いちばん近所の本屋、小さくても新潮文庫の新刊は毎月全点を入荷しているようなので大丈夫だろうと思いつつ、念のため取置きをお願いしておこうとレジで『百年の孤独』と書いたメモを渡したら、店員さんが「ああ、はい」という顔で笑った。
無事受け取ってきた。
筒井康隆の「解説」が意味をもつのは、中で出てくる《現実と超現実が居心地よく同居しているのだ。》なんてフレーズに「あっ、中公文庫『虚航船団の逆襲』に収録のエッセイ「現実と超現実の居心地よい同居」じゃないか!」と反応する読者だけじゃないかと思うが、わたし自身がそれなので、あたらしい読者に向けた文庫解説(前宣伝・ガイド)の役割を果たしているのか判断がつかない。ほんと、40年前の自著をめくり直して書かれた内容で、懐かしくもあり、寂しくもあり。
平台で『百年の孤独』の隣に『『百年の孤独』を代わりに読む』(友田とん、ハヤカワ文庫)を並べていた、やっぱりここはちゃんとした本屋。
丸善まで行かずになるべくここを使いたい。問題は今年のテーマが「なるべく本を買わない」であること。
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