おかやま表町ブックストリートというイベントがあって、一般参加者の一箱古本市(多数)と古本屋の古本市(少し)とがアーケード街に一直線でえんえん並んでいた。
予想していた倍以上の店の数だし、値段もやたらと安いものが多く、30冊くらい買ってしまった……と思ったが、帰って数えたら18冊だった(人間の小ささ)。
・出かける前に「中公文庫で1巻本の『細雪』があったら買おう」と、それだけぼんやり決めていた。すると本当にあったので笑った。今後はもっといろいろ決めておくべき。
・1メートル四方のスペースにドナルド・バーセルミの単行本を3冊置いている方がいて、『死父』の新装版がうちにあるやつよりずっと美本で値段も手頃、一瞬心が動いたものの、ほかの人に回ったほうがいいと考え直した。回ってくれ。
・ハードカバー版の青木淳悟『四十日と四十夜のメルヘン』を400円で売っていた古本屋の方に、別の本を会計してもらうとき「こっちの本はこれから必ず引く手あまたになります、信じてくれ」と申し上げようか迷った(申し上げなかった)。
・会場すべてを通して、谷川俊太郎の本がたくさん。このタイミングだからなのか、そもそも本が多いからなのか、といったら両方だろう。
そのへんの中学生よりも年上になっていた洗濯機の調子がいよいよ悪くなり(回転が非常に穏やか)、いよいよ買い替えないといけなくなった。
いくつか家電メーカーのサイトをのぞくと、「本体各所の寸法と、設置に必要なスペース」の数字がなかなか見つからなかったり、情報不足の場合が多くて疲弊した。これ、どんな機能よりも大事じゃないだろうか。うちは防水パンまわりがすごいタイトなので特に。
それで結局、実物を見るため駅前のビックカメラへ。きっと鬼のように詳しい人がいるはず/いてくれ、でも昨今は店員の数も多くなさそうだからその人が昼休憩を取りそうな時間は避けるよう気をつけ、売場で物欲しげな顔をしていると、「…お探しですか?」と近づいてきたのがまさに期待した通りの人だった。
わたしのメモ【写真】をチラ見しただけで「この丸は?」など訊かずに「それなら」と候補を並べはじめたのには胸がキュンとした。メーカーによって異なる寸法表示を統一して説明してくれるし、ラックを取り付ける方法いろいろ、新機種の出揃う時期までどんどん喋る。こちらの質問にも脊髄反射の速さで的確な答えが返ってきた。
配送の手続きをしながら、次に買い替えるときもあなたに頼みたいと思いつつ、極力買い替えなくていいようにこの人は相手をしてくれたのだ…と感じ入った。
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