『最後の三角形 ジェフリー・フォード短篇傑作選』(谷垣暁美 編訳 東京創元社)、ミステリー寄り、ホラー寄り、SF寄り――でも間違いなくジェフリー・フォードな幻想短編が14編収録されていて、2冊分くらいの読み応えがあり堪能しました。噂に聞いていた「アイスクリーム帝国」がともかく素晴らしい。共感覚からこういう話を思いつけるとは。親しくなった隣人からあるものを託される「マルシュージアンのゾンビ」にもびっくりした。
〝本書に登場するある男性は、幼い頃からサーカスで生きてきたが、子供の成長を機に外へ出る。ところが、サーカスが公演地を移動していた間隔で、何かに憑かれたように、自宅の模様替えをせずにはいられなくなってしまうのだ。〟『サーカスの子』読まねば。
https://gendai.media/articles/-/115177?imp=0
ふと思う、人はなぜ小説を投稿する/書くのだろう(商業を目指す場合)
私がぱっと思いついたのはこんな感じです。
1. 腕試し
2. ○○(任意のジャンル)小説家になりたいから
3. 文章を書く副業・本業を持ちたいから
4. 制作が楽しいから
5. 人を喜ばせたい、驚かせたいから
6. 特定の表現/問いを世に出したいから
発売になったようです。
QT: https://fedibird.com/@dempow/110897242773580036 [参照]
村松美賀子、伊藤存ほか『新装版 標本の本 京都大学総合博物館の収蔵室から』(青幻舎, 2019)
立ち寄ったブックカフェで、久々に見かけて手に取りました。その名のとおり、大学博物館の標本について豊富なカラー写真と共に教えてくれる本です。
私は表紙のタケネズミ標本の写真が大好き。本文で「たけだけしい」と表現されているとおり、強そうな顔がたまりません。リンク先でいくつか紹介されているように、獰猛な顔をさせすぎではないかと思うような標本も載っています。写真もそうですが、制作物はワンシーンを切り取った人の考えを反映したものになります。実は客観やありのままを見せるとは限らない。
https://www.seigensha.com/sp/hyohonnohon/
「ブック・デザイナー鈴木一誌の仕事」
https://www.junwajda.online/ブック-デザイナー-鈴木一誌の仕事/
とりしまです。Dempow Torishima 絵と小説をかきます。最新刊は長編『奏で手のヌフレツン』。著書に『皆勤の徒』(英訳版、仏訳版も)『宿借りの星』『オクトローグ』『るん(笑)』、高山羽根子さんと倉田タカシさんとの共著『旅書簡集ゆきあってしあさって』。SFマガジンで「幻視百景」連載中。