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読了 五十嵐貴久/リバース 

リカシリーズの過去編。
小・中学生時代のリカの家庭、雨宮家のことが家政婦として雇われている女性がしたためる手紙の体を取って綴られている本作。
この女性はとある村で教会に住んでおり、上京して神父の伝手で家政婦協会へ。
そこから派遣されたのが住み込みで働け、前の家政婦が突然辞めてしまい困っている、という雨宮家だった。

雨宮家、全員いろんな方向へ狂ってるんですよね…。
Jホラー的な精神的にジワジワやってくる怖さ、不穏さが相変わらず凄い。
途中、とあるきっかけで完全にリカの正体が分かるようになってるんですよ。
あ、だからリカはあの特徴なのか!だからリカは撃たれても跳ね起きて飛びかかって来られたのか!と納得出来る描写がしっかりあるんです。

それでも他の家族が内に秘めていたり表出している狂気や執着が尚恐ろしい。

リカがリカたる所以、育った家庭環境、何にせよ救いようがない物語でした。
このシリーズはしっかり読み手の精神力、気力を奪っていきますが、それがまた癖になってしまって次の巻を開いてしまうんですよねえ…。

:ohayougozaimasu:
しっかり中途覚醒に阻まれた睡眠となってしまいました :blobcatsadlife:
朝までしっかり寝たいものだ :blobcatconfounded:

このメッセージ好きでつい表示させたくなる :zonepane: :koresuki:

読了 五十嵐貴久/リターン 

リカシリーズの2作目。
RIKAから10年の時を経て事件が動き出す。
本当にこのシリーズは読むのに気力がいります :blobcatphoto_frustration:
貞子的な容姿の怖さ、海外ホラー物のモンスター的な怖さ、なのにちゃんと?日本語を喋り生活をしている生の人間 という一番怖いやつが凝縮された存在、リカ。

今作も不穏の連続でした。
最後の方でちょっと違和感を覚えるというか、もっと上手く立ち回れたのでは…?という箇所があったりもしましたが、なかなかスリリングな展開でした。

さて、終わり方もとてもとても不穏なものでしたが、このシリーズまだ続くんですよ。
ただ、表題的にこの時系列が続くのかしら?っていう疑問があります。
リカの過去編みたいなのが挟まるんでしょうけど、1冊これまた不穏なタイトルがあるんですよね…。

何はともあれ、シリーズ読みをして行きます!

気になる 絵文字あるのかと思って、見落としたか!?検索の仕方が悪かったのか!?と試行錯誤するも見当たらず。
落ち着いて詳細見たら他サーバーの方が付けてくれたやつでした :ablobcatblinkhyper:

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読了 有栖川有栖/捜査線上の夕映え 

タイトルからしていい雰囲気ですよね!
そうそう、アリスと火村のやり取りこんな感じだったなあ…と感慨深いものが。

父の影響もあって、紙の書籍で追っかけていた有栖川有栖作品ですが、電子でもまた全部を追いかけ直す勢いで買い直して再読していきたいです。
学生アリスシリーズとか面白かったんですよ!
子供ながらに覚えているのは「幽霊刑事」です。
もどかしさと、警察にこんな悪い人がいるの!?って驚いたものです。

本作ではコロナ禍直後の混乱が時代背景で、マスクの描写が頻発します。
そして、マチコさんの過去とあだ名の由来がここで明らかに!
最早有栖川有栖作品の準レギュラーと化しつつある高柳刑事。
彼女の過去が火村・アリスによって掘られます。

作者あとがきにもありましたが、非常にエモーショナルな内容で、景色描写や氏特有の秀逸な旅描写のお陰で容易に想像出来るんです。
犯行動機やそれに纏わる人物の思惑や過去の柵など、心情面でもエモーショナルで少し重たいというかズキズキするような、そんな読後感でした。

ぞーぺんさん :zonepane::blobcatblush2:
misskey.yukineko.meへのログインエラーの報告です :blobcatsalute:

読了 中山七里/ネメシスの使者 

犯行の動機も、過去も、何もかもが切なすぎる理由でした。
登場人物にカゲがありすぎて誰が犯人でも不思議じゃないなあ、という感じ。
ただ、不自然に登場する人物がいたのでなんとなく筋道立てて読みすすめてたら、そういうことだったのか…とあっさり意表を突かれました。
死刑論議に関しては未だに様々な意見や立場、思想がありなかなか進まないのが現状ですが、まさに色んな視点から死刑という制度を見た物語でした。

読了 中山七里/テミスの剣 

静おばあちゃんが現役の判事、渡瀬刑事がまだ若造だった頃の物語。
静おばあちゃんシリーズで、静本人が語っていた過ちの事件について描かれていました。
序盤は昭和が時代背景としてあるのですが、警察の取り調べの描写がなかなかえぐい。
実際に酷い時代はこの描写を凌駕するものもたくさんあったのだろうな…と思いました。
寝かさず食わさず飲まさず、暴力恫喝強要懐柔、精神的にも肉体的にも限界まで追い込み自白を強要する。
挙げ句の果てに証拠も捏造する。
この冤罪事件は悲しい結末を迎え、平成の時に戻り渡瀬は大きく成長を果たす。
結末は流石は中山七里というもので、あちゃあ…
、そうなるのかあと言うものでした。
エピローグでホッコリ出来たのでまだ救いがあったのかな…?

読了 中山七里/銀齡探偵社 静おばあちゃんと要介護探偵2 

今回は玄太郎が東京で大暴れ。
とある事情で都内の病院で再開することになった2人。
東京でも相変わらずの暴君ぶりを発揮する玄太郎。
中盤以降は静にも関係してくる事件が目白押しで悲しい物語が…。
そして名古屋に帰る玄太郎を見送る静の予感は当たるのだった。

読了 中山七里/静おばあちゃんと要介護探偵 

大好きな2人がタッグした個人的に最強の物語!
要介護探偵、玄太郎の痛快さは相変わらず。
というかむしろパワーアップして帰ってきた :ablobcheer:
事件の内容は物哀しいものやなんとも…なものがありましたが、そこは玄太郎の突破力、無茶苦茶さと静おばあちゃんとの軽快なやり取りで読み進めることが出来ました。
次も続きの作品なので楽しみです!

え…っとお…
寝る前にニュース確認しとくかあ、と思って :twitpane: Limited版開いたんだけどお…これは、つまり、そういうこと?
ついっとぺーんプラスが使えなくなったときもこれが頻発したような…
あれれ、間違えてプラス開いちゃったかな?って思ったけどプラスは Twitterにより停止されています。って表示されるし、テーマ変えているのでやはりLimited版で合ってて、だから、つまり、もしかして、これって、えっと、あの、その…

読了 中山七里/静おばあちゃんにおまかせ 

安楽椅子探偵もの。
孫娘が持ち込んでくる謎を、話を聞いただけで解決へと導くスーパーお婆ちゃん。
元裁判官ということもあり、同じく法曹界へ進もうとする孫娘へときにアドバイスを、ときに厳しい現実を訓える。
そんな孫娘は現役の警察官から事件の相談を受け、上層部にまで認められる存在に。
しかし、彼女には悲しい過去があり更に静おばあちゃんは……。
という短編集でした。
このシリーズは次巻からが私の本命でして、さよならドビュッシーの前日譚に登場する要介護のおじいさんが登場するんです。
その本にも静おばあちゃんがこそっと登場していたり。
とても楽しみにしていたシリーズで今後もワクワクしながら読み進めることができそうです。

読了 有栖川有栖/濱地健三郎の幽たる事件簿 

濱地健三郎シリーズ2作目。
心霊にまつわる事件などをメインに活動している探偵濱地健三郎。
彼のもとには今日も様々な心霊相談が…。
今作は切ないような寂しいような物語が多い連作短編集でした。
少し趣向が変わって純粋なる?化け物が登場する物語も。
いよいよ助手の志摩にも霊能力がどんどんと開花されて来ました。
次巻がすでに発売されているのですがひとまず積読を読み進めて行こうかな、と思っています。
志摩がどこまで霊能力を育てて行くのか、濱地健三郎のもとにどんな依頼が飛び込んで来て、どの様に解決して行くのか楽しみなシリーズです。

読了 有栖川有栖/濱地健三郎の霊なる事件簿 

心霊探偵 濱地健三郎の短編集。
以前読んだ 幻坂に登場した人物でもあります。
心霊ものだけど、オカルト要素に寄り過ぎずミステリーを残してるという絶妙な物語。
流石は有栖川有栖!
続編を読んでいきます :blobcatreading:

読了 喜多川泰/賢者の書 

ずっと気になっていて、同作者の他作品も気になっていた時にAmazon Kindleセールで購入。
評価が高く、評判が良いというのを承知の上であまり期待し過ぎないでいようと思っていたのですが、どうしても期待値が高くなってしまっていたようです。
個人的にはあまり響かない内容でした…。
読んで後悔した、とまでは言いませんが特に得るものは無かったかな?という感想です。(個人的感想)
体調が悪い中、読書が出来たという点に於いてはよかった!

読了 辻村深月/きのうの影踏み 

怪談の短編集。
怪談といっても単純な お化けが出てきてキャー!とかそういうのではなく、人怖的なものやちょっと不思議なもの、不可解なもの、不気味なもの、日常にあるルールから逸脱して非日常になる怖さ等々いろんな"怖さ"が内包された物語が詰まっている1冊でした。
解説が秀逸で、あーこれこれ!読んでてこれを感じたんだ!っていう内容でした。

読了 村田沙耶香/丸の内魔法少女ミラクリーナ 

久し振りに村田沙耶香さんの作品を読みました。
短編集になっているのですが、どのストーリーも村田作品!!て感じで良かったです。
不気味なシュールさというか独特な世界観が確立されている作家さんの1人で大好きです。
伊坂幸太郎、辻村深月、森見登美彦、村田沙耶香、中山七里(敬称略)はそれぞれに 〜作品!という味があるので特に好きな作家さんです。

読了 垣谷美雨/希望病棟 

後悔病棟の続編。
不思議な聴診器は無事に受け継がれ、またしても1人の医師を救うことに。
今回は2人の末期癌患者が主な登場人物で、治験をすることに。
その結果…。という物語。
結構刺さる台詞や社会問題などがありなんともいえない気持ちになる部分もありました。
社会派色が少し強めな内容になっていますが、現実はもっと厳しいんだろうな…と思うことばかり。
後悔病棟も今作もかなり面白く、興味深く読むことができました!
聴診器の謎についても少し触れられていたり。
続編があるようならぜひ読んでみたいです。

読了 垣谷美雨/後悔病棟 

タイトルから暗い物語を想像していたのですが、意外にもちょっとほっこりする読後感でした。
知念実希人さんの死神シリーズに通ずるほっこりさと内容だったように感じました。
死神シリーズは人ならざるものが動物のかたちをとって死期が近い人の無念を晴らしていく、本作は人の感情が上手く分からない、上手く伝えられない医師が心の声を聴けたり過去をやり直す体験が出来る聴診器を拾い無念や後悔を晴らしていく物語。
このあと、シリーズを読んでいく予定ですが、どのような展開になるのか楽しみです。

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