内容まとめ4/4

海堂尊氏。
「控えめに言って、アンジェスへの約120億円の税金投入は、カネをドブに捨てたようなもの」。コロナ禍で、10年前書いた『ナニワ・モンスター』が「コロナを予言したようだ」と言われた。この本は豚インフルエンザをめぐる状況を描いたもの。同じ問題がまた起きたということ。これから大阪万博でまた同じこと(権力と癒着した勢力による、様々な事柄の私物化)をするつもりだろう。何回も同じことを繰り返させないようにしよう。

八木啓代氏。
創業してから10数年、アンジェスは新薬の開発にほとんど成功していない。一回だけ「コラテジェン」という薬を出している。これは「期限付き・条件付きで早期に薬を承認」という安倍首相が導入した制度の第一号らしい。
また、森下は「健康食品の機能性表示」制度(安倍首相が導入)に「コンサル」的立場で関わっている。この制度、なんか論文1本でも根拠を示せば申請できるらしいのだけど、「コンサル」に話を通さないと何回でも落とされる仕様になっているっぽいとのこと。

江下雅之氏 。
(コーディネーター・全体司会をつとめた、明治大学教授) 。
「今まで、皆さんのお話を伺っていて、森友・加計学園問題のようなことがまた起きているような印象を受けました」。

以上です。

内容まとめ3/4

吉田統彦氏。
税金100億円以上投入されたが、アンジェスはそれをちゃんと適正に使ったのか、国会で何回か質問した。未だに納得できる答えは出てこない(厚労省から「今秋」との答弁は引き出せたので、この9月くらいには答えが出てくるのかも?)。そして、会期中、当時の厚労省担当責任者が複数回控え室まで直接やってきて、「コロナワクチンの開発が必要だった、あの時点では仕方なかった」などの泣き落としっぽい言い訳などを繰り返す。よほど「忖度」してほしい模様。
また、以前、吉田氏が研究者だったときからアンジェス森下を知っていたが、何かの話をしているとすぐ「今度安倍さんとゴルフするから、その話、しておくよ」というのが口癖だった。
「ディオバン事件」という新薬開発をめぐる不正事件にも、森下は審査側で関わっている。普通だったら、こんな事件に関わっていただけでもう表舞台からは退場になるようなことなのに、本当におかしい。

内容まとめ2/4

アンジェス話は
ブログ「八木啓代のひとりごと」で
nobuyoyagi.blog16.fc2.com/blog
かなり凝縮して紹介されています。

登壇者のお話もだいぶこれと重なるところが多かったです。

なので、基本的にそれ以外の話を紹介。

植地泰之氏。
ワクチン開発者側の立場から。「製薬会社は世界中情報収集している。特にコロナのときは、自分も毎日国際会議をして、いろんな情報に触れていた。製薬会社ならば、少しでも開発の可能性がありそうな話をみつけたら、絶対すぐに飛びついて、共同開発を持ちかけるなどの話になる。アンジェスの話にとびついた企業は世界中どこにもなかった。可能性はないと判断されていたのだろう」。
また、「慢性の病気と、コロナのように急に症状が悪化する病気とでは、ワクチン開発の方法が全く違う。アンジェスの発表を見ていると、そういうことも分かっていなさそうに見える」。

内容まとめ1/4

7/20の明治大学シンポジウム「コロナ、報道、国産ワクチン その裏側を探る」。
meiji.ac.jp/dai_in/infocom/202

とてもおもしろかったです。
以下、主観による内容まとめ。

最初、製薬会社でワクチン開発に携わっていた医師の植地泰之氏。一般的なワクチン開発の手順や歴史等について。

次に、遺伝研の川上浩一氏。コロナの際、公的機関が意図的に流したデマについて。(なんか、あまり具合がよくなさそうで、何回も咳をなさっていました)。

三番目、医師・衆院議員で以前はジョンズ・ホプキンス大学などで研究していた吉田統彦氏。「大阪発ワクチン」のアンジェスと創業者森下竜一氏について。

四番目、医師・作家の海堂尊氏。この三年間、コロナ禍の状況を白鳥・田口シリーズでコロナ三部作として扱う。(三作目『コロナ漂流録』ではアンジェスと森下竜一らしき人物も登場)。自分より先にお話した方々は、三部作を書く際に参考にした方たちばかり。なので本当に面白く話を聴いた、とのこと。
権力と癒着した人達による行政の「私物化」がコロナ以前から繰り返されていることについて。

五番目、コメンテーターとして、歌手・作家の八木啓代氏。4人の話をまとめつつ、そこで触れられなかった、さらなるアンジェスの暗部について。

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