読了 中山七里/テミスの剣
静おばあちゃんが現役の判事、渡瀬刑事がまだ若造だった頃の物語。
静おばあちゃんシリーズで、静本人が語っていた過ちの事件について描かれていました。
序盤は昭和が時代背景としてあるのですが、警察の取り調べの描写がなかなかえぐい。
実際に酷い時代はこの描写を凌駕するものもたくさんあったのだろうな…と思いました。
寝かさず食わさず飲まさず、暴力恫喝強要懐柔、精神的にも肉体的にも限界まで追い込み自白を強要する。
挙げ句の果てに証拠も捏造する。
この冤罪事件は悲しい結末を迎え、平成の時に戻り渡瀬は大きく成長を果たす。
結末は流石は中山七里というもので、あちゃあ…
、そうなるのかあと言うものでした。
エピローグでホッコリ出来たのでまだ救いがあったのかな…?
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