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『千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、一度も海外に行ったことがないままルーマニア語の小説家になった話』 

sayusha.com/books/-/isbn978486

ルーマニア語に出会い小説を書くに至るまで、それが掲載された後、自分や周囲についてなど、長いタイトルの通りかなり勢いのある内容だった。
言葉を大事にしたいという気持ちが綴られていたかと思えば、突然「TERFの台頭」みたいな単語が走り去っていき(ちょっとびっくりする)著者の今語りたいことが記してある。
ルーマニア語に触れてデビューするまでで三分の一くらい、題名に惹かれて読むと少しイメージが違うかもしれないけれど……この情熱と素早さがあるからこそ、機会を得られるのかなと思った。
「俺は~なんだけど、まあ~だよ」という語り口に戸惑うものの、不思議と慣れてしまう。ラジオか何かで話を聞いているような雰囲気だった。

さいおんじとらのすけくんのことばかり考えていますが、わたし自身はもしかしたらなかばくん辺りがあやしいと思っています実は

さいおんじとらのすけくんの「あんた」と「お前」の境目についてもう一度読み返さなければならない、オレのものになったから……?

すきなところ 

自分のことがいちばんで、それ以外はなくて、離れる気がなくて、揺るがない、みたいなのを相手に求めているのに、それさえ絶対なら「嫌ならやめとくか?」が出てくるところがとてもよい
あと「死んだことねえから」は本当に、このひとは、撫子さんがいないと長生きしそうにない……

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転がっています 

「会いたい」を見られるとか見せないとかでさいおんじとらのすけくんは一度すべてが面倒臭くなってしまったから(ちなみにまだこの段階で撫子さんは彼の強い言葉一瞬怯えを見せている)メールを送ること自体には抵抗がなくなっていそうだけど、二通目はまだちょっと躊躇いがあるのではないかと思った、前回が誤送信なので

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転がっています 

さいおんじとらのすけくん(22)って、メールはほとんど、またはまったく送ったことがなく、恐らく初めてのメッセージが「会いたい」の誤送信だったのに、さいおんじとらのすけくん(25)は「大事なときほどメールで伝える」になっているから、つまりそう遠くないうちに2通目があったということで……?

さいおんじとらのすけくんの「嗜虐性」が仮に生まれ持った、手に負えないものだとして、まだ親を求める年齢の子に対し唯一残した記憶が「力をつけるまでは父親に従え(=殴られたとしても自分が弱いなら仕方ない)」であるなら、彼をあそこまで作り上げたのは親の呪いに違いないので、やはり(子を育てられないような)どんな複雑な事情があろうと彼らは「子育てをした」のだし、どれだけ彼が母親を愛そうとくそはくそなのだと思う、責任を持て

CZ 

さいおんじとらのすけくんショートノベルを読みました
たぶん中学生編の続きです、読んでしまった

確かに、面倒臭いかもしれないなと思った
かっとなって、売り言葉に買い言葉みたいな衝動的な発言をして、落ち着いたらすっかり忘れてしまう
それで自分の言動もさっぱり忘れて怒っている……彼がまっすぐで面倒臭がりだから、そして彼女を手放す気もないから、誤解も割と単純にとけるのだけど
撫子さんが「すべてがトラだ」と、本当に心から受け止めるまでには、意外と時間がかかったのかもしれない
やっぱりこの「好きも嫌いもないままなんとなく離れずにきた七年」から「一生離れないし離す気もない、とはっきり心に決める約三年」のさいおんじとらのすけくんの変化がとんでもない……前者はけっこう、だいぶ、なかなか、かなり、たいへんな彼氏だと思う

CZ 

さいおんじとらのすけくん未来EDエピローグを読みました

これはこれでよいけれど……なんとなく不安は残る……
何も解決していないので、気の休まらない内容ではある(でも何故か撫子さんは強気だ)

さいおんじとらのすけくんは基本的に「舐められないためには勝つしかない」「勝てば自分の願いが叶う」なので、だから「売られた(=舐められた)喧嘩は買う」だし「自分が勝者であると徹底的に思い知らせる」なのだなと思う
ある程度のルールに従うことで成り立つ世の中は彼には窮屈で、何故ならしっかり常識も身についているために、自分が周りと違っているのだと自分でもわかるから、なのだろう
2010年からの変化も見てしまったので、その窮屈さの中でも生きる姿を思うけれど……この荒廃した世界が性に合っているという本音を隠さない男に、それを否定せずさらりと「何を悩むことが?」と言ってのける女神のような存在がついているので、彼らは強い

ED直後にさいおんじとらのすけくんが割とご自由だったのは「離れていかないとわかっていた」「いざとなれば駆け落ち」だったからだと思うのだけど、実際には問題も多く、くそ父親も関わってきて、現実が「『離れていかない』を許さない」と知ったとき、わずかに不安を見せたところも2020に通じるなと感じた

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さいおんじとらのすけくん 

未来のほうのアフターなんとかをこれから読むので、そうしたらまた床に引っくり返っていると思うのですが、現代さいおんじとらのすけくん(もしかしたら現代エンドとはまた別のさいおんじとらのすけくんの可能性がある)の巻き返しがとんでもないので、今は2010が強い……
荒廃した世界の彼が魅力的に見えるのは当たり前で、何故なら元々の性質と、情勢に適応して生きている、つまり世の中に向いていたからなのだけど、そういう(要素を持った)さいおんじとらのすけくんが、平和な世にも馴染もうとしている(それも無理や我慢はせずに、彼のできる範囲で)姿が、よかったなと、思った……
しかも現代で立ちはだかるのが、親の反対は当然として、家柄の違い(財閥令嬢と、元気なご職業の跡取りに据えられようとしている元問題児)なところがとても読み応え(やんわりとした表現)があり……

本来のさいおんじとらのすけくんなら、面倒事を前にして選ぶのは駆け落ちだったと思うのだけど、自分たちの形を変えずに周りを変えようとするところが、人生を諦めていた彼の変化なのだろうと思う
そして、欲しいものへの選択肢が他になければ駆け落ち(未来残留)もしてしまうのが撫子さんである

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CZ 

さいおんじとらのすけくん現代エンド後日談のようなものを二つ読みました
中学時代の話題が出てくるので、片方はもしかすると中学生編の続きなのかもしれない、先に読んでしまった……

現代エンドさいおんじとらのすけくんがあまりにも問題のある彼氏だったので、バッドエンドではないのかと感じたけれど、これでもかというくらいそのフォローをしてくる
さいおんじとらのすけという人間を損なわないまま、現実的に立ちはだかる課題を並べて、うまく着地させるという……
人は環境や記憶が作るものだとは思うのだけど、2020さいおんじとらのすけに通じる要素を、不穏さのボリューム調節をしながら描いていて、やはり同じ人間なのだなと感じさせた
彼は「自分が必要だと思ったことをやる」「目的のための最短距離を行く」ので、だからこそ過去へも飛ぶし、自分の体も刺すのである
それを平和方向へ調節すると「交際相手の親の理解を得る努力」になり「生家との縁切りへの準備」になるのだ

何だかもうしばらくさいおんじとらのすけくんのことしか考えられないので諦めて後日談らしきものを先に読もうかな……

さいおんじとらのすけくんに心を乱されていますが、あの荒れた世界で唯一親切心を示してくれた(かもしれない)なかばくんが、更に踏み込んだらいったい何を見せてくださるのか気になっています、気になってはいますが、とりあえずなんとか会組を読んでしまおうと思っている

CZ さいおんじとらのすけくん 

①さいおんじとらのすけくん2020
その不安定さと、明日もわからないような世の情勢が恐ろしいほど合っている
彼の持つ冷酷さは、ある程度厳しさの必要な組織の幹部としては向いていて、普段の人当たりのよさは、行くあてのない若人の拠り所になるだろうと感じる
世情と自分のやりたいことに合わせて生き延びた結果というか、生物の順応みたいなひと

②さいおんじとらのすけくん2010
人との交流が少ない割に物には恵まれており(雑誌、服、ゲームなど)お金だけは与えられていたのかもしれないと想像する
いろんなものを諦め、期待しないことを身につけつつある
①が人の好意に男女の恋愛しかないと思っている(「お父様が好き」の反応から)のは、②の時点で家族愛の存在を知らず、他人から疎まれがちだったからなのだろう

③さいおんじとらのすけくん②→2020
気に入った人間が絶対に離れていかないという自信が、彼をより自由にさせるのかもしれない
突然周りが見えなくなる類いの不安定さは残しながらも、①ほどの切実さがないのは、心身共に割と満たされているためだと思われる、比較的平穏な日常の影響もあるかも
しかしながら③の平和は①がもたらしたものであり、③エンドは①エンドであるとも言える……

いや、このまあどう考えてもク……ちょっと癖のある彼氏は、やはり父親によく似ているので、撫子さんは惚れていてもいいから流されず絆されすぎず人生を歩んで……子どもはたぶんいないほうがいいと思います……
他CZメンバー帰還エンドなどの仲間としてのさいおんじとらのすけくんだったらもしかしたら……もしかしたら希望はあるかも……

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CZ 

現在地:バッドエンドじゃない????

えっ、バッドエンドじゃないこれ??
割と平和な世で、多忙な中ようやく作ってくれた時間に会う約束をすっぽかしてギャンブルに明け暮れ(明け暮れてはいない)嘘ばかりつくような男と付き合っているの……?
いや、そこまで酷くはないと言ってくれさいおんじとらのすけ……2010年のさいおんじとらのすけくん(12)はそんなことなかったじゃないですか、と思ったけどそういえば彼もやりたいことばっかりやっていたな……
守るべきものや信念やそこに迫る危機があるかないかで人ってこんなに違うものなのか……
これは、うーん、でも、……だけどこの世界からは海棠鷹斗が消えたし、ということはCZのメンバーも以前のようにはまとまらないし、というより特別授業もなかったことになっているのかなあ……時田終夜もいないのでは……?
え、これけっこうかなりだいぶショックが大きいエンディングだな……むしろNo.24バッドのほうがよいような気がしてきたけど
やっぱり「欲しい」一択だ
(正直ちょっと、平和な世の中での2020さいおんじとらのすけくんのようなさいおんじとらのすけくんを見てみたかった気持ちが大きい、それは無理なのだ……)

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