し、結局実現しなかった顛末をホドロフスキーと関係者が振り返る。
・これはと見込んで協力を依頼し、引き受けてくれたスタッフを「戦士」と呼ぶ。「この映画に携わるすべての人間は魂の戦士だ」。メビウスもギーガーもホドロフスキーの戦士。
・皇帝役として出演を交渉したのがサルバドール・ダリ。パリのレストランでダリとお付きの者の計12人が囲むテーブルにホドロフスキーは呼び出される。ダリは問いかける。若いころピカソと海岸に行った。車のドアを開けるといつも砂の中に時計を見つけた。「君は砂の中で時計を見つけたことがあるかね?」
・試されている。即答しなくては。「時計を見つけたことはない。でもたくさん無くした」。ダリ「なるほど、分かった。バルセロナで待っている」
・最高。
・最初から2/3が製作に向けて盛り上がっていく過程。残りが頓挫した事情やその後の話。
・失意のなか、デイヴィッド・リンチが『デューン』を映画化すると聞いて激しく落ち込んだ。彼は天才だ。ぜったい観ないつもりでいたが、息子に諭された。「本物の戦士なら観に行くべきだ」。
・観た感想が最高の最高。「人間として当然の反応だと思う」
「iichiko」はブルガーコフ特集を2号もやったのか(2009年)。どっちかだけ持ってたはず、ということはPART Iだろうか。
自分の書き癖にいちばん合っている筆記具はパイロットのスーパープチ(細字)で、そういえばこれってどれくらいインクがあるんだろうと気になり、新しくおろした1本を書けなくなるまで使い続けることにした。
…以来2ヶ月、いつまでもインクが尽きなくてこわい。
いったん線が細くなって、そろそろ終わりか…?と思ってからもえんえん書けている。キャップをはめるたびに回復してるんじゃないか。
https://www.pilot.co.jp/products/pen/sign_marker/sign_pen/super_petit/
手書きの機会が減ることで漢字が書けなくなるという変化はいまだに自覚できるほどは起きてないんだけど(いま書けない漢字はもとから習得し損ねていた)、この2年くらいで急激に「字が下手になっている」のはありありと感じており、これには自分でがっかりした。それでノートを買ったり、抵抗を試みているところ。
おお、文学フリマ香川。2024年7月28日(日)。
趣味は引用